二、アイロニーをあなたに。
今日はどうしても伝えたいことがあり、筆を取らさせていただきました。少々硬い文章になるかと思いますが、許してください。そのくらい私は真剣なのです。
さて、本日はどのようにお過ごしですか。
私が寝ている間に、仕事に出かけたようですね。同棲しているわけではないので、声はかけられないかもしれませんが、私は「おはよう」と一言メッセージでも、いいから送ってほしいのです。
本当に、気が利かないのか、自分のことしか考えてないのか、忘れてるのか、なんなのか。
そんなあなたのことが好きな私を後悔させないでください。とても冷たく感じます。
続いて、最近は私に電話してくる回数が少なく感じます。いつも私から電話ばかりしていますよね。正はどのようなことを考えて私と過ごしているのですか。「会えない時こそ、電話がしたい」と言ったのは、あなたですよね。私には会いたくないのでしょうか。どうして回数が減り、電話のたびに喧嘩をして、どちらかが怒って電話を切るということばかり続いているのでしょうか。私は正と喧嘩をしたくて、電話をしているわけではありません。もっと仲良くなりたいのです。もっと会いたいのです。
なぜ、このように手紙を書いているか、わかりますか?
正が私のことを見てくれないから、文章でもいいから、私のことをその時だけでも意識してほしいと思うからです。「俺には
この状況に疲れた私から別れ話を切り出しても、私に言うではないですか。「別れたくはない。ずっと一緒にいたい」と。でも、正、あなたは私を放置していますよね。寂しいです。寂しいです。そして、今この瞬間はとても辛いです。
勝手に離れていったらいいのでしょうか。でも、それでは私だけが悲しいだけではないでしょうか。違いますか。私は正にもう一度こっちを見て欲しいだけなのです。あの時のように。
だから……だから、この手紙をしっかりと読んだら、私に会いに来て。目の前で好きと言って。私を抱きしめて、安心させて。その後もしっかりと私のことを見ていてください。私からのお願いです。
お願いします。
それでは、この手紙は締めさせていただきますね。正、しっかり私を見てくださいね。
愛佳
めだか子ちゃん。 夜月心音 @Koharu99___
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