第一話 いつもと違うんじゃけど
「ケイト、起きなさい。」
いつものききなれた母さんの「あんたはよ、おきー。」
じゃなくて違和感を覚え起きたケイト。
「なんなーこれ!、みたことなーわ。たしか、昨日事故におうたよな?」
と小さめに一言。
すると、こちらのせかいのお母さんがドアを開け
「ケイト早く学校に行かないと、遅刻するわよ。」
とそれに対し、寝起きで機嫌も悪かったのか
「は、そんくらいわかっとらー。」
と言うとお母さんは腰を抜かしてしまい尻もちをつきながらも
「あなた、ケイト?ケイトなのよね。今後ろに黒い闇みたいなのが出てたわよ!」
「そんなわけなかろーが。」
「ほら黒いのが出てる、あなたが喋る度に。」
お母さんが震えていたので、試しに鏡を見ながら、いつも通りに喋ると、黒い死神みたいなのが出てた。
え、嘘じゃろと思ったケイトだが何も出来ずにいると。多分お姉さんであろうマリンという人物もやってきて。
「お母さん、ケイト何が…、まさか死神弁を話したの?」
ケイトのほうを見ながらマリンも震えてながら口にした。
「姉ちゃん・お母さん、そんなに震えてどしたん?」
「ケイト、本当に喋るのを、いやその喋り方をやめて。」
二人が口を揃えて言った。よくよく二人から話を聞くと広島弁(=死神弁)を話すと普通の人なら何か悪い事がすぐに起こるらしい。
試しに姉ちゃんがしぶしぶ言うと、後ろに黒いのが現れて花瓶がなんの前触れもなく割れた。
正直にケイトは驚くしかなかった。そして改めて異世界に来たことを実感した、そしてよし標準語と心にきめたのであった。
ケイトは景気づけにと、
「よし、がんばりゃあええんじゃろやってみらー。」
そしたら、二人は
「出とる、出とる、頑張らなくていいから」泣
異世界は難しい、前途多難である。
異世界で広島弁を喋ったらなんか恐れられた件について @nyboy
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