幕間

二章までの登場人物一覧


■ジェームズ:

第十二話、「お茶くみ令嬢のうたた寝とパンケーキ」にて僅かに登場。

故人。

婚約を結んでいたコルネリアとは政略結婚だったにもかかわらず、互いに深く愛し合っていた。コルネリアは喫茶同好会を立ち上げる前からジェームズの前では男口調で話すなど、自分を素直に表現しておりジェームズはそれを優しく受け入れていた。彼との死別はコルネリアの人生に影を落とす事になり、喫茶同好会を立ち上げる切っ掛けになった。コルネリアは時が経った今でもジェームズを愛せずにはいられないでいる。

一途なことは良いことだが、貴族にとっては欠点である。コルネリアが喫茶同好会をしているうちはジェームズを忘れられないだろう。

愛とは厄介なものである。切ないほどに。


■クリスタ・パウエル:

第十二話、「お茶くみ令嬢のうたた寝とパンケーキ」にて登場。

通称、レディ・パウエル。コルネリアの実家のメイド長。かつてのコルネリアの専属の使用人であり、コルネリアにとっては姉のような存在だった。自他共に礼儀に厳しい人間であり、上下関係をはっきりとさせるため、コルネリアでも名前呼びは許さないでいる。亡くした婚約者を忘れられないコルネリアを憂いており、彼女の傷をどう扱えばいいのか頭を悩ませている。


■キャンディス・ウォール:

第十三話、「『マドレーヌの薔薇』と月の薔薇劇団」にて登場。

広い土地を持つウォール男爵家の娘で、大の演劇好きのご令嬢。月の薔薇劇団のファンで後述のエリアルを推していたが、彼の本性を知るとロイドに乗り換えた。


■エリアル・ルーベン:

第十三話、「『マドレーヌの薔薇』と月の薔薇劇団」にて登場。

月の薔薇劇団のトップ俳優であり、表向きは明るく振る舞っていたが、周囲に当たり散らすなど普段の素行は悪かった。月の薔薇劇団の待遇に不満を持っており、期待していた役が貰えなかった事を機に周囲が止めるのも聞かずに劇団を辞め、スカウト先に転身したが彼の性格が災いし、スカウト先も直ぐに辞めてしまった。現在、行方知れずとなり月の薔薇劇団での栄光は過去のものとなった。

栄光は積み上げるのは難しいが、墜ちるのはあっという間だ。口はそれを手助けするのだろう。


■ロイド・デラー:

第十三話、「『マドレーヌの薔薇』と月の薔薇劇団」にて登場。

月の薔薇劇団の端役の補欠というエリアルの使い走りをやっていた。前髪が長くて目が隠れてしまっていたが髪をかき分けると美青年だった。更に歌の才能も秀でていて普段の努力によってそれを磨き上げられていた。エリアルの脱退によって空きが出来た役に自ら名乗り出て、後に『マドレーヌの薔薇』とあだ名されるほど大成功を納めた。

才能とは努力によって磨き上げられる。そうでなければただの持ち腐れだ。


■イザドーラ・アニストン:

第十四話、「姉の心弟知らず」にて登場。

ブラコンの教諭。


■マーティー・アニストン:

第十四話、「姉の心弟知らず」にて登場。

アニストン教諭の弟。


■アーロン・グレイシス子爵子息:

第十五話、「厚切りトーストと転生者」にて初登場。

グレイシス子爵家の息子。メルゼガリア帝国と同じ名前の『紅蓮のメルゼガリア』という乙女ゲームについて何か知っているらしい。コルネリアとは転生仲間として友人関係を築いた。前世が女性だったために今世で出会った親友に告白しようとしたが、告白前に親友に婚約者が出来て失恋した。

前世を覚えている事は果たして吉なのだろうか。


■ケイリー・シットウェル:

第十六話、「カシミル杏の砂糖衣がけ」にて初登場。

文芸部の女子生徒。「デュフフフ」と笑うのが特徴的。ヤンデレに憧れていたが自分がヤンデレになった。エリオット(後述)と付き合っている。


■エリオット・マーコリー:

第十六話、「カシミル杏の砂糖衣がけ」にて登場。

図書委員。ヤンデレを演じていたが、本当は自分がヤンデレに愛されることを望んでいた。


■ライナス・ダイソン:

第十七話、「ショートケーキは何処から食べる?」にて登場。

ダイソン伯爵家の息子。ショートケーキは苺から食べるタイプ。下半身に意識があるような人間で、婚約者がいる女性を寝取る事が生きがいだった。コルネリアを襲おうとした前科あり。実家の不正が明らかになり、お家取り潰しになると路頭に迷う事になった所、子分のブルックス(後述)にメイドとして拾われた。


■ブルックス・ハーロー:

第十七話、「ショートケーキは何処から食べる?」にて登場。

ショートケーキはケーキから食べるタイプ。ダイソン伯爵子息の子分だったが、実家がダイソン伯爵家の不正を密告し、逆にライナスを使用人にした。ライナスにメイドの格好をさせているのはブルックスの趣味である。


■マーシル:

第十八話、「喫茶同好会の招き猫」にて登場。

城下町にある古道具屋でコルネリアと出会う。古道具屋の中に消えたが、同名の猫の置き物が売ってあった。ベリーパイが好み。


■エルビス・カウリー:

第十九話、「マロングラッセと遠距離恋愛」にて登場。

キャサリン(後述)と付き合っている。割と気軽に浮気している。


■キャサリン・スパイア:

第十九話、「マロングラッセと遠距離恋愛」にて登場。

エルビスと付き合っている。割と気軽に浮気している。


■バーネット・カザン:

第二十話、「お茶くみ令嬢の大失態」にて登場。

ヒメナと友達以上恋人未満の関係を築いていたが、失言により関係を破綻させた。


■ヒメナ・ボストウィック:

第二十話、「お茶くみ令嬢の大失態」にて登場。

バーネットと友達以上恋人未満の関係を築いていたが、バーネットの失言により関係が破綻した。


■クリント・ウィッタカー:

第二十一話、「『バルナフツァク戦記』」にて登場。

喫茶同好会に自作の小説である『バルナフツァク戦記』を置くように頼み込んだ。


■バーナード・エイヴリング:

第二十二話、「喫茶同好会顧問の怖い話」にて初登場。

喫茶同好会の顧問。ジェームズの遠い親戚でコルネリアとも交流があった。怖い話をたくさん知っていて、よくジェームズとコルネリアに話していた。

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