第7話

マップでゴブリンを全滅させたこと確認し、

壁を壊すと、周りにはたくさんの魔石が転がっていた。


「これを回収するのは少し大変だな」

「そうですね。私も手伝いますよこれぐらいしかできることがないので...」


と、二人で魔石の回収を始める。

え?さっきの攻撃のやり方ずるいだって?

うるせ〜わかってるよ!

次からちゃんと戦いますよー(棒)

てかあの戦術がいつまでも通用するわけではないしな


「そういえばゴブリンが真っ二つになってるところ見てたけど大丈夫だったの?」

「はい。なんか大丈夫でした」

「まあ大丈夫ならいいんだけどそういうのに耐性があったんだね」

「そうみたいです」

「流石に人が死ぬところは無理だよね」

「モンスターだったからだと。流石に人が死ぬところはちょっと....」

「まあそうだよな。てか死体も残らないし...

って人の死体も消えるのかな?」

「ダメですよ!殺しちゃ」

「わかってるよ。」


まあでも異世界だしな。ラノベとかでも

どうしても殺す羽目になることもあったりするから、もしかしたら俺たちもそういうことがあるかもしれないな。そん時は腹を括るしかないな。


「これで最後ですね」

「そうだな」


魔石を集め終えて一段落しようとしたその時、

森の奥から地響きが聞こえてきた。


「な、なんですか!?」

「な、なんだろうね!まさか巨人じゃないよね?そしたら顔とか見えるだろうし」


「グウァァァァァァァ!!!!!」


「!?」


驚いた片山さんが急に俺の後ろに隠れてきて

背中に顔を埋めてきてバックハグみたいなっていた


「おわ!声でけぇ!てか か 、片山さん!?」

「ムリだよぉ〜.......」


何が無理か分からないがともかく怖がっていることは体と声が震えていることからわかったが、

これはまずい!色々当たってるから!!

それよりまずいものが、今は目の前にいますけどね!!


「と、ともかくまずは鑑定!!!」


━━━━━━━━━━━━━━━


- [ ] ゴブリンジェネラル

◯レベル50 上限55

- [ ] 称号

ゴブリンの長

将軍

- [ ] スキル

筋力上昇Lv4

速度上昇Lv5

太刀術Lv5

威圧Lv7

━━━━━━━━━━━━━━━


さっきのゴブリンより強さ跳ね上がりすぎじゃねーか?手にはでっかい棒じゃなくて剣持ってやがる。てかゴブリンジェネラルで良かったわ。

ゴブリンロードとかだったらどうなるか分からんしな。

とか考えてると、ゴブリンジェネラルがこちらを睨んできた。たぶん威圧スキルだろう。

ちょっと重圧がかかる感じかでもそれ以外何も無いな。


「って、片山さん!?大丈夫?」

「なんか腰抜けちゃった…」


さっきまで後ろに抱き着いていた片山さんがその場に座り込んでしまっていた。

やっぱレベル差あると威圧効くんだな。


「グウァァァァ!!!!」


急にゴブリンジェネラルが咆哮して

こちらに物凄い速度で向かってk.....

あれ?なんか遅いような....

レベル差があるからってことか。

よし!これなら余裕じゃね?

ストレージから星界の堕ちた聖剣アロンダイトを取り出すと、ゴブリンジェネラルに向かって駆け出した。

ゴブリンジェネラルが向かってきた俺に対して

デカい剣を振り上げそのまま垂直に勢いよく振り下ろしてきた。しかし、


「遅いな」


俺はそれを左に避けた。そして、星界の堕ちた聖剣アロンダイト左後ろに構えると、地面を蹴り上げ、縮地を使い、ゴブリンジェネラルに一瞬で近づき一閃した。

勢い余って前の木何本か切られてたけど、


「グウァ....」


真っ二つになったゴブリンジェネラルは青白い光を放ち消えていった。


「ふう、なんとかn....う、ぐはっ ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴ」

「だ、大丈夫ですか!?」

「え?何これ?血????俺血を吐いたのか?」


いきなり血を吐いてしまった。

ここにきて星界の堕ちた聖剣アロンダイト

の弱点の1つが出てきたのかよ。

くそ...ゲームよりキツいな......


「空上さん!これ使ってください!」

「あ、ありがとう.....」


片山さんが貸してくれたハンカチで口の周りを拭う。


「もう大丈夫だ。心配かけてすまない」

「ほんとに大丈夫ですか?」

「本当だ」

「今日はここで休んでから街に向かいましょうか」

「そうだな」

「後でなんで吐血したか聞かせてくださいね」

「ああわかったよ」


周りに土魔法で壁を立ててその中で休むことにした。


しばらく時間が経ったら少し楽になったな。

てか既にもう日が傾いているし...

思ったよりも長く休んでいたみたいだ。


「もう大丈夫ですか?」

「もう大丈夫だ」

「では聞かせてもらいますね」

「あ、ハイ」


こっちを見る片山さんの目が少し怖かった。

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