第7話 悪夢の真相
深夜になると、病棟はとても静かだ。
僕の奇跡的な回復に、ドクターも大変驚いていた。いや。
感動していた。
ドクターは『愛の力ですね!』と話ながら病室を後にした。
僕は妻を見つめると、
妻は、僕に話した。
『あなたが、もうダメかと思ったの。ふふふ。良かったわっ』
僕は……妻に申し訳なく思い
赤ちゃんの頭に生えているうぶ毛を触りながらも
幸福感に浸っていた。
『安心したから、お腹空いちゃったわ🎶』
『そうだな?ハハッ。』
『夜食食べる?』
『何か、持ってるのか?』
『ええ。美味しいものよ?』
『お前の手料理が、食べたいよ。』
『ふふふ。この子も大好物なの』
『へ?赤ちゃんだろ?
離乳食には、まだ早いだろ?』
『まんま~。ぱぁぱ。』
『あらあら。この子ったら、
ふふふ🎶🎶』
『とっておきのご馳走
実はあるのよ?ふふふ。』
『お前の手料理も、久しぶりだなぁ。何かなぁ。お腹が鳴ってるよ!ハハッ。』
『これからは夫婦水入らずで
頑張っていこうな??サーシャ』
『??』
『サーシャ??!』
『ガサガサ。』
『お・ま・た・せ♪』
赤ちゃんの成長が、異常に早い。
僕は……少しだけ不思議だったが……
まぁ、こんなものかと深く考えなかった。
『あなた!!あ~~ん。』
『ハハッ。ありがとう。』
僕は口を開けて、目をつむる。
楽しいけど、あの悪夢は?一体何なんだ。
~グジュリ~!!!?
『あなた?お・い・し・い?』
『ーーーーーー???!!』
『ぱぁぱ。まんま~。』
僕が妻に食べさせられたのは……
ビンに、たくさん詰め込まれた
ゴキブリだった。
そんな姿を妻は、笑いながらみている。その目は…………
獲物を狙うかの様な目付きだった。
BADEND
DEADZONE~戻れない幸せ たから聖 @08061012
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