第15話 メッセージ

星蘭は、メッセージの事を隠しつつも、彼氏と付き合っていた。


星蘭の彼氏は……

とても背が高くて、優しくそして

星蘭を包み込む程の包容力が

あり、そしてルックスも3枚目ではあるが、IT企業の社長だった。


他人から見れば。まさに星蘭は

な様にも見えたのだが?


肝心の星蘭は、彼氏が少しだけ心配するほどに、何処かうわの空だった。



彼氏の祐二が星蘭を抱き寄せ

甘く囁く。


『星蘭?近ごろ俺に何か隠してないか?星蘭が遠くに行っちゃいそうで……俺……。コワイよ。』


星蘭は、彼氏に甘える。



風斗からのメッセージを胸の中にしまいつつも、祐二の腕の中に

包まれる。


星蘭は、祐二の腕に包まれる瞬間がとても好きだった。



だから祐二には心配かけたくなかった。


星蘭は甘えながらも、

『祐二君……もしね?もし、私が居なくなったら?あなたはどうする?』



祐二は、星蘭の顔を覗き込みながら星蘭の髪の毛を優しく撫でた。



『俺には、おまえしか居ない。

星蘭……結婚してくれないか?』



『……え??』


『君が他の男のところに行くなんて考えられないよ。星蘭?きっと幸せにするから。愛してるんだ。』



星蘭は悩んだ。どうやって返事をしようかと、



星蘭は……祐二の腕の中に居つつも、心は風斗の事を考えていた。

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