第8話 いよいよ出発
セイラは、自室で目を覚ますと、
昨晩の風斗とのひとときが……
まるで、イタズラな時間に思えた。風斗の素敵な眼差しや
甘い香りと声に、思い出すたびにセイラは胸を締め付けられていた。
化粧も落とさずに寝てしまったセイラは、東京行きの為に準備に取りかかる。
『セイラ……悔いのない人生に
するのよ?』
両手で、自分の頬をぱちぱちっと叩き、鏡を覗き込んで自分に
言い聞かせていた。
時計を見ると、お風呂に入る
時間は、ありそうだ。
セイラは浴室へと向かう。
風斗の魅力的な刺激のある夜を思い出しては、セイラは
ぽや~~~ん💕💕💕としていた。
お風呂に浸かると、お湯が……
ドザザザ~~とほとんど出てしまう。
セイラは、思う……
『少しでも痩せなきゃね』
はぁ、、、深いため息をつくと
また風斗の事をセイラは、思い出す。
『風斗君……』
セイラは風斗との時間を過ごしたかったが。やはり芸能事務所の
話の方が……未来が明るいと
自分の気持ちを封印していた。
セイラは、初めてのトキメキや
嬉しさを胸に
お風呂タイムをたっぷりかけて
磨きに磨き上げていた。
艶々とした肌に、迫力満点の
ワガママボディ。
少しピンクがかったヘアには
黒色のリボンを付けた。
昨日の夜に、習得したメイク技法を持て余す事無く仕上げた。
『ん?!なかなかね?!』
セイラは、キャリーバッグに
洋服やら。ぬいぐるみやら
下着などをたくさん詰め込んだ。
外へ出ると、
昨日の女性、芸能事務所の
【菅本さん】が真っ赤なポルシェで、出迎えていてくれてたのだ。
菅本は明るく挨拶をする。
『おはよう、セイラさん。
想い出は出来たかしら?』
セイラは、また顔が真っ赤になり
『は、、、はいっ。』
と返事を元気よくした。
菅本は……サングラスをかけて
『出発するわよ?シートベルト付けてね!』
『はっ、はいっ。』
セイラは……とうとう
モデルへの階段を登り始める事になったのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます