第8話 同級生参戦!!
「松本くんどういうこと...?」
「小太郎くん...?茜ちゃんと結婚してたの...?」
「それは誤解で...」
「ひどい!!わたし信じていたのに!!」
「一回落ち着いてください!!」
誤解を解くのに1時間かかった。
「茜は実妹ですから。」
「そっか〜...良かった...」
「小太郎くんは犯罪者じゃなかった...」
「えへへ、というわけで松本小太郎の妹の茜です。よろしくね。」
「茜ちゃんって呼んでいい?」
「いいですよ。じゃああたしも奏ちゃんって呼ばせていただきますね。」
「うん、あと敬語は大丈夫だよ。」
今考えるとすごい光景である。美少女しかいない。両手に花ってやつだ。
「奏さんいい話があるんですけどどうですか?」
「聞きたい!なになに!?」
「実は今日あたしの家でお泊り会するんですけどどうですか?」
「え!?いいの!?泊まりたい!」
「おーい、茜ちゃんよー?兄さん相談しろって言ったよな?」
「ごめんって兄さん〜後でプリンでも買ってきてあげるから〜」
「いいだろうそれで許してあげよう。」
「わーいさすが兄さん...チョロ。」
「なにか言ったか?」
奏さん参戦!!!
「それじゃあ、かなかなは一回家に帰って準備してくるね!また夜にね!」
「ああ待ってるよ。」
「お客さんのために頑張って料理作らないとね兄さん?」
「茜も手伝えよ。」
「料理のためにもまずは食材を買いに行こうか。」
「...んへへ...!小太郎くんのご飯...!楽しみだな〜...!」
今日は何を作ろうか?定番のカレー?ハンバーグ?唐揚げ?青春イベントの一つの
『お泊り会』だ今日は楽しんでもらいたいので今日は張り切っちゃうぞ〜
「こうしていると新婚さんみたいだね?小太郎くん。」
「い、いきなり何言っているんですか!?」
「あらあら、そこのお二人さん試食どう?お兄さんと妹さん?」
「え...?」
「仲良しだね〜妹ちゃん大切にね?」
「え、えっと妹では...」
店員のお姉さんが麻莉奈さんのことを妹だと勘違いしている。麻莉奈さんは笑顔だが怖い。目が笑ってない。
「兄さーん。」
「あ、茜。」
「あら、彼女さん?」
「え、ち、ちが...」
「あら〜可愛い彼女さんね〜妹ちゃんばかりかまっていないで彼女さんにもかまってあげてね〜」
「だから、ちが...」
「そうだよ〜あたしにもかまってね。小太郎くん♡」
「何言ってんだよ!?茜!?えっといま来たのが妹です!」
「あら〜?間違ってしまったのね〜?ごめんなさいね〜」
「あははは...」
麻莉奈さんから絶望オーラ、茜からは幸せオーラが溢れ出ている。どうしてこうなったのだろうか。逃げたい。
「えっと試食はいただきます...」
「はいどうぞ、夕食のおかずとしてとてもあいますよ」
「美味しいよ兄さん!あたし今日これ食べたい!」
「わたしもこれ食べたい。」
「二人がそう言うなら買っていこうか。」
「ありがとね〜」
麻莉奈さんの機嫌が直り、今日の夕食が決まったので会計する。
「それで?今日のご飯は何?」
「今日はカレーにしようかな。」
「楽しみだな〜」
「手伝えよ?」
「...」
家に帰ってきた。今日は疲れてもう寝てしまいたいがこれからやらないといけないことがあるので気合を入れる。
「それじゃあ作るかな。」
「小太郎くんわたし手伝うよ。」
「ありがとう麻莉奈さん、それじゃあ...」
夕食を麻莉奈さんと一緒に作った。麻莉奈さんはずっとニコニコしていた。
何か嬉しいことでもあったのだろうか?時折、「...新婚さんみたい...うふふ...」って言っていた、まだ続いていたのかそれ。
チャイムがなった。
「茜〜代わりに出てくれ〜」
「は〜い、ただいま〜」
「お邪魔しまーす。」
「いらっしゃい、近藤さん。もう少しで夕食できるからゆっくりしてて。」
「それじゃあお言葉に甘えてー」
「奏ちゃん、一緒にゲームしようよ。」
「いいよ、わたしこれやったことあるから結構うまいよ?」
「ふふん!のぞむところだ!」
近藤さんと茜はゲームをやり始めた。近藤さんもやってたんだなー
「おーい、できたぞー」
「わかったー奏ちゃん行こ!今日の夕食はカレーだよ!」
「うん、美味しそう!」
「ゆっくり食べろよー」
カレーは好評だった。残ったら明日にでもなにか作ろうかと思ったがその必要がなくなった。
「兄さん、お風呂。」
「はいよ、タオルはいつものところに入ってるから行ってこい。」
「あ」
「? どうした?」
「兄さんも...入る?」
「は?」
「だって美少女三人いるんだから一緒に入りたいのかな〜って思って。」
「んなこと思ってないから早く入ってこい。」
「は〜い。」
何言ってるんだか茜は。
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