第3話 委員長の仕事
何故か委員長になってしまったおじさん、これからどうなっちゃうの〜〜!?
次回、松本死す!デュエルスタンバイ!
茶番は置いといて、まさかの委員長になってしまった。これからうまくいくのか、全然わからない。だけど、相方にはあの近藤さんがいるのである。つまり無敵なのだ。
「松本くんは委員長やったことあるの?」
「いや、ないけど。」
「それじゃあ、やることがわからないってことなんだね。僕が事前に聞いておいたから、説明するね。」
「うん、ありがとうね、川上くん。」
「まずは...」
川上くんはわかりやすく話をしてくれた。内容は、6月には遠足、9月に体育祭、
11月には文化祭があるので、その時の内容について考えるのが仕事、あとその名のとおりクラスのまとめ役である。
この学校には、特別な行事がある。例えば、8月には学校で海に行き、10月にはハロウィン、12月にはクリスマス、2月にはバレンタインとイベントづくしである。
「それでは、松本くん、近藤さん、前に。今回はクラス委員長を中心に6月にある遠足について話してもらいます。それでは、ふたりともお願いします。」
「わかりました、それでは、まず...」
最初に仕事が始まった。最初の仕事は遠足についてだ。今回決めることは、バス順、場所を回るメンバーだ。まあ、今日だけでは決まらないだろう。なので、先生は、2時間をこのために取っておいたのだ、流石だ。
「それでは、最初にバスに乗る順番を決めます。」
「列順で呼ぶので決めた人は、前に来て、名前を書いてください。」
そうして、みんなは仲いい人たちと話し合いを始めた。川上くんは大森さんと乗るようだ。おじさんはどうしようかな?こういうときは積極的に話に行ったほうが良いと思う。ちなみに、隣にいる近藤さんにクラスの男子が押し寄せていた。やはり近藤さんは人気である、そしてなぜ人気なのか、その疑問が解決されるのが、近藤さんの態度である。彼女は一人ひとりに納得してもらって断っていた。こういうところがいいよね。
「ごめんね、気持ちは嬉しいけど、かなかなは一緒に乗りたい人がいるから。」
「そうなんですか...」
そうして段々と決まっていく。どうしよう、もうひとりでいいかな。
「ねえねえ、松本くん?」
「ん?どうしたの、近藤さん?」
「あ、あのね、その...」
近藤さんどうしたんだろうか、顔が赤い気がする。何かあったのだろうか。
「えっと、あのね。かなかなと一緒に座らない?」
「!いいの!?助かるよ、近藤さん!」
「ううん、こちらこそありがとうね、松本くん!」
というわけでバス順は決まったのである、だけど、なんかクラスの人達からの視線が怖かった、おもに男子から向けられているように感じる。近藤さんはすっごいニコニコしていた、なにかいいことでもあったんだろうか。
グループを決めるのは1時間かかっていた。1つのグループに4人だ。おじさんは、川上くんと大森さんと近藤さんでグループになった。
そうして、最初の仕事は無事に終わった。ちゃんとできてよかった、でも、なんか疲れちゃった。最初はなれないけど多分だんだんなれていくだろう。
「おつかれ、松本くん。」
「うん、ありがとう、川上くん。私しっかりできたよ。」
そうして、今日の授業は全て終わり帰りの時間になった。今日は一人で帰っている。
川上くんと大森さんは一緒に部活動巡りをするらしい。まあ、おじさんはもう帰宅部のエースと呼ばれているからこの部活を続けるつもりだ。
「まーつーもーとー君。」
「その声は...」
その声の主は川上くんのお姉さんの麻莉奈さんだ。麻莉奈さんはこちらに向かって走ってくる。がその途中で麻莉奈さんは転んでしまった。
「うう、松本く〜ん。」
「川上さん大丈夫ですか?ああ、泣かないでください!絆創膏上げますから!」
「ありがとうね、松本くん。うん、泣くのは我慢するよ。泣くのは、松本くんに浮気をされたら泣くね。」
「最後の発言は聞かなかったことにしておきますね。大丈夫ですか?立てますか?」
「ううん、立てないから、松本くん、抱っこして。」
「それは流石に駄目です。」
「うう...」
「わかりました、わかりましたから泣かないでください!!」
その後、おじさんは麻莉奈さんを抱っこして家まで送った。
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