臨海学校編

第1話 計画立て

やあ、おじさんだ。今は6月!そう1ヶ月したら夏休みに突入するが6月はその前の段階である。5月にごろから気温が高くなるので、早めにクールビズが導入されるので殆どの生徒が半袖のポロシャツである。


6月には我が校にはイベントがあり、みんなだいすきなテストと、遠足言い換えて臨海合宿とがある。後者が1年生が一番に楽しみにしている大型イベントである。


「はいでは、今から臨海合宿の班その2を決めていきます。」


前に決めたのがバス順と行動する班であるが、今回決めるのは前に決めたのが1日目であるので今回は2日目と3日目である。3泊4日となっている。1日目が水族館仕事の見学、2日目が海水浴、3日目が体験乗船である。


「...今回こそは奏ちゃんと回りたい...!」

「絶対に誘うんだ、俺のチキンハートよ!我に力を!」

「...やば、男子たち何してんだ...」


やはり近藤さんが人気であった。男子たちの目が本気だ、ここで本気出すんじゃなくて他のことに使った方がおじさんいいと思うんだが。あとほとんどの女子が引いてる。男子達ちょっと抑えたほうがいいとおじさんは思った。


「ちなみに今回はくじ引きで決めたいと思います。」

「「「えぇぇぇーーー!!??」」」

「毎回同じ人となると思うので他の人と仲良くなるのも大切だと言うことで。」

「...何してんだよ、委員長さんよぉぉ??」


ひぇっ...こわっ!!男子が一斉におじさんのことを睨んできた。


「では引いていってください。窓側の列から引いてください。」


そこからはワイワイとみんながくじを引いていった。おじさんが引いた番号が3番だった。


「松本くんは何番だった?」

「私は3番だった。」

「そっか、僕は5番だった...」


川上くんと一緒じゃなかった。がっかり。


「あ、委員長3番?」

「あ、うん3番。」

「そっか、同じだね!よろしく!」

「うんよろしく...えっと...」

「うちは『井上明日香』だよ〜」

「うん井上さんよろしくね。」


一緒の班になったのが井上さんだった。井上さんはちょっとギャルっぽい感じの子であり、明るい性格である。


「委員長。」

「はいどうしたの?」

「委員長と井上さんは何番だったの?」

「「3番だよ」」

「良かった、委員長が一緒なら。」

「? うん、良かったね。」

「先に名前言っておいたほうがいいね。僕の名前は『佐江美奈登』だよ。」

「佐江さん、よろしくね。」


最後の一人は誰なんだろうか?


「ね、ねえ、こーくん。」

「どうしたの?近藤さん。」

「こーくんは3番?」

「そうだけど?」

「そっか、また一緒だね!」

「良かったよ、近藤さんがいて。」

「ッッ!うん、嬉しいよ!」


あれ?そういえば、おじさん以外全員女子だった。ドウイウコト?


「今回決めた班で2日目、3日目を回るのでお願いします。」


それから、決まった班で何をするか決めるのだ。海水浴では何をするか。今回乗る船について調べたりとするので、みんな楽しそうにしていた。


「やっぱり、スイカ割りでしょ。」

「スイカ割りっと。」

「あとビーチバレーしたいね。」

「いいね、ビーチバレー。」

「きもだめしってやるのかな?」

「やる予定らしいよ。」

「そうなんだ〜、肝試しだからそういう系のやつ出るのかな?」

「心霊スポットとして有名らしいよ。」

「「「そうなんだ〜」」」


こうやって、計画するのが一番楽しいのかもしれない。


放課後になり、麻莉奈さんと一緒に帰っていた。


「どう?臨海合宿?」

「順調に進んでいますよ。」

「班は誰と一緒になったの?」

「えっと、井上さんと佐江さんと近藤さんと一緒になりましたよ。」

「そうなんだ良かったね。...もしかして、松本くん以外は女の子だったの?」

「え、あはい。」

「...浮気はしちゃだめだからね?」

「...気をつけます。」

「よろしい。じゃあ、クレープ食べに行こ!」


クレープか。久しぶりに食べるな〜、確か前は本当に小さいときに買ってもらったっけ。あれ?もうひとりおじさんと一緒に食べたような人がいた気がするような。


「どうしたの?松本くん?」

「...いえ、なんでもないです。」

「そっか、じゃあレッツゴー!!」


クレープを買って、二人で座って食べる。


「美味しいね。あ、でもそっちも美味しそうだね!ひとくち頂戴?」

「はい、どうぞ。じゃあ私ももらいますね。」

「あーんしてほしいな?」

「...あーん。」

「...ん、美味しいね!じゃあお返しであーん。」

「...こっちの味も美味しいですね。」

「そうだね、また来ようね?」

「はい、また来ましょうね。」


麻莉奈さんと歩いていると、誰かがナンパされていた。


「いいじゃん、近くに美味しいクレープ屋があるから、一緒に食べに行かない?」

「結構です。」

「俺が奢ってあげるよ。」

「結構です。」

「ほら行こうよ。」

「ッ!離してください!」

「いいじゃん、俺が何でも好きなもの買ってあげるよ?」

「いやっ!やめてっ!」


助けなければ!!

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