青磁場ただ一つの化さんものきて はけないでいい。
1
ひどい目に合うかもしれない
ちさゆがひかった。
T人Cなににももまして
あたまだけ青みかけていいだろうといっていた。
でも何か甘口ソース的な
みずくちびる
かきこむ青磁びんが耳障りに軋みながら
水あめいろの肉ばかりいつも見張っていた。
ああそうだよううん、どう
口の中ぬめつかせる
わたしの)えくぼへ舌打ちしつつ
お肌のためさながら。みづらを洗い
いわれるまま
ただひたに
一号園子外へ
ふるる
ひくく腰かけて
つくろっていた。
真綿の様に優しく、
ほぐれる口元のその奥にあるもの
海べの
せんたく日照計のように
つぶされた
くちなしの色
そのくびきから離れて、
ただ
ほてる素肌。
いつつのくちずさみがとおく聞こえ
むらさきの部屋にある
ひかりたいして
ちぐは
死にたくなかったよ。
だから、今このときは
しゃぼん膜状の、
あの子の指の動きを
ぱたろ
ばたんとおとす
きらいな人の
顔かたちへ
手招きをするのです。
2
わびすくむように
身支度をするばかりだ。
ふっくりした耳のうな毛も
つたっていた
食餌がねぶりくずされて
ゆうやかにひろいすぎた
ひとかたならぬもの
みな
みにくいもの
鼻線さえかすれぬ
香汗に
ふきんをかけるころ
青磁碗鉢こわれる
みつ編みのゴムを切った。
ふるる
ふえた白い膿菌たちがまた
まぶしい
木漏れ日にくるまる
あなたのあわれみに呼ばれ、
しんとする
それでもなお
ぼくたちは
あなたこそ。
カルキ落としの
いのる言葉いらずにただ。
とむらったりしない、
ただ
まゐごをうけいれるときです。
人の髪色をした
ぐらつき。
未達ちこら、りひる。りよる、より
ねがいをこめて、
ただひたすらに
お風呂あがりみたいな
首を抱き上げる。
あれほどまでに憑かれて
まよいが
ため息を吐き
あたまひとつ小さい
枕日の私室へ
粥類は流れ落ち
なんどきだって
涙を溜めている。
むせる花油煙の中につつしみなく
まだ舌ざわるような
布団の下
あれきり顔をかくして逃げ去り
水盤右隅には
うぶが生えてる、ふらん。
その子の
唇がみえて
いっそう不慮なもの
をおもわせる
櫛ゆらめいたのち
首をかしけた
その、おまじないに冷えたからだに着させたやわい皮は
いふにみたされずこうしている
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