第6話
なんで俺たち囲まれてるんだ??
あ!さっき凍らせたゴブリン声を上げてから凍ってたからあの時仲間が呼ばれたのか。ただ奇声をあげてただけじゃないのか。そしたら結構頭良くね?まあいっかー
「片山さん?あの〜いいニュースと悪いニュースがあるんだけど、どっちから聞く?」
「え?急になんですか?じゃ、じゃあいいニュースからで」
「えーといいニュースは次のゴブリンが見つかりました」
「ほんとですか!」
「それと悪いニュースはそのゴブリンの数が凄いということです」
と言ってマップを見せると、
「ほんとですか...」
「本当だ」
この赤い点の数をざっと見ると十数体はいるし、片山さんは多分戦えないので、俺が守りながら戦うしかない。あれ?結構キツくない?
もう自分のステータスを信じてやるしかない。
「片山さんあまり離れないで!」
「わ、分かりました」
そしてストレージから
「剣で減らすより魔法で殲滅した方が良くね」
さっきゲットした魔法も試したいしな!
まず土魔法で壁を作って自分達を囲ってそこから壁の外側に魔法発動させれば一方的に倒せるよね?
そもそも壁の外側に魔法発動できるかが問題だけど、やってみなくちゃ分からない。
ともかくまずは土魔法で壁を作ろうか。
出来ればコンクリの壁がいいけど...。
俺はコンクリの壁をイメージしながら土魔法を発動させた。
「土魔法!」
すると、地面からイメージ通りのコンクリの壁が出てきて俺たちを囲んだ。
さっきから「氷結魔法!」とか、「土魔法!」とか、言ってるけど、無詠唱で発動する事は分かってるんだ。けどこういうのってやっぱ言いたくなるんだよ。え?もっとかっこいいのにしろ?
わかったよ次までには考えとくよ。
「わ、私たち囲まれちゃいましたよ!」
「これ俺の魔法だから大丈夫」
「でもどうやってゴブリン達を倒すの?」
「それはな壁の向こう側に魔法放つんだよ」
「でもどうやって倒したか確認するんですか?」
「大丈夫。マップを使えばわかると思う」
とりあえずマップを開く。すると赤い点が俺たちの周りに移動し始めたところだった。
いい感じに近付いて来てくれたな。まずどの魔法から使おうかな。やっぱ男の浪漫の炎魔法からやろ!炎魔法と言ったら...
「
前に出した手から魔法陣が現れ炎の球が生成された。そう!これだよこれ!!てかこれあんまり熱くないんだな。と、感傷に浸っていると突然発射された。そして前のコンクリにぶつかり、大きな音を立てて爆発。そして壁が崩壊した。
「うわっ!まじか」
「きゃ!」
慌てて壁を作り直して、その場に座り込んだ。
威力えげつないな!爆風だけで壁に近かったゴブリン何匹か倒れてたし...
「おーい、大丈夫か?」
「大丈夫じゃないですよ!もう何やってるんですか!!いいからもう魔法で遊んでないでゴブリン達を倒してください」
「すみませんでした。ささっと倒します!」
なにか上から放てる魔法がいいな。
雷魔法とか上から落ちてきそうじゃね?
わかってる。かっこいい技名つけるんだろ!
「天雷!」
すると雷雲もないのに上から雷が壁の外側に落ちてきた。
いい感じじゃん撃ちまくればいけるぞこれ!
「天雷、天雷、天雷、天雷、天雷!!」
いつの間にかマップの赤い点が全て消えていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます