第9話 ライバル?
車で1時間ほど走ると……そこには芸能事務所があった。
セイラは菅本の車から荷物を降ろすと、菅本に促されて事務所内へと向かう。
大きな看板で
【ピンクハウス芸能事務所】と
書かれていた。
セイラはドキドキが止まらなかった。(いよいよだわ。)
菅本がドアを開けると、
数名のモデルが化粧やヘアメイクをされていた。
衣装も、たくさん置いてある。
セイラは衣装に目を奪われていると菅本は声を上げる。
『はぁい!!みんな~新しく入るセイラちゃんよ?よろしく。
セイラちゃんからも、一言貰えるかしら?』
『は……はいっ!伊吹セイラです!よっよろしくお願いします!』
その数名の中の1人……名前は
あゆむと言うが、あゆむがセイラを一目見て何かを感じ取った様子だった。
ツカツカとセイラの前に近づいてきて、あゆむはセイラに話す。
『あなた、この仕事を何だと
思ってる?あなたみたいな人で大丈夫かしら?』
セイラは、キョトンとするが、あゆむは菅本に甘える。
『菅本さぁ~~ん、この子何で入れるの??私が居るじゃないのぉ。』
菅本は、
『まぁ、売れっ子のあゆむとしては、面白くないかもね?でも多少は、競争相手が居なきゃ。ふふふ。』
あゆむはふてくされる。
『んもぅ~~菅本さん意地悪!』
その一部始終を見ていたセイラは
ワガママボディにも
売れっ子として活躍する事を初めて知ることになった。
セイラは、あゆむの方を向いて、一言放った。
『私……っ、私も負けません!!』
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