第3話

そこまで話すと、店員さんがラストオーダーを聞いてきた。


「あれ?もう店じまいか。お兄ちゃん、どうせ明日休みでしょ?家も遠いでしょ?どう、俺の家で飲まない?」


普通なら見ず知らずの人間のこんな提案、酔っぱらっていたって断るところだが、俺はどうにもこの男の話に引き込まれていた。なんとなく続きを聞きたくなる陰のある男。それに多分、この人は悪意ある人ではないのだろう。


「いいですよ」

のこのこ付いていってあげることにした。


途中のコンビニでつまみと酒を買い、男の住むアパートでさらに飲んだ。

男は続きを語り出した。

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