2人目の百合仲間を求めて②
体育が終わり、更衣室に戻ってきた私。この後は昼休みになるから時間があるね。
私は隣で着替えている琴音ちゃんに声をかけることにした。
「琴音ちゃん」
「な…なに?」
警戒していることは、顔を見ればすぐわかるよ。いくら私がちょっと強引に胸を揉んだとはいえ、その態度は傷付くな…。
「良ければだけど、私と石井さんの3人でお昼食べようよ」
琴音ちゃん攻略中は、つかさちゃんと話すつもりはなかったんだけど
つかさちゃんが捨てられた子猫みたいな目で私を観るんだもん。
あまりにも可哀想なので、お昼は一緒に過ごすことにしたんだ。
私がつかさちゃんの名前を呼んだので、彼女が私のそばに来た。
「私、石井さんと話したことない…」
不安そうな顔をする琴音ちゃん。
「大丈夫。石井さん優しいから。それに、誰だって初めてがあるよ」
「……うん、わかった。一緒に食べよう、春風さん・石井さん」
琴音ちゃんが、私とつかさちゃんの顔を観る。
お昼を食べている途中、私は琴音ちゃんを家に誘ってみた。
誘った時、つかさちゃんが一瞬嫌そうな顔をしたのを、私は見逃さなかったよ。
琴音ちゃんを誘ったら、つかさちゃんは私とイチャイチャできないと思っているはず。大丈夫だよ、つかさちゃん。そのあたりも、きちんと考えてあるから♪
琴音ちゃんは誘いに乗ってくれた。放課後が待ち遠しいな~。
放課後、私はつかさちゃんと琴音ちゃんに声をかけてから家に向かう。
お昼の時もそうだったけど、つかさちゃんと琴音ちゃんが会話をしていない。
私が2人に話を振っている状態だ。今はこれで良いかもしれないけど、2人の親睦も深めて欲しいな。そうすれば、2人でイチャイチャするのを眺められる♡
私の家に着き、2人を自室に通す。そのあと、全員折り畳み机の周りに座る。
よし、ここからが本番だよ。
「琴音ちゃん、見てて」
私はつかさちゃんの隣に移動し、唇を奪う。
驚いた様子を見せたけど、すぐに私のキスに合わせてくれた。
琴音ちゃんは、私達のキスをガン見している。「見てて」とは言ったけど、そこまで興味を示してくれるなんて…。私の第一印象は、間違ってなかったね♪
キスだけでは物足りなくなった私は、つかさちゃんの胸を揉む。
彼女も私に合わせて胸を揉んできた。
琴音ちゃんは少し顔を赤くしているけど、ガン見を続けている。
…なんか妙にそわそわしてるような? 下のほうをいじってる?
……これ以上は、ベッドの上でヤりたい。
そう思った私は、キスを中断させた。
その直後だ。琴音ちゃんが私におねだりしてきた。
「春風さん。私にもキスして。お願い」
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