第12話 勉強会
土曜日の休日。立花の家で、テスト勉強をすることになり、俺のお隣さんの二0六号室立花の家に10時頃に訪れて、藤也と柚木。涼風と下條も今日は一緒だ。
俺たちは、立花宅に上げて貰う。立花は、玄関で快く迎え入れてくれる。キッチンに立ちお昼ご飯の支度をしていた。
「皆さん、いらっしゃい。お昼は唐揚げですよ。ですよ楽しみにしていてくださいね」
「やったー!立花さんのお手製の唐揚げだ-!」
「ほんと、楽しみだね」
下條と涼風は待ち遠しい様子で言ってくる。
「はい。今からお肉をタレに浸け置きして冷蔵庫で寝かせておけば、後は、カラッと揚げるだけですから」
「ほー。それは楽しみだ。是非、二度揚げしてほしいな」
「はい。ご希望とあらば」そう、立花は、にこりと微笑む。
「もう少し、下準備をしてから、そちらに向かうのでリビングで待っていてください」
参加する。家に上げて貰い、午前中からリビングの4人掛けのダイニングテーブルで勉強を開始する持って来てくれた。
しばらく、3人で勉強をしていたら、立花がお茶菓子と飲み物をお盆に準備して持って来てくれた。
「どうですか、捗っていますか?」立花が、席に着き数学が苦手な、下條に数式の公式を教えてくれたりして貰えたりした。
どの、公式を当てはめていいか分からない、下條は、立花のお陰で、勉強のコツが分かっようで笑顔に戻っている。
俺も、数学は、弱い方なので一緒になって勉強を教えて貰った。
勉強会の合間に立花から手作りのおやつのマフィンケーキを焼いたのを摘まんだりして勉強で疲れた頭に糖分を補給する。
「美味しいよ立花。お菓子も作れるなんて、スゴイな」
素直な感想を口にすると、立花はへにゃりと顔をほころばせて笑顔を見せる。
「そう言ってもらえると、作り甲斐がありました。皆さんが来る前に焼いておいたんですよ」とふふふと嬉しそうに微笑む。
午前中の勉強会からのお昼は、立花のお手製の手料理で海老ピラフと揚げたての唐揚げを振る舞って貰ったりして舌鼓を打つ。
午後からの勉強を再開して、下條の集中力が切れて、リビングのテレビ台に収納されてるゲーム機を見つけて、下條は、「ねえ、ゲームしていい?」
と言ってくる。「ゲームに溺れて勉強が疎かにならない程度なら、気分転換に、やってもいいんじゃないか?」「あっ、わたしもしたいなー。もう、集中力が限界でさ」柚木も乗る気でコントローラーが置かれているリビングテーブルの方に移動する。「あまり、没頭し過ぎるなよ」まあ、折角、友達の自宅に来ているのに勉強だけじゃ、味気ない。午後からの勉強を開始してから、2時間近く経つし、ここらで小休憩を挟むのもいいか。と思い俺も、ゲームに参加し、リビングテーブル脇に4人して座り、ゲームをゲーム大会を開催する。
「おーい。立花も後で参加するか?」とゆう遊びの誘いに、立花は「しょうがないですねー少しだけですよ-」と言い、順番を待っている間ゲームを熱心に眺めていた。
プレイするゲームは、大乱闘で白熱する対戦ゲームで勝負をすることにした。
「あー負けたー!」白熱したせんとうの末、下條が操作するキャラが場外に飛ばされて残機がゼロになって負けた。
「次、立花さんやってみない?」
「えっ?いいんですか?」
「うん、いいよ!ねえ、一番ビリッケツの人は、罰ゲームとして好きな人を告白するっゆうのはどうかな?面白くない!」
「面白そうだね。これは、負けられないね!ねえ、藤也!」涼風が茶化してくる。
「いや、面白くない。そんな、公開告白なんて、恥ずかしいだけだろ」
だって、この場には、居ないけど、テレビ電話で唯依と繋がっている中で告白を聞かれるわけにはいかない。だって、俺の好きな相手は......
そして、皆、必死になりゲームをプレイしていくのだった。
「ヤバい!落ちる落ちる!あー!」もしも、負けた時の告白のことばかり、考えていた。そしたら凡ミスで足場から落下して自爆してしまった。
そんな感じで、俺が先に残機が尽きて負けてしまった。「あーあ。負けちゃったねー」「藤也の負けーw」と涼風と下條が哀れに敗北した俺を見て、公開告白を免れたことを安堵し、俺を哀れんで言う。
「はいはい。負けた人は好きな人の名前を告白ねー」と告白の催促をしてくるのがウザイ。「あー!しょうがないなー!言うよ。言えばいいんだろ?」
半ばキレ気味にやけを起こして好きな人として、「俺が好きな人は-」と告白しようとすると
「はい!休憩はここまでですよー勉強を再開しましょー」と立花から休憩が終了の合図が掛かって
公開告白から逃れて助かった。
ゲーム大会は白熱した後、勉強会は、夕方まで続きお開きとなった。
さて、立花宅から出ようとしたところ、立花から呼び止められる。
「さっきの、ゲームでの罰ゲームでの話ですけど、藤也くんが告白しようとした人ってて、柚木さんなんですか?」
「そ、それは……」
「そうなんですね…それでも、柚木さんには負けませんから。私に必ず、振り向かせてあげますから覚悟しておいてくださいね!」
と言われる。
「えっ......」
いったい俺は、何を覚悟していいか分からずに、「お手柔らかにお願いする」と応えるしかなかった。
立花は「は、「はい...」と頬を赤らめて俯き俺も居たたまれない気持ちとなった。
立花宅を出た後で、涼風から、「藤也は、柚木さんといい、立花さんといい、ほんとに隅に置けない奴だよね」と、呆れ顔で言われるのだった。
皆して、立花の家から帰った後、マンションを出てそれぞれの家路にと着いた。
俺は、と言うと。そうだ!唯依の晩ご飯作るのを忘れていたことを思い出して、柚木と共に二0八号室の柚木の元へと向かう。
柚木は、とゆうと、俺が部屋に入ってくるなり、ビクリと肩を振るわせて、ワナワナと、どこか落ち着かなく、緊張した面持ちで、俺を避けるやうにする。
「どうしたんだよ急に?」
あまりの対応の違いに、慌てふためく。
「ゲームの罰ゲームで、言ったことだけど、藤也くんの好きな人って?」
「ああ、あのことか!」
それで柚木は、俺のことを妙に意識してしまっているのか!納得した。でも、意識しているってことは、もしかして柚木も俺のことが好きってことなのか?!もしかして、俺たち両思いってやつ?!
そうかもしれないし、違うかもしれない。ここは、いきなり過度なスキンシップなどしないで気持を確認してみるべきか?よーし。
「あのー柚木さん?もしかしてだけど、お前も俺のことを好きだったり...しない?」
あー!言ってしまった。これで駄目なら立ち直れないやつだ!
「なに、言っているの?藤也くん。わたし達は友達同士でしょ?」」
「藤也くんは勝手に恋心を抱いていたかもしれないけど、そんなの知らないよ。」
「それに、第一印象が、あんなだった人に恋心を抱くとか、無いから、ホントやめてね。」
「だって、俺たちリ映画デートもしたし、柚木
もてっきり俺のこと......」
「あれは、藤也くんの小説に必要だって言うから仕方なくだよ。勘違いしないでよね」
「そ、そうだったのか。俺の、一人相撲だったわけか。ごめんな......」
そうして、まさかの柚木から友達宣言されて振られてしまったのだった。
俺は、もう駄目かもしれない。
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