不可死技魔術師の戦い方〜勇者パーティーを追放されたひねくれ土魔術師は魔法で楽々辺境開拓&スローライフ♪をしたかった....ハーレム新人勇者達とひねくれ者の魔術師の問題だらけのクソクソ辺境開拓録〜
第21話:逃げるが勝ちなんだよね。その為に戦って勝つとか意味分かんないけどね
第21話:逃げるが勝ちなんだよね。その為に戦って勝つとか意味分かんないけどね
(寺子屋知識も役に立つ事ってあるんだな)
俺は目をチビチビ開けながらある事を思い出す。
昔4人で砂鉄を集めた記憶を。
まぁ1人は席すら椅子すら無かったから本当に判定して良いのかはわからないけど。
まぁ昔の事はもうどうでも良い。
とにもかくにも、コイツの魔力の使い方は磁石と
その証拠に、さっきから直線的な動きしかしていない。
その上、移動した場所の前後(一直線上)には移動出来る暗闇がある。しかも、さっきの急上昇の前に何か投げていた。
多分だけど、移動するには手に持ってるあのイカつい武器が必要。相手はその武器に引き付けられている。
暗闇の中で投げてきてもなんも無かったのは、多分武器に軽い方と重い方の2種類があるからだろう。
(よし、とりあえず相手の戦い方は分かったな....後はどうするかだけだ.....ってあれ?)
俺.....何しようと.....
やっと慣れてきた視界に、2方向からの光が入る。
(コレはヤバいな......)
「
早口で技名を言い、上空の相手に向けて27の鋭い土塊を放つ。
イカつい武器は俺の隣にある。
こんな結界魔法のペラい奴じゃ青髪とタイマンだ。マジで生きた心地がしない.....
(さっさと暗闇を閉じ込めて、相手の高速移動を封じ.....)
ゴォンガゴォンゴォゴォゴォン
「は?」
怖いまでの轟音が響き、右の方に大きな着地音も響く。
危機感を感じ、相手の反対方向に背を向けず移動するその瞬間、気色が悪いぐちゃぐちゃの紋章の真っ赤な瞳と目が合い、ギリギリで前髪数本が武器と触れる。
移動を決して止めず、相手が投げてくる武器を双極強威流土で受けながら考える事を続ける。
(どうすっか.....とりあえず1個1個包んだりしてたら多分意識的に無理だろうな....魔力の操作なんて意識で何となくを極める感じだし)
じゃあどうするかだけど.....なんかずっと投げてるだけで不気味だし、ここはシンプルにいこう。
(
一度移動をやめ、一気に範囲内の地形をめちゃめちゃな凹凸にする。
(コレで、多分武器で移動しようにも、高低差がやばすぎて出来ない、それかやりにくくて仕方ないだろ。それに移動した所を土で被せれば問題ないだろう。)
改めて見ると、高低差と木で視界はかなり悪くなっている。
少しは心に余裕が出来てきたか.....
まぁちゃんとやれば良いんだろうけど、魔力使い過ぎるし。
死なない程度に戦って、暗闇回収で逃げさせるのが俺の勝ちだ。
まぁ、アレ壊されたらダメだけど.....
となると、魔力をあんま使わない上でそれなりの威力となると、
(
土で思いっきり範囲攻撃をしようとしたその時.....真っ赤な目と目が合う。
(あぁもうクソが!)
この位置じゃ後ろに引いても間に合わない.....だったら!
思いっきり足を開きながら地面に着き、頭を下げる。
相手の方を見ると、胸があった部分に武器が有るのが何となくわかる。
(あ''ぁぁ!
痛みを我慢しながら、無理矢理左足の土装を動かして、相手の腹辺りに蹴りを入れる。
それと同時に蹴った方向に壁と、周りに少し小細工をする。
相手が右方向(俺視点)に吹き飛び、相手は良い感じに壁を蹴り、その辺に着地....出来ない。
相手が着地しようとした所の地面が崩れる。
これは、さっきからバンバン地形を変えてたお陰だな。
(んで、この後どうするかだけど.....多分赤い方のヤバい奴の時みたいに、様子見っぽいんだよなぁ.....とりあえず色々するか。)
落とし穴の上を塞ぎ、中で色々とやる。
もちろん、あんまり強くない攻撃だから、死ぬ事も無いだろうし、殺して恨まれる事も無いだろう。
そろそろ出てくるかな?
ゴォン
崩れる音が鳴り、相手の土だらけの小汚い姿が現れる。
口を隠してたらしい、布も少し破けてほっぺに傷が見える。
流石にもうやる気もないのだろう。
相手は何かを取り出し、そこら辺の死角に入り何かを確認している様子だ。
(流石に魔眼有りとはいえ、帰れないだろ。さぁ早くこの暗闇を晴らしてくれないか?)
俺が今か今かと暗闇が晴れるのを待っていると.....
一瞬相手が姿を見せると、すぐに暗闇に消えていった.....
(え.....?待て待て待て!えっ?なんで暗闇晴らさず帰ったんだ?普通に回収出来るだろこの状況考え......あっ.....)
“寺子屋知識も役立つ事もあるんだな”
.....コンパスかぁぁぁぁぁ!
続く
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