最初は誰にしようかな♡

 入学式後の自己紹介で、巨乳の石井いしいつかさちゃん、スタイル抜群の優木忍ゆうきしのぶさん、簡単に百合に誘えそうな相川琴音あいかわことねちゃんが気になった、私、春風莉々はるかぜりり


この3人が帰る前に、ターゲットを決めないと。



 ……決めた。巨乳のつかさちゃんにしよう。


あんな魅力的な胸があるつかさちゃんを後回しにすることは、お預けと同じだ。

耐えられる自信がない。…そうと決まったら、行動開始♪


私は、教室にいるつかさちゃんに声をかける。


「石井さん、一緒に帰ろ」

本当はつかさちゃんと呼びたいけど、初対面なので我慢した。


「いいよ」

笑顔で答えてくれるつかさちゃん。



靴箱に向かって横に並んで歩いている訳だけど、話題は何にしよう?

う~ん、悩むな~。


と思っていたら、つかさちゃんから声をかけられた。


「春風さんの家って、学校から近いの?」


そっか、通学の話なら初対面でもイケそうだね。


「近いよ。歩いて来てるぐらいだし」

徒歩10分ぐらいかな。


「良いな~。私は自転車だよ。15分ぐらいかかってるかな」


「そうなんだ~」

15分ぐらいってことは、数キロはあるのかな? 大変そう。



 今度は私から色々訊いていこう。


「石井さん、今日これから予定ある?」


「ないよ。帰っても、やることないんだよね…」


「だったらさ、私の家で話さない? クラスメートだし、仲良くしたいの」


急な誘いだけど、帰り道だと話す前に別れちゃうかもしれない。

靴箱に向かう今が確実だよね。


「けど…」

遠慮してるのか、警戒してるのか…。


「ほら、男子に聞かれたくない話もあるしさ…。女子会ってやつだよ」

つかさちゃんの胸をあれこれするのに、男子は邪魔だ。


「そこまで言ってくれるなら、お邪魔しちゃおうかな」


「ありがとう」


よし、つかさちゃんを家に誘えた。ここまで進めば、もう少し♪



 靴箱で靴を履き、校門を出る私とつかさちゃん。

つかさちゃんは自転車を引いて歩いている。


「ねぇ、石井さん。良ければだけど、つかさちゃんって呼んでいい?」

名字呼びは固いからね。なるべく名前で呼びたいよ。


「いいよ。私も莉々ちゃんって呼ぶね」


「うん」


これでつかさちゃんとの関係が一歩進んだ。地味だけど、重要な一歩だよ。



 私の家に着いた。一軒家の2階建てだ。


「今誰もいないから、リラックスしてね」


「そうなんだ。気を遣ってくれてありがとう、莉々ちゃん」


「友達なんだよ。これぐらい当然だって」


誰かがいると思ったら、つかさちゃんが声を押し殺すかもしれないし…。

そんなの、私は嫌だからね。



玄関で靴を脱ぐ私達。私の部屋は2階になる。


「私の部屋は2階だから付いて来てね」


「うん」


私の部屋につかさちゃんを通す。つかさちゃんは部屋内を観察している。

観察するのは構わないけど、ベッドのほうはやめてほしいな。だって…。


気付かれる前に、私は折り畳み机の前に座る。

それを観て、つかさちゃんは向かい合うように座った。


向かい合っちゃダメなんだよ。横にいてくれないと。

私はつかさちゃんの隣に移動する。


つかさちゃんは不思議そうに私を見てきたけど、それだけだ。

何も言ってこないし、動きもしない。


よし、これで準備完了。もう少し、もう少しで♡



 「つかさちゃん、初めて会った時から思ってたけど、胸大きいよね」

胸のことは、女子会じゃないと話せないでしょ。


「これ? 男子はいやらしく観てくるし、重いし、良いことなんてないよ」


「重いの? 良かったら触らせてくれないかな?」


「…良いよ。少しだけなら」

怪訝な顔をするつかさちゃん。それでもOKしてくれるのは、優しさかな。


「ありがとう」

最初は軽く持ってみよう。下からすくうようにしてみる。


おぉ、これは確かに重い。でも揉みがいはあるね♡

私は制服の上から、つかさちゃんの胸を揉む。


「…莉々ちゃん、もう良いでしょ」


「えぇ~、もうちょっとだけ」

どれだけ揉んでも飽きない。


私ですらこうなるんだから、男子が胸に夢中になるのは当然だよ♪


つかさちゃんの顔を観てみる。…かなり不機嫌そうな顔をしているね。

このまま揉み続けたら、怒って帰っちゃうかも?


「ゴメンゴメン、調子に乗り過ぎた」

惜しみつつ、つかさちゃんの胸を揉むのを止める。


「莉々ちゃん、まさか私の胸を揉むために家に誘ったの?」


そうだよ、なんて言えず、言い訳を考えていると…。


「私、帰るね。もう2度と胸を揉まないで」

そう言って立ち上がるつかさちゃん。


とかじゃないのが、優しい人である証拠だね。


なんて悠長なことを言ってる場合じゃない。

今回を逃したら、間違いなくチャンスは来なくなる。


仕方ない。強引にやらせてもらうよ。

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