第19話 週末デート

 アラームをかけることなく寝落ちした悠はいつもの習慣で午前6時頃に自然と目が覚めた。

 隣にはいつも通り、澪桜が安らかに寝息を立てて寝ている。


「俺…昨夜は寝落ちしてたか…」


 久々の酒で酔いが回っていた事もあってか。

 完全に覚醒したところで、悠は違和感を感じる。


「なんかすーすーするような…。」


 掛け布団をめくると、悠は履いていなかった。


「あれ?俺なんで履いてないんだ…?」


 隣の澪桜を見ると、澪桜も同じく履いていなかった。

 それに澪桜のそこをよく見ると明らかに事後の痕跡が。


「マジ…?」


 悠は状況を理解すると澪桜をゆすりながら声をかける。


「澪桜?こ、これって…」

「ん、ん〜。あ、おはようございます悠くん…朝からどうしたのですか…?」


 澪桜は目を擦りながらもツヤツヤしたお顔で悠を見る。

 うん。とても満足気なお顔。


「いや…どうしたって、それは俺が聞きたいというか…。俺ら履いてないよな?何があった…?」


 澪桜はゆっくりと掛け布団をめくって中を覗くと、バサっと布団を戻す。


「そ、その…これは…。ゆ、悠くんが寝てしまったので…。あんなに高ぶっていたのに、悠くんが悪いんですよ…?」


 澪桜はそう言いながら恥ずかしそうに両手で顔を隠してしまう。

 手の隙間からは真っ赤になった頬が見えている。


「も、もしかして…そのまま?」

「は、はい…。でもっ、それはもぉ…きゃっ♡

悠くん、とっても良かったです…」


 澪桜は恍惚の表情でうっとりとしている。


「俺、最後まで…?」

 

「その…はい。でも大丈夫です!タイミングはしっかり把握しているので!」


 澪桜は大丈夫だといい枕元に置かれたサイドテーブルの引き出しから、事細かに何かが記録されたメモ帳を取り出して見せてくる。


「わ、分かった。澪桜がそういうならいいけどさ。でもまぁ…もし万が一の時はその、大丈夫だから。安心して欲しいと言うか。」


 悠は恥ずかしそうに澪桜の手を握る。

 澪桜は悠のセリフにハートを撃ち抜かれていた。

 

「悠くん…。私、嬉しいですっ」


 澪桜は我慢の限界と言わんばかりに悠に抱きつくとキスをした。

 そして悠の耳元で囁く。


「朝は…ちゃんとして下さい♡」


 悠の理性は崩壊した。

 知らぬ間に発散させられていたとはいえ、朝起きれば既に充填済み。

 男の性だろう。


 悠と澪桜は朝から大きな山を登りきったのであった。


 気づくと時刻は8時30分頃になっていた。

 二人は朝食やデートの準備に取り掛かる。

 着替えなどを終えた二人は家を出て車に乗り、初デートで行ったショッピングモールに向かった。


「以前は待ち合わせて行きましたが、同じ家から出るのもいいですね♪」

「そうだな。なんか夫婦みたいでいいかも。」

「ふ、夫婦だなんて…。もぉ…悠くん気が早いですってば♡」


 澪桜は照れながらもじもじしていた。

 良い。いつもながら平常運転の澪桜である。

 こうしてイチャイチャドライブを楽しんだ二人は目的地に到着した。


「今日は雑貨屋さんと本屋さんに寄りたいです。あ、後…。今度は本当に下着を買いたいので、ちゃんとお付き合い下さいね?」

「えっ!俺も行くの!?」

「はい…。悠くんの好みにちゃんと合わせて買いたいので…。悠くんは嫌ですか…?」


 そんな捨てられた子犬のような目で言われて断れる訳がない…。


「よ、喜んでご一緒させて頂きます…。」

「はいっ。少し恥ずかしいですけど、ちゃんと好きなものを選んで下さいね?そ、その…ちょっとくらいエッチなものでも私頑張って着ますので…」


 こうして悠に超重大ミッションが課せられるのであった。

 

 その後、二人は雑貨屋に来ていた。


「私、悠くんとペアの食器が欲しくて!お茶碗とかマグカップとか♪ 」

「お、いいね。今のじゃ不揃いだし、俺も澪桜とペアだったら嬉しいな。」

「じゃあ一通り揃えましょうか。」


 二人はお箸や茶碗、コップなどをカゴに入れていく。

 澪桜はこれでご飯を作るモチベーションが上がるととても喜んでいた。

 

 雑貨屋で買い物を終えて、次に向かったのは寝具店。

 これは悠の希望であった。

 理由はオーダーメイドの枕が欲しかったから。

 快眠の為に多少値が張っても良い枕を買いたかったのだ。


「仕事をする上で睡眠の質は大事だからな。悪いけど少しだけ付き合ってもらえるかな?」

「もちろんです。少しとは言わず、高いものですからゆっくりと決めて下さい。」


 悠と澪桜は寝具店に着くと、店員に枕を作りたいことを伝える。


「左様でございますか。では計測等がありますので、こちらへどうぞ。」


 二人は店員に店の奥にあるベッドへ案内される。

 悠は横になり、頭の高さなど様々な計測をされている。


「お連れのお客様も宜しければ計測しますが、いかがでしょうか?当店、女性従業員も居りますので。」

「ありがとうございます。でも私は結構です。いつも最高のゆうのうでで寝れていますので。」


 澪桜は幸せそうに微笑みながら店員に断りを入れる。


「かしこまりました。お客様、幸せで御座いますね?」

「ありがとうございます。確かに幸せ者ですよ俺は。」


 二人は店員にも存分に惚気を披露していた。

 

 計測が終わった悠は枕に入れる素材や枕の材質を選んだ。

 そして悠の理想の枕が出来上がったところで完成後発送してもらうことにした。


「結構時間かかっちゃったな。ごめん。退屈だったよな。」

「いえいえ!退屈だなんて。全くそんなことなかったですよ?悠くんが嬉しそうに枕を選んでいる姿、可愛いかったです。」


 澪桜はなぜか嬉しそうにしている。

 本当に良い子だよなぁ。


「次は本屋だっけ?じゃあ行こうか。」

「はい。ありがとうございます。」


 悠は澪桜の手を取り本屋まで歩く。

 目的の書店は現在地と反対側に位置しており途中で、以前待ち合わせした噴水広場を通る。

 その広場を通り抜けようとしたところで見覚えのある姿と共に声をかけられる。


「あれ?悠じゃん。偶然だね〜デート?」

「おう。そういう陸もデートか?」

「せっかくの週末だしね。あ、紹介するよ。彼女の香奈だよ。」


 陸は隣を歩く彼女を二人に紹介する。


「初めまして。佐倉香奈です。陸の彼女です。よろしくお願いします。あの、この方は…」


 香奈は悠と澪桜に挨拶するも初めて会う二人に少し困惑している。


「俺は一条悠と言います。陸とは同僚で同じ係で仕事してます。どうぞお見知りおきを。」

「私は綾瀬澪桜と申します。中野さんは以前飲み会の日にお会い致しましたね。彼女さんもどうぞ今後も悠さんをよろしくお願いします。」


 澪桜は他の人に悠を紹介するときは「悠さん」と呼ぶ。

 それに丁寧な言葉に美しいお辞儀。

 毎度思うが、言葉遣いから動作までひとつひとつが洗練されている。


「こ、こちらこそよろしくお願いします。凄い丁寧な方ですね。お嬢様みたい…」


 香奈は感心したように澪桜に挨拶を返す。


「あ、いつも陸がお世話になってます。一条さんの話は良く聞きます。同僚というより陸の上司さんですよね?」

「まぁ、上司と言われればそうですが、同期ですしそんな堅苦しいもんじゃないですよ。」

「陸。優しい上司さんで良かったね?おまけにめっちゃイケメンだし?」


 澪桜は香奈の言葉を聞き、ピクっと反応した。

 そして、悠の腕をギュッと掴む。


「も〜香奈?彼女さんが警戒してるからやめなよ〜。」

「あっ、別に彼氏さん取っちゃうとかそんなつもりは全くないので警戒しないでね!?」

「べ、別に警戒なんて…してないです…。」


 先程の美しく洗練された雰囲気を纏った澪桜はもうどこにもいない。

 自分の悠を誰にも渡さないと言わんばかりに腕を絡めてぴったりとくっついている。


「悠達はこれからどこか行くの?」

「ああ。澪桜と本屋にな。」

「俺と香奈は特にアテなくぶらぶらしてるだけだし、良かったら少しだけみんなで回る?」


 陸からダブルデートの提案がなされた。

 香奈も面白そうと乗り気であった。


「俺は澪桜が良いならべつに構わんが。どうする?」

「まぁ私は構いませんよ?悠くんにお任せします。」

「じゃあ少しだけ一緒に回るか。」

「じゃ、決まりで。俺らも本屋行くよ。」


 こうして二組のカップルはダブルデートをすることになった。


「綾瀬さん。本屋さんにはどんな本を見に行くの?」


 香奈は早速澪桜と距離を縮めに来ていた。

 もともとフランクな性格なのだろう。

 でも嫌な感じはない。


「はい。お料理の本を見に行きたくて。悠くんに作るご飯のレパートリーをもっと増やしたいので。」

「綾瀬さんお料理やるんだ?凄いね!あたし料理苦手で。」

「練習すれば出来るようになります!たまにご飯作ってあげたら彼氏さんも喜ぶと思いますよ?」

「そうだなー。あたし不器用だし自信ないんだけど、練習してみようかな。綾瀬さん今度教えてくれる?」

「はい。私でよければ是非。」


 女性陣は既に仲が良さそうだ。


「香奈、もう綾瀬さんと仲良さそうで良かったよ。性格も全然違うっぽかったしどうかなって思ったけど。」

「まあ感じが良いし誰とでも仲良くなれそうだけどな。」

「しかも綾瀬さんのおかげで香奈も料理やる気出してるしラッキー。香奈、普段から料理全くやらないからさ。悠が羨ましかったんだよ?」

「そりゃ良かったな。彼女に作ってもらった飯は美味いぞ。」


 悠と陸はそんな話をしながら、女性陣の後ろを歩いていく。

 書店に着いてからも、料理本コーナーで澪桜と香奈は楽しそうに本を選んでいた。

 澪桜は上級者向けの本を選び手に取った。


「えっ。綾瀬さんガチじゃん。料理プロ級じゃん…」


 香奈は澪桜が手に取った本を見て驚いていた。


「いえいえ。プロだなんてとんでもないです。私なんてまだまだです。でも悠くんの好みの味だけは、バッチリ押さえてます♪」


 可愛く言いながら悠の腕に絡みつく澪桜。


「澪桜のご飯はもうプロ級だと思うけどね。作る料理は全部俺好みだし、もう言うことはないぞ?」

「もぉ…悠くんたらぁ…♡」


 悠と澪桜は急にイチャつき初めた。


「ねえ陸?なんかイケメン上司さんのキャラがいつも聞いてるのと違うんだけど…?」

「悠は綾瀬さんのことになるとキャラ変するんだよ〜。といっても俺も最近まで知らなかったんだけどね。」


 陸と香奈はイチャつく二人を見ながら暖かく見守ることにした。

 結局、香奈は初心者でも作れるお菓子のレシピ本を選んで購入していた。

 今度、澪桜と一緒に作るらしい。


「それで。本屋の用事が終わった後は何か予定あるの?」


 陸は悠に問いかける。


「次は…澪桜と下着を見に行くだ…。俺は今日羞恥で死ぬかもしれん…」

「マジか…。大変だね?じゃあ俺らはここいらでお暇し…」


「綾瀬さん。次はどこか行くの?」

「次はその…下着を見に行こうかと思いまして。悠くんに選んで頂こうと…。」

「えー!彼氏に選んで貰うなんて。もうラブラブね!私もたまには選んで貰おうかな。」


 香奈はもうその気になっていた。


「陸。あたし達も行くわよ。ランジェリーショップ!」

「え〜勘弁してよ〜」


 陸は流石に恥ずかしいのかゴネていた。


「陸…。死ぬ時は一緒だよな?」


 悠はニヤリと笑い陸を引きずる。


「ま、まって!まだ死にたくないって〜」


 結局、陸達もランジェリーショップまで一緒に行くことになった。

 澪桜の買う下着は絶対に見せるつもりはないが、男一人で羞恥に耐えるよりは幾分か気持ちが楽になった。


 そして…とうとう着いてしまった。

 男子禁制の花園。

 そこの店はカラフルな布が並ぶ華やかな出立ちであった。

 二組のカップルはそれぞれ彼氏と腕を組みながら入店し、それぞれ別れて店内を物色する。


「な、なぁ澪桜?本当に男が入っても大丈夫なのか?他のお客さん俺のこと見て変態とか思ってるんじゃ…」

「ふふっ。悠くん大丈夫ですよ。私とくっついていれば変な目で見られることはありませんので。それより、他の女の人が下着選んでいるところ見ないで下さいね?」


 澪桜は自分以外を見たら嫌と悠に鍵を刺す。


「み、見る訳ないだろ!?澪桜のことだけ見てるから!早く選ぼう。」

「はい♪悠くん何色が好きですか?」

「いや…何色だろう。黒とか?」

「悠くんはセクシーな感じが好きなんですね。勉強になります。」

「澪桜…。あまり大きな声でそんなこと言わないでくれ…。」


 悠は公開処刑に遭っていた。


「ねえ陸?いつまで恥ずかしがってんのよ?たまには選ばせてあげるから早くどんなのが良いのか教えてよ?」


 陸は羞恥心に耐えながら香奈にしっかりとくっついていた。

 はぐれたら一貫の終わりだ。


「どんなのか〜。これなんかいいんじゃない?白色が好きだしこれにしなよ?」


 陸は心の中で健康的に日焼けした香奈のボディーに白色の下着は絶対に映えるなどと考えていた。


「適当に選んだ訳じゃなさそうね。それじゃサイズ合うか試着してくるから外で待ってて良いわよ?」


 陸はやっと解放されたのでランジェリーショップの前にあるベンチで待つこととなった。


「悠くん。今日は二組買おうと思っているのですが、一つは悠くんがさっき言ってた黒のコレにしようと思うのですが、後一つは何か希望ありますか?」

「えーと。黒いのは俺が選んだやつにしてくれるなら、後一つは澪桜が決めたのを買って、その…後で家で見せて貰えないかな?お楽しみ的な感じで…。」


 悠は単純に澪桜が自分の為に選んでくれたら嬉しいなどと考えていた。


「ふふ♪分かりました。私、悠くんに喜んで貰えるように頑張って選びますね?もう悠くんを野獣さんにしちゃいます♡じゃあ後もう一つ選んだら試着しちゃいますので、悠くんは外でお待ち下さい。」

 そう言って澪桜は店内を見て回る。

 悠は陸が座るベンチまで行き、隣に座る。


「お互い大変だな。」

「悠〜。俺まで巻き込まないでよ〜」

「いいだろ。それにお前も自分の好きな下着を着た彼女見れるんだから、損ばかりじゃないだろ?」

「まぁそうなんだけどさ〜。」


 二人は彼女達が出てくるまでダベりながら待っていた。


 澪桜は先程選んだ黒の下着ともう一つ、悠が喜びそうな物を一つ選んで試着室に向かう。

 そこで香奈と鉢合わせた。


「綾瀬さん。いいの選んでもらえた?」

「はいっ。悠くんの好みの物が買えそうです。試着してサイズ合えばこれにしちゃいます。」


 そう言う澪桜が手に持つ下着のサイズを見た香奈は驚愕していた。


「あ、あの…。綾瀬さん…胸のカップは?」

「え?えとっ、G…くらいでしょうか。大きいと可愛いデザインの物が少ないのでそこが悩ましいところです。」


 香奈は気を失いそうになった。

 あまりに強大な敵に戦意喪失白旗である。

 服の上からでも大きいとは思ったが、さらに着痩せして見えると言うの…?


「あっ、それ彼氏さんに選んでもらったやつですか?デザインがとても可愛いですね。私のサイズに合うものでそんな可愛いのがあったら良かったのですが…」


 悪意のない澪桜の言葉に香奈は被弾していく。


「そ、そうね!小さくてもいいのよっ!可愛いものが多いからっ」


 香奈は自分の言葉で自らを奮い立たせていた。

 別にいいのよ…私。

 Bだっていいじゃない。世の中大きさが全てじゃないわ。


 二人は試着を終えて下着を購入すると悠と陸が待つベンチに向かう。


「悠くんっ。お待たせしました。サイズ、バッチリでした♪期待してて下さいね?」


 澪桜は悠に披露するのが待ちきれないようだ。

 そんな澪桜とは対照的な表情の香奈は陸の前に立つと、ぶつぶつ何かを言っている。


「いいの…。可愛いんだから…。小さくたって…」

「え?何?香奈〜。おーい?」


 香奈は目から光が消えていた。


「いや〜でも今夜は楽しみだなぁ〜。香奈?ちゃんと着てよね?」


 そんな陸の嬉しそうな顔を見た香奈は生気を取り戻していた。


「せ、せっかく買ったんだしそりゃ着るわよ…言わせないでよね。」


 なんだかんだ、隣のカップルもいい感じだった。


 ランジェリーショップでの買い物を終えた4人はこの辺で別れることになった。


「それじゃ香奈。そろそろ行こうか〜。悠邪魔しちゃって悪かったね。」

「一条さん、綾瀬さん今日はありがとう。また今度ダブルデートしましょうね。」

「こちらこそ。また今度。」

「はい。佐倉さん今度お料理一緒にやりましょうね。」


 陸と香奈は悠達とは反対の方に歩いて行く。


「俺達も行こうか。まだ澪桜の家に持って行く手土産買ってないし。」

「そうですね。たまにはこういうダブルデートもいいですけど、やっぱり私は悠くんと二人きりが良いです。」


 澪桜は二人きりになったことがよほど嬉しいのだろう。

 にこにこしながら悠に腕を組んでくる。


「そうだな。今度は二人きりで最後までゆっくりデートしよう。」

「はいっ。楽しみです♪」


 悠は明日の綾瀬家へ手土産を買ってから、デートの時くらいはと外食をして、二人は自宅に帰り、甘々な夜を過ごしたのだった。

 澪桜のデートの戦利品に悠が歓喜したというのはまた別のお話である。

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