第5話 徹生体調悪化

徹生の体調が悪くなり始めたのはその時だった。徐々に板場にたつ頻度が週の四になり、3回になり、2回になり最後は入院してしまった。入院するまで徹は父の体調の悪いことの深刻さに気がついてはいなかった。


お母さんはとてつもなく心配していた。徹生の体調が悪いというのに不安そうだった。でも徹の前では「お父さんは絶対大丈夫」って笑顔で話していた。そんな母の姿を見るのはとても辛かった。厳しかった。どこかのチェーン店で握っている徹は無力さを感じていた。

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