第37話 アドバイスを受けながら

『ルサカスの先制攻撃』


「いだっ!」


『ミザデレール様、現在の体力、59』


 女性の声が告げる。


「先にエルゲンを倒した方がいいですわ」


「アイツの方が、体力が少ない」


 エンビとエミュルがサポートをする。


「わかった、ありがと」


 2人に礼を言いながら、ミザデレールはエルゲンを叩く。


『エルゲンに10のダメージ』


『エルゲンは鳴いている』


『ルサカスの攻撃』


「あたっ」


 ミザデレールはルサカスの攻撃を受ける。


『ミザデレール様、現在の体力、49』


『ルサカスの先制攻撃』


『ミザデレール様、現在に体力、39』


 ルサカスの先制攻撃に、苦戦を強いられるミザデレール。


「まだ、イケるっ」


『エルゲンに渾身の攻撃』


 ミザデレールはエルゲンを倒した。


『ルサカスの攻撃』


「つっ」


『ミザデレール様、現在の体力、30』


 体力が確実に減らされていく。


「あとは、アイツだけだ。うおりゃっ」


『ルサカスに8のダメージ』


『ルサカスは吠えた。ミザデレール様、1ターン動けない』


「ビリビリする~っ!」


 ミザデレールはルサカスの攻撃に動けなくなってしまった。


『ルサカスの攻撃』


『ミザデレール様、現在の体力、15』


「いまですわ、薬草を食べて下さい」


 エミュルの声に「わかった」と言って、ミザデレールは従う。


『ミザデレール様、体力が全回復』


「よし、元気になった!」


 ルサカスの先制攻撃に苦労しながらも、ミザデレールはなんとか倒した。


『戦利品、薬草、薬草、毒の粉、霧の粉』


 ポンポンポンと、ミザデレールの手に出現するアイテムたち。


「毒の粉と霧の粉は、アイツとの戦いに取っておこう」


『ミザデレール様、レベルアップ。レベル6になりました』


 ファンファーレとともに、女性の声が教えてくれる。しかし喜ぶのもつかの間、次いで声が告げたのは制限時間だった。


『残り時間、36分』


「うわっ、制限時間36分!! ルサカスに苦戦したからなぁ」


 焦るミザデレールに、エンビとエミュルとユーリアが声をかける。


「ミザデレール、とりあえず残り時間20分まで経験値を溜めて、レベルアップをした方がいい」


「そうですわ20分で倒す……のも、大変でしょうけれど、無茶をしてでも強い魔物を倒して、レベルアップですわっ!」


「薬草は、ギリギリでな」


 それぞれがミザデレールにアドバイスをした。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る