第2話 死にたがり屋の鍵

「……い……ーい……?…………??ね…」

何処かで誰かの話し声が聞こえた。けどごめんなさい。お母さんに左耳の鼓膜を破られて聴こえないんだ。……あれ?どうして。僕死んだんじゃ……

「おい!!!生きてんなら返事しろ!!」

僕は言われていた言葉を一瞬で理解できた。潰された喉で必死に問いかけに答えようとする。

「……あ"…シュゥッい"き、で…………う"…ヒュッヒュッ」

思うように声がでない。喋ると痛いんだ僕は言った途端に吐血した。吐いたものはとても汚かった

「生きてんのか。おい、お前…………人形!?」

彼は僕の目をみた彼の瞳はとても綺麗で彼の瞳に写る汚い僕でさえ綺麗になれるような気がした。

「……お前人形なら…………なんで。痛そうにしてるんだ??」

そんな言葉を聞いたあと沈黙が続いた。彼はなんの話をしているのだろうか。僕は彼が泣いてる気がした。

「人、ぎぉう……???」

「……とりあえずー拾ってくか。」

僕は初めて優しい手をみた

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壊れた人形と約束の鍵 えびた @tensitixyan

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