ダイヴ

ももいくれあ

第1話

それは、ある日突然のことだった。

そう決めた。

それしかなかった。

ウミやソラを感じるように、

宙を舞って、ひとり踊った。

少し呼吸がずれたけれど、

おかげで、かなり焦ったけれど、

深呼吸。

深く吸って、大きく吐けば、

心呼吸は成功した。

そこらじゅうに広がる空(くう)を、

吸っては、吐いて、

吸って、吐いて。

そうやって踊り続けた。

呼吸は自然に落ち着いてきて、

ソラもウミも真っ青だった。

雲と珊瑚の白さだけが、

ぼんやりあたりに広がっていた。

両手を大きく広げてみれば、

宙を舞うことだってできた。

カラダじゅうでかんじていた。

ソラとウミとその狭間を。

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ダイヴ ももいくれあ @Kureamomoi

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