第55話 無事魔王退治終了

 そこへ勢いよく扉が開けられた。


「姐さんっ」


「ユーリアっ」


「ユーリアっ」


「ユーリア、大丈夫?」


 3人の魔法少女とアザリが叫んで入って来た。4人は状況を察して話す。


「魔王に勝ったんスね、姐さんっ」


「とにかく、回復魔法が必要ですわねっ」


「僕も手伝うよっ」


 ユーリアはアザリに傷を治してもらい、ショコラはエミュルに傷を治してもらった。


────


────────


「それで、魔王にはどうやって勝ったんだ?」


 暫くした後、ユーリアとショコラは傷が全回復していた。エンビはユーリアに魔王退治の方法を尋ね、ユーリアは答える。


「最後は力比べだったが、それには負けた。だが、先にかけておいた後来光の魔法が発動して、勝てた」


 ユーリアは気絶したままの魔王を見ながら話す。


「さすが、姐さんっ!」


 ミザデレールはユーリアを褒める。そしてユーリアに魔王について尋ねた。


「あ、あのっ、魔王はほっといても、大丈夫なんスよね?」


「悪魔の部下が気付いて治してくれるだろう」


 ユーリアの言葉に頷いて、ミザデレールは続ける。


「なら、とっととこんな場所から離れましょーよっ」


 そうミザデレールは言い、魔王が倒されて出現したワープポイントへ走って行く。


「ミザデレールっ! 走ると転びますわよっ」


 ミザデレールに続き、エミュルとエンビが続く。


「僕らも行こうよっ」


 アザリがそう言い、ユーリアとショコラを促す。2人は魔王の方を見ていたが、やがてみんなと一緒にワープポイントへと乗って、転送されて行った。


────


────────


「皆様ーっ! お疲れ様でしたーっ! ハイっ!」


 転送先にはジャックランタンがおり、どうやら最初のロビーへと戻ったようだ。


「その様子ですと、魔王様を倒したようですねーっ! ハイっ! おめでとうございます! ハイっ!」


 ランタンを持ちながらパチパチと手を叩く。


 6人は一息吐き、各々話し出した。


「しっかし、メフィストフェレスは面倒くさかったなぁー」


 ミザデレールが言うとエンビが頷く。


「ああ、あの盤上&モンスターズ」


 そうそう、と話すミザデレール。


「それを言うならアモンですわ。何度も何度もエンビとミザデレールを攻撃して。わたくしは1人倒れては回復し、また1人倒れては回復……大変でしたわ」


 と、エミュル。


「そうだな。アモンは強い。最後も『今回はここまで』と師匠面をして……今度逢ったら奴を倒す」


 闘志を燃やすエンビ。


「そっちも大変だったんだねー。僕んとこもスフィンクスがなぞなぞをひたすら出して、大変だったー」


 アザリが疲れた顔で、話をする。


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