第七作 黒夢終結

夢で弦が響き

夢で朗が響く

現で歌が響き

現で言が響く


現で知を飲み

現で音を知る

夢で字を綴り

夢で鍵を見る


夢現に表すは

私の欲望

私の渇望

皆の絵図


憧れ

羨望

近付きたい

進みたい


「私の前にある道を」


私に留まる

黒の幻影と

胸の奏音は

夢散の一途


さようなら

黒の塊

さようなら

奏音の香り


自足に纏う

黒色の枷

自らの手で

外し捨てた


私は自道があり

迎える人が居る

幾多の可能性に

枷は遠くへ


「さようなら」

「元気で居て」

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