第15話 伊吹は怒られました
『お待たせしました。まずこの新規冒険者カードになります。ランク鑑定の資格を持つアヤノさんの推薦で、冒険者ランクAでの登録を推奨いたします。ランクはS,A,B,C,D,Fとありますが、Aランクはハイランカーと呼ばれ、一個騎士団と同様の戦力、そういうランクです。ここのどのクエストも受けられます。また、このランクは騎士団の緊急クエストへの参加義務が伴います。特に、モンスターが活性化している現在、そしてアヤノさんとお知り合いというお立場から、頻繁に指名される可能性が高いと推察します』
『Aランカーは優先してこの国最高の鍛冶師による武具のカスタマイズ依頼と、持ち帰ったモンスター素材の買い取りをこのギルドで行えます』
『既に、そのボックスの素材を提供し、武具加工の依頼、買い取りを成されますか?騎士団と討伐されたモンスター素材の査定は申し訳ございませんが明日になります』
「お願いします」
エスワットは私の空間魔法で出した亜空間を鑑定した。鑑定結果を空間に映し出す。
メタルドラゴンの欠片(SSS):5
メタルスライム(S):2
ベルゼブブ(S):11
サイクロプス(S):13
ガーゴイル(S):3
デビル(S):5
ヒュドラ(S):2
ワーム(A):4
オウルベア(A):10
マンイーター(A):24
キングオーガ(A):2
ジェネラルオーガ(B)4
ハイオーガ(B):15
トレント(B):14
ゴブリンキング(B):2
ハイゴブリン(B):6
オーガ(C):54
ハイオーク(B):10
オーク(D):32
コボルト ・ ・ ・ ・ ・ ・
「・・・・・・・・・・」
エスワットさんはジト目で私を見る。
『イブキさん、これに直りなさい』
「えっ、は、はい!」
『あなたは、何もわからない態でやってきて、すました顔でよくも冒険者登録お願いしますって言えましたね!エージェントですか?間抜けなエージェントですか!この実績でランクはトリプルS確実じゃないですか!メ、メタルドラゴンってわかりますか?伝説のモンスターですよ!いたんですか、いるんですね!シンジの奴、こんなバケモノレベルの方とことを構えて、一緒にこの街を壊滅させるとこだったわ』
『それと、このボックスの薙刀と魔銃、メタルドラゴン素材ですよね!加工レベルは★5ですよ。こんな加工できる職人はこの世界にいないですよ、誰ですか、東のジパングから来たって、どんな戦闘民族なんですか!』
『いいですか!もう許しません。イブキさん、このことはシンジに絶対言ってはいけませんよ、私があんじょう処理致します。あなたが来たってことは、多分魔境に “魔人” が発生した、カウンターなんでしょう、神の思し召しなのでしょう、あなたはこの街の秘密兵器になりました。希望の光になりました。もう逃がしませんよ。私は、ある時はギルドNo.1カウンターレディー、ある時は騎士団と冒険者の魔境制圧戦略の立案責任者、ある時は子離れできないこの国の国王陛下の娘でお姫様なのです。さ、さ、私のお城の部屋は何でもあります。ベットは一つですが十分な広さです。さ、さ、これからは一緒に生活しますよ、アヤノさんと夕食?これも、こちらで処理します。アヤノは私のマブダチです。そうだ、アヤノも一緒に住みましょう』
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