四字朗読詩 別詩

第四作 別詩 淡

溶けだした溶けだした

黒く黒く凝り固め

煙草と共に飲み込んだ

想いが緩く溶けだした


広がった広がった

溶けた黒は赤になり

腹の中に満たしたら

芯から外へ広がった


染みていく染みていく

広がる赤が指先に

肌と混ざって薄まって

薄桃色に染みていく


思い出す思い出す

黒と桃の染みた声

耳に残って離れずに

浸り尽くした想い


願わくば


もう一度

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