第148話 神格
「い、いらっしゃいませ!」
「あら?今日はえらく可愛らしい従業員さんまでいるのね」
「(はあ…可愛い♡わたしこんな可愛い男の子、大好きなの♡)ボウヤ、お名前は?」
「ぼ、ぼく、カイっていいます!」
「カイくんって言うのね!じゃあカイくん、お姉さんに、今日のおすすめ教えてくれる?」
「は、はい!きょ、きょうはこのハムとチーズいりのクロワッサンと、リンおにいちゃんとくせいのフルーツいりロールケーキのセットが、おすすめです!」
「まあ、なんて可愛くていい子なのかしら♡じゃあお姉さん、カイくんが教えてくれたおすすめをひとつ、お願いするわね♡」
「は、はい!あ、ありがとう、ございます!お、おねえちゃん…」
「!(やだこの子、めっちゃくちゃ可愛い…♡)」
「(カイくん…まだすっごく小さいのに、一生懸命お店の従業員さんしてるなんて、可愛すぎ♡)」
「(わたし、これからカイくんの応援したいから絶対にここに来なきゃ♡)」
ちょうどお昼に入ったスタトリンにある、今はリンがオーナーとなっている第一領地のパン屋。
いつもの固定の従業員と、この日の日替わり従業員であるフェリスがお店のカウンターにいるのは馴染んだ光景ではあるのだが…
そこにもう一人、新たな従業員が加わっている。
リンが所有し、エイレーンとニノが責任者として運営している孤児院の最初の孤児であり、孤児の中でも最も自立心の強いカイが、自らパン屋のおばさんにお願いして、お店のお手伝いをさせてほしいと名乗りでたのだ。
さすがにカイからそれを切り出された時はおばさんも、まだ六歳の子供にと言う思いが出て来てしまったものの…
それでも純粋にリンの役に立ちたいと言う思いから、少しでもお手伝いしたいと言うことを真っすぐに伝えてくるカイがあまりにも健気で、可愛すぎて…
その母性をくすぐらされることとなり、カイをぎゅうっと抱きしめながら、店の売り子のお手伝いを、と言うことで了承したのだ。
そうして、週に二~三度程の頻度で、カイはパン屋の売り子のお手伝いをすることになったのだが…
孤児院で暮らすまでは、そのあまりに過酷な生活ゆえにみすぼらしくやせ細って、生気のない子供だったのが、孤児院で暮らすようになってからはたっぷりと栄養も愛情も与えてもらえて、リンから教えてもらったごみ収納の仕事も楽しくこなすようになって、少し人見知りな面があるものの整って可愛らしい容姿で、人が自分のしたことで喜ぶとそれが何よりも嬉しい、と言うとても健気な子供となったカイ。
そんなカイが、初々しくも一生懸命に店の売り子をこなす姿に、女性客がどんどんその母性本能をくすぐられることとなり…
口コミで『小さくて可愛い男の子が売り子をしてる店』と広まり、可愛いもの好きの女性客がどんどん増えることとなっていっている。
「カイくん、ちゃんとおすすめできてえらいね」
「あ、フェ、フェリスおねえちゃん…」
「もうほんと!カイくんほんといい子!」
「カイくんこれからも一緒に売り子、してね!」
「う、うん!ぼく、がんばるね!」
「(はあ…カイくん可愛すぎ♡い~っぱい可愛がってあげたくなっちゃう♡)」
「(カイくんが売り子してくれるようになってから、またお客さんが増えたよ…カイくんには、ちゃんとお小遣いとしてお給金あげなくちゃね)」
とても一生懸命に売り子をするカイが本当に可愛くて、従業員達はカイのことをとにかく可愛がってしまう。
おばさんも、カイがこれ程店の売上に貢献してくれるとは思ってもみなかった為、非常に嬉しい誤算となってしまっている。
その為、おばさんもカイを実の息子のように可愛がっている。
「(み、みんなぼくのおてつだいでうれしいってなってくれてる!ぼく、もっとい~っぱいおてつだいして、おばさんとおねえちゃんたちにうれしいってなってもらうんだ!)」
カイ自身も、自分の拙いお手伝いで周囲が本当に喜んでくれていることが嬉しくて…
これからも、一生懸命お手伝いして、みんなに喜んでもらいたいと純粋に思っている。
こうして、カイが孤児院の外でお店のお手伝いをしていることを他のカイと同年代の孤児達も聞いて…
自分達もカイのように、自分のすることで誰かに喜んでほしいと思うようになり…
リンの所有する商業施設で、今後の職業訓練も兼ねていろいろとお手伝いをしていくようになるので、あった。
――――
「あ、お、お疲れ、様、です」
「!おお!リン様!」
「リン様のおかげで、今日も仕事させてもらえてます!」
「リン様!リン様が作ってくださった設備の保持と調整は、このワシ達にお任せください!」
「リン様!今後は新しい住民の為の住居が必要になった時は、ぜひあっし達にお任せを!」
「リン様がおれ達のオーナーになってくれたおかげで、作業もとても楽にできるようになりました!」
「リン様!ありがとうございます!」
「み、皆さん、が、よ、喜んで、く、くれて、ぼ、ぼく、う、嬉しい、です」
「!あ、ありがとうございます!おい野郎共!リン様がこんなにもお喜びだぞ!」
「リン様!リン様が喜んでくださって、あっし達すげえ嬉しいでさあ!」
「リン様!ワシ達の腕はリン様の為にあるんでさあ!ですから、リン様のお役に立つ為に、いくらでもこの腕、振るわせてもらいますぜ!」
場所は変わり、スタトリン第一領地のとある業者の事務所。
このスタトリンで重宝され、その腕を振るってきた建築業の職人達が集う事務所である。
新生スタトリンの施設や住居のほとんどをリンが作ってしまったことにより、彼らにとっての大量受注のチャンスを奪ってしまい…
それをずっと気に病んでいたリン。
彼らは、『このスタトリンの英雄がしてくれたことに文句なんて言えねえ』と、明るく陽気な笑顔で言い切ってくれたものの…
いくら楽しいとは言え、彼らの仕事を奪うようなやり方はいけないと思ったリン。
なので、彼らのオーナーとなり、事務所はリンの手によってより利便性の高い形に改築。
さらに、必要な資材や道具は全てリンから提供されることとなり、経費もほぼないものとなっている。
特に収納の魔導具は、愛用の道具や建築の資材や施工後の廃材など、重くてかさばるものを運んだり、保管しておくのに非常に重宝する為、これが職人達に一番喜ばれている。
施工後の廃材も、収納しておけばリンが再生したり、何かに使ってくれる為、無駄がないことも職人達の喜びにつながっている。
加えて、職人達が毛嫌いしがちな依頼や売上管理などの事務系業務は、リンの業績管理部隊が一手に引き受けてくれることとなり、彼らは職人としての作業に没頭することができるようになった。
そして、リンが一手に引き受けていた施工や建築の作業を彼らが行ない、リンでないと不可能な部分のみリンが作業をする形で…
リンに来る建築系の依頼を彼らに振ることとなったのだ。
それに加え、リンのコネでジャスティン商会やジュリア商会の店舗のメンテナンスの仕事も定期的に受注できるようになったのと、ジャスティン商会経由で新規の建築や改築の仕事が入るようになった為、仕事の幅も量も以前より格段に増えることとなった。
元々職人連中のまとめ役となっていた、実質の長がそのまままとめ役となり…
現場の指揮を取るようになっている。
リンは自分がする作業以外は何一つ口は出さず、しかし物資や費用など、金は出すと言う超優良オーナーとして、職人達にすぐに認められるようになった。
例によってリンの方に売上が計上され、そこから職人である彼らに給金が支払われる形になっているのだが…
リンがオーナーになってからの方が、なる前の倍以上も給金が多くなっており…
職人達はそれが、リンに自分達の腕を認めてもらえたようでとても喜んでいる。
そして、そんな自分達よりも遥か上の技術を持つリンがオーナーとなってくれていることもあり、自分達がリンの顔に泥を塗るような真似はできないと、これまで以上に己の技術に研鑽を積んでいっている。
時には、リンに教えを乞うて【土】属性の魔法を学んだりと、どの職人も非常に自己啓発に旺盛になっている。
その甲斐あって、リンのように極端に短時間で完了させることこそできないものの…
その成果物の品質は誰もが認める程の上質なものを、当然のように作ることができるようになっている為…
町では評判の施工業者として、住民から信頼されるようになっている。
――――
「リン様」
「リン様」
「リン様」
「リン様」
「リン様」
「リン様」
「リン様」
「リン様」
「?は、はい?」
すでにどの所有商業施設も営業を終え、拠点内の仕事も終えて、今後のスタトリンの発展に関する会議をしていたジャスティン、エイレーン、リリーシアをそばで見ていたリンに、ローザを筆頭とするメイド部隊の面々が改まって声をかけてくる。
そんな彼女達の声に、リンはきょとんとした表情を浮かべながら反応する。
「?な、何、か、あ、あり、ま、ました、か?」
「リン様!お願いします!」
「あたし達、出過ぎたことを申し出てるとは思いますけど」
「でも、どうしても我慢できなくて!」
「?え?え?」
「リン様!」
「どうか、どうかお願い致します!」
「お願いします!」
「わたし達の、心の底からのお願いです!」
「「「「「「「「リン様!このスタトリンの……私達の王様になってください!!!!!!!!」」」」」」」」
つい最近、シェリルからも言われたことを、メイド部隊全員から懇願される形で言葉にされたリン。
一瞬、何を言われたのか分からずぽかんとしてしまうものの…
「ぼ、ぼく、お、王様、なんて、そ、そんな…」
と、困ったような表情を浮かべておろおろとしてしまう。
自分は、王様なんてガラじゃない。
政治なんて、全然分からない。
交渉なんて、できっこない。
王様らしく振る舞うなんて、どうやったらいいのか見当もつかない。
そんな思いが全て、リンの困ったような表情に現れてしまっている。
「いいぞお主ら!もっとリンに言ってやるのじゃ!リンは、このスタトリンの王になるべきじゃとな!」
「リン君が王様か!それはいい!むしろぜひなってほしいね!」
「リンちゃんが王様…素敵すぎて幸せな未来しか見えないよ!」
「私も、リン様は王様になるべき人だとずっと思っております!私、王様になったリン様にお仕えして、もっともっとリン様のお役に立たせて頂きたいです!」
そんなリンをさらに困らせるような言葉が、違うところから飛び出してくる。
リンの傍に居たくて拠点の地下一階に姿を現したシェリル。
スタトリンの今後についての会議をしていたジャスティン、エイレーン、リリーシア。
この四人までもが、メイド部隊の懇願を後押しするかのように、リンは王様になるべきだと、その心からの言葉を声にする。
「で、ですよね!」
「リン様は家事全般凄いですし、書類仕事や業務管理もお手の物ですし!」
「その生産能力の凄まじさなんて、お一人でこのスタトリンの民を全て養える程ですから!」
「なのに戦闘もとんでもなくて、十万を超える中位以上の魔物をたったお一人で討伐してくださいましたし!」
「宿屋に鍛冶・衣料品店、農場に公衆浴場、公衆トイレに水供給設備、レストランに孤児院、診療所に集合住宅までお作りになられて、しかも全部大繁盛じゃないですか!」
「それだけじゃなくて、元々あったパン屋さんにジュリア商会、建築業者を丸ごとオーナーとして抱えて、全部業務も改善して、業績も鰻上りにしてますし!」
「それに、エイレーン様がギルドマスターとなる新生冒険者ギルドのオーナーにまでなられて!もう凄い勢いで冒険者の方々が登録してますし!」
「貸倉庫サービスもごみ処理事業もリン様にしかできない凄いサービスで、しかもこちらも大繁盛ですから!」
「おまけにリン様が所有されている施設で働いてる方々、誰もがリン様に心酔されてて、すっごく幸せになってますし!」
「リン様はとてもお優しくて、ご自分のされたことで誰かが喜んでくれたら、それをご自身の喜びとされる素晴らしいお方じゃないですか!」
「だってもう、私達も含めて千に近い人を養って、幸せに導いてくれてるんですよ!?そんなリン様が王様じゃないなんて…王様に向いてないなんて…逆にリン様がだめだったら、他に誰がいるんですか!?って言っちゃいます!」
シェリルにジャスティン、エイレーンにリリーシアの後押しをもらえたことで、メイド部隊の面々がさらにヒートアップしていく。
彼女達が思うリンの素晴らしいところを、次から次へと言葉にし、その溜まりに溜まった思いを吐き出すかのように、リンを称賛し続ける。
「で、でも…」
「?でも、なんですか?」
「ぼ、ぼく…せ、政治、と、とか、こ、交渉、とか、ぜ、全然、わ、分から、なくて…」
「ははは!リン君!そんなことは王となるべき君が気にする必要などないよ!交渉事なぞ、このジャスティン率いるジャスティン商会が全面的に引き受けるよ!」
「政治はジャスティンさんとエイレーンさん、そしてこのリリーシアがいれば万事解決です!外交はもちろん、この私が担当致します!」
「リリーシア様専属の我々も、全力でサポート致します!」
「そうだよリンちゃん!リンちゃんはいつものように、人が喜んでくれることをすればそれでいいんだよ!このエイレーンが、ギルドもこの拠点もまとめ役になるし…」
「このジュリアがリン様の秘書として、リン様に全力でお仕え致します!」
「このイリスも、リン様の秘書として全力でお仕え致します!」
「そうですよ!政治も交渉事も、ここにはリン様の代わりにやってくださる心強い味方がたくさんいますから!」
「わたし達メイド部隊も、全力でリン様にお仕え致します!」
もうここにいる誰もが、リンにスタトリンの王となってほしくて…
その未来を思い描いては、心から溢れんばかりの幸福感に浸っている。
商業及び財務大臣はジャスティンとジュリア。
外交はリリーシアと、専属文官達。
宰相はジャスティンとリリーシアとエイレーン。
農林大臣はフェリスとアイリ。
医療大臣はリーファ。
防衛大臣はゴルドとロクサル。
王専属の秘書としてリリムとジュリアとイリス。
王専属のメイドは当然メイド部隊の面々。
王直轄の諜報担当はピアとロクサル率いる諜報部隊。
王直轄の護衛担当は従魔達と召喚獣達とベリアとコティとジャスティン商会の護衛部隊。
王直轄の生産担当は従魔達と召喚獣達とドワーフ達と鍛冶・衣料品店の職人達。
王直轄の農業担当は従魔達と召喚獣達とフェリスとアイリ率いるリンの農場の作業員達。
王直轄の医療担当はリーファ率いるライラとジャスティン商会の医療部隊。
王直轄の建築担当はリン所有の建築業者の職人達。
王所有の施設・設備・サービスの管理担当はリンの所有施設運営部隊。
王直轄の外注担当として、エイレーン率いる新生冒険者ギルドと所属する冒険者達。
と、もうリンが王になることが確定であるかのように、全員がわいわいと今後の分担について、とても楽しそうに話し合っている。
しかも、どの部門もその分野の専門家がいて、しかもほぼリンの身内で構成されている。
加えて、リンが所有する施設がそのまま、今後独立を視野に入れているスタトリンの経済を支える基盤となっており、国として営んでいくとしてもまるで破綻する未来が見えない。
国土を広げることができるかどうかは別にしても、魔の森と言う超危険地帯の中、人々がとても安心して生活を送ることができていると言うのは、それだけで他国への自慢にもなるし…
何より、その戦闘力は神をも彷彿させるリンに加え、伝説の古竜であるシェリル、さらには単体でも一騎当千に値する強さを誇る従魔達に召喚獣部隊がいるのだから、仮に外から攻め込まれたとしても、余裕で返り討ちにできるだろう。
何より、リンの神のごとき生産能力は、そのおかげでスタトリンの食料事情は安泰と言い切れる程であり、他国からの輸入に頼る必要も全くないと言い切れる。
それどころか、逆に他国との貿易で圧倒的に優位に立てると言い切れる程。
その為、現状の千数百人程の規模と人口でも難攻不落の国とされるのは間違いないと言える。
「あ、うう…」
「なんじゃリン、お主がここで養っている家族だけで、国の要人を固められる程に人材が揃っておるのじゃぞ?そもそもこのスタトリンそのものが、お主が養っておるようなものじゃと言うのに…そのお主が王にならんで、誰が王になるというのじゃ?」
「ぼ、ぼく、お、王様、な、なんて…」
「全く…そんなに王にはなりたくないのじゃな…リンは」
どうしても自分が王になる、と言うイメージが沸かず、一向にいい反応を見せないリン。
どうしても、一介の冒険者として自由に誰かを喜ばせたい、と言う思いの方が強く…
そんな自分が王になることを望まれていても、困ってしまう。
そんなリンに、シェリルは少し意地の悪い笑みを浮かべながら、含みのある言葉を声にする。
「のう、ジャスティンよ」
「?シェリル殿?」
「スタトリンの王…ただの象徴でよければこの妾がなろうではないか」
「!では…リン君は!」
「そうじゃ。以前お主が言っていたように、リンには王の上の存在…スタトリンの神として、自由に民を養っていってもらおうではないか」
シェリルの言葉に、ジャスティンを除く全員が呆気に取られてしまう。
何を言われたのか分からなくて。
しかし、それも一瞬のこと。
「リン様が、神様…」
「シェリル様が王様で、リン様が神様…」
「そうです!リン様は、このスタトリンを護り、養ってくださる偉大な神様です!」
「そうよ!リン様は王様なんかで納まるような器なんかじゃないわ!リン様は神様に相応しいお方なのよ!」
「嬉しい!わたし神様にお仕えさせて頂けるなんて!」
「スタトリンの神様!リン様万歳!」
「神様が治める国の要人としてお仕えさせて頂ける…なんて幸せ!」
「リン様!私リン様に永遠の忠誠をお誓い致します!」
「リンちゃん!お姉さんもいっぱいリンちゃんにお仕えさせてもらうからね!」
「これはもう、リン様を崇める為の教会を作らないと!」
「あ!それ絶対入信しちゃう!」
「あたしも!」
「リン君!君は王よりも神に相応しい存在だ!この私も、君と言う神にお仕えさせてもらうから、よろしく頼むよ!」
リンがスタトリンの神になる。
そのことを、この拠点にいる誰もが喜び…
誰もが望んで止まない状態となってしまっている。
しかも、王にはリンと双璧をなす守護神として、スタトリンの中では名高いシェリルがなると聞かされ…
スタトリンはもう、この世の理想郷になる未来しか見えなくなっている。
「か、神様、なんて、そ、そんな…ぼ、ぼく…」
「ふふふ…だめじゃぞ♡妾の愛しい旦那様♡妾が王で、旦那様が神…これはもう、決定事項なのじゃ♡」
「リン様…私、リン様のメイドとしてお仕えさせて頂けて…これ以上ない程に幸せです…♡」
「リンちゃん♡あたしもこれからはリンちゃんの秘書として、リンちゃんにい~っぱいお仕えするから…リンちゃんのこと、め~っちゃくちゃに愛してあげるから、ね♡」
「リンちゃん…お姉さんがい~っぱいお仕えして…い~っぱい愛してあげるから、覚悟してね♡」
「リン様…下賤な人の身ですが、リン様のメイドとして…リン様を生涯愛します…♡」
「リン様…♡」
「リン様…♡」
自身がスタトリンの神として崇められる事態となってしまい…
リンはますます困ってしまい、おろおろとしてしまう。
そんなリンが可愛すぎるのか、シェリルを筆頭に拠点に住む女性陣が全員、目にその止めどなく溢れてくる愛情の形がそのまま浮かんでいる状態で、リンにべったりと抱き着いてくる。
そして、あっさりとその意識を手放してしまったリンに全員でキスの雨を降らせ…
その蕩けるような幸福感と共にめちゃくちゃにリンを愛し続けるので、あった。
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