どうか六何を
あなたは素朴に質問をしてくる
知らないから教えてくれ、と
でもそれを言ったらあなたは”わかる“の?
結局そして存在の是非をジャッジするんだろ
訊かれたら答えなきゃいけない
闇を思い浮かべながら
困ってること、悩んでること、傷を曝け出して、
それでわかってもらえないのは二重に苦痛だ
ただ知りたかったら本を読め、は、
ごもっともなんだけど、しかし乱暴な気がする
差別における多様性とは
差別とは何か? を理解してなきゃ発揮されない
その辺を踏まえないで多様性と言っても
意味がない
それは無秩序のことではないから
百人からまるで同じことを訊ねられる
いい加減何度も同じ話はしたくない
そりゃあなたにとっては初めてだろうが
あなたは素朴に質問してるだけなんだろうが
俺は疲れた
ただ知りたかったら本を読め、は、
ごもっともなんだけど、しかし乱暴な気がする
マイノリティが困っているのはマジョリティが困らせているからだ
その前提がわかってないのに議論だの対話だの馬鹿げてる
なんで俺がこんなに頑張らなきゃいけないの
ただ知りたかったら本を読め、は、
ごもっともなんだけど、しかし乱暴な気がする
でもねえ、やっぱり駄目だ
差別について語るなら勉強しなきゃならない
基本や前提がまるで共有されていないもの
学校かどこかで教われればいいのだが
ネットでも5年ぐらいROMってたらだいぶわかってくるよ
そりゃ長いよね でもそもそもあっさりとはわからないことだ
とにかくわからないことをわからないとわかること
質問をするのはそこからだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます