第3話 いわゆる、出来損ない

その大きな男は、1枚の紙をライムに渡して、ぶっきらぼうに

話を始めた。


『治験期間は、早くて2日間

…………4


ライムは答える。

『はっ……はい!!』


『今から、身体測定するから。

コレに着替えて。』

手渡された着衣は、ボロギレの様な布が、1枚だけだった。



ライムは思った。

()


ライムは大きな男に質問を投げかける。


『一体、どの様ななのですか?!』


そして……大きな男は、

不気味な笑みを浮かべると、



か、だけだ。』



ライムは瞬時に頭の中で警鈴が

鳴った!



元々、ライムは大学院の主席だったので、治験には馴染みがあったが、



と考え直していた。

サーシャには悪いけど。今回は

危険だ。




そう考えていたのを、大きな男に

見破られたのか?



逃げようとするライムの腕を

きしむほどに



大きな男は強い力で




ライムの不安は的中してしまった。



逃げようにも、逃げられない。



に、全身黒づくめのスーツ姿の大きな男は……




『まぁね?俺はだったけどな?』


そう一言ライムに向けて伝えると




眼差しの奥に怪しく光るモノを見た。




『後数時間で、俺は…………

。』



腕を離そうとしない大柄な男は……。



ライムに獲物を狙うかの様な

鋭い眼光で…………言った。




『お前…………だな?』




ライムはその時、自分の身に降りかかった災難に



ただただ震えて



声も出すことすら出来なかった。

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