拝読致しました。
久しぶりにヴェネツィアの話を読めて、とても楽しめました(^^)
イタリアの方々って、ホントいろんなタイプの人がいて、面白いですよね。
そんな中でヴェネツィアは集団行動が得意で価値観も異色という、とても面白い存在。
それに、行動を見ているだけで、なにか潮の香りがしてきそうで。
カルロ・ゼンさんの、ステーノさん立候補への嫌がらせは、ちょっと見てみたかったですねぇ。
どう考えてもヴェネツィアのトップらしからぬ、というかしがらみとか嫌いそうなカルロさんのことだから、当選しないよう嫌がらせに徹したとか?
なんて想像を巡らせながら、本作を読み終えました。
ありがとうございました。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
「共和国」という政体の国の、こういうギリギリにおける振る舞いが書きたくて書いたお話です^^;
そうするとこの頃のヴェネツィアって、いかにもというか、ステーノさんの暴走といった減点はあるものの、最後の最後でチェス盤を引っくり返すという切れ味が凄いなと思って、筆を執りました。
やっぱり、おっしゃるとおり、海上交易という「戦い」に身を置いた、潮の香りのする男たちがいたおかげで、このような戦いができたと思います。
ちなみカルロさんなんですが、拙作においては嫌がらせで元首選立候補した、という設定になっています。
字数の関係でオミットした部分にそう書いてたりします(笑)
これも、おっしゃるとおりですね^^;
ありがとうございました!
やっぱり国難を乗り切るという大業を成し遂げることは人間の寿命を吸いつくしちゃうのかもしれません。
まあ、うまくいった姿を見ながら死ねるだけ、反対の結果になったときよりは幸せなのかもしれないですけどね。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
やり遂げたあとに生き延びるだけのバイタリティがあれば、新王朝成立とか新政権成立とかやれる、さらに上の存在になれるかもしれませんね。
唐の太宗とかエジプトのバイバルスとか、そういうのに。
でもヴェットールさんは、やっぱり年齢面でもう無理だったんでしょう。
アンドレアさんもいい年齢だし。
おっしゃるとおり、ここでヴェネツィアが没落する姿を見るよりは、良き人生だったと思います。
カルロ・ゼンという、後を見守ってくれる人もいたし。
ありがとうございました。
こんばんは、御作を読みました。
ヴェットールは、キオッジャの戦いにすべてを捧げつくしたのかも知れませんね。
海の匂いがする儚い劇終に胸を打たれました。
面白かったです。
作者からの返信
なんかいますよね、こういう困難に、まるであつらえたようにピッタリの人間が出て来て解決し、そして去って行く……みたいな。
坂本龍馬が薩長同盟して、大政奉還、そして……みたいな。
ヴェットールさんももう年齢が年齢だったし、あの時代だともう限界だったんでしょう。
そしてカルロさんは意外なことにヴェネツィアに尽くして生涯を終えました。
実は汚職していたりするんですが(笑)、それでも戦い続けたことは、やはりヴェットールさんへの想いだった、と思います。
ありがとうございました。
祖国を守って、ヴェットールさんは逝った。
そしてコンタリーニさんも。
しかし、敵がいなくなった訳ではなく。
放埓無頼の提督、カルロさんの戦いはまだ続く……という、余韻を残したラストシーン。
面白かったです!
……あれ、なんか「危難の元凶」を忘れてるような……(笑)
作者からの返信
ジョナサンとツェペリさんがいなくなって第一部完な感じですね。
それで残ったスピードワゴン、じゃなくてカルロは思いを継いで戦いつづける……。
そう、ステーノが元首選挙に出た時に、対抗馬として出馬したりして(笑)
っていうか、ステーノ、元首になっちゃうんですよね^^;
何も事件とか伝わっていないから、多分、フツーに務めて終わったんでしょう。
……というのを、字数の関係で述べられなかったんですけどね^^;
まあ、余韻を残したいんで、やっぱり、男・カルロの去っていく背中でラストにしました!
ありがとうございました!