天才錬金術師と吸血鬼という濃いキャラ設定ながら、さらに濃い性格が味付けされた主人公たちにもかかわらず、作者様の筆力が高くどんどんと作品に引き込まれてゆきます。いずれの描写も、お洒落な比喩や、誰もが想像しやすい言葉で丁寧に描いてくださり、洋画を見ているような鮮やかな台詞さばきもあいまって、アクションシーンは圧巻です。世界観がしっかりと構築されているため、没入感たっぷりに楽しめます。狼男のシーンは思わず「おお」と唸りました。どこを切り取ってもお洒落なバディ小説、おすすめです!
わくわくするファンタジーな世界観と面倒臭い男二人との関係性がこれからどうなるか楽しみです。小説だけでなく漫画でも読んでみたい内容。