第2話
「
私はそっと声を漏らす。優斗。
「ちょっとカッコイイなんて思った時もあったんだけど、なんて言うかマザコンで―――」
「え!?マザ‥‥‥‥そんな感じにも見えないけど~」
梨絵も中学の時の優斗は何度も見て知っている。割とクールな感じを前面に出していて少なからず女子にもそれなりの人気があった。人は見かけによらないってことなんだろう。
付き合いだして三ヶ月が経った頃だった。私は優斗の家に呼ばれた。なんとなく予感めいたものがあったけど、クールな彼のことだからキスくらいで終わるだろうと思っていた。家に着くと優斗のお母さんがあまり連れてこないガールフレンドに気持ちを高ぶらせているようだった。部屋に入ってから数分と経たないうちにジュースやお菓子を持って現れると、作り笑いを浮かべながらそのまま腰をおろした。
「優ちゃんたら、こんな可愛らしいガールフレンドが居るなんてちっとも話してくれないんだから」
優ちゃん‥‥‥‥。
どこかその響きに嫌な気配を感じたものの、こんな時は清楚を気取ってスイッチを入れる。ポッと顔を赤らめて俯く。これは女性の奥儀の一つだ。
「同じクラス?」「お住まいは近いの?」
え~とか、ハイとか適当に相槌を打ちながらも、男性の部屋は初めてなんですくらいの恥じらいは忘れてはいない。あれこれ訊きたがるお母さんに優斗も気まずさを感じたのか、だんだん落ち着かない様子を見せ始めた。
いい加減にしろよ!なんて怒鳴るのかと思ったら「ママ、どこかに買い物行くって言ってただろ」ですって。
えっ!?‥‥‥‥なに?ママ!?
私は予想もしなかった言葉を耳にして、気分のメーターがひとつ下がった。それだけじゃない。お母さんが家から出て行ったのを確認すると、すぐに私の隣に座って肩を抱いてきた。耳元に粗い鼻息が届く。
この時を待っていたんだなとさりげなく視線を下に向ける。優斗のズボンの前がこれでもかと膨らんでいる。
もう三ヶ月だし、そろそろやらせても。と言うかお手並み拝見といこうかと私は促されるまま唇を合わせた。鼻息が私の顔を撫でる。もっとスマートにして欲しかったと思い始めると、今度はブラウスの上から胸を揉み始めた。
軟式のテニスボールとでも思っているのか、ただただ夢中で揉んでいる。そういえば優斗は硬式テニス部だったっけ。硬式球との違いでも確かめてるのか。ここでまた気分は低下。
皺になるからと自分でブラウスを脱ぎ、ベッドに横たわると優斗はすかさずブラを外そうと手を後ろに回してきた。何かを探っている。探り続けていると言った方がこの場合は適切。一分も過ぎると私も次第にイライラしちゃって、サッとブラを外して見せつけてやった。すると今度は露わになった胸に貪りついてくる。
中三でCカップ。高校になってDカップになった私の突き出たチェリーを久しぶりに再会した犬のように嘗め回している。一心不乱とはこのことよ。
相変わらずの鼻息だ。時折、私の太腿あたりに固いものが触れる。優斗の気持ちは対照的に最高潮なのかもしれない。
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