第18話〜終末の時計〜

「フゴッ」

タケノコガールが目を覚ますと見たことのない世界だった。その世界はまるで地獄みたいな世界だった。

「おいおいマヂかよ、明日はパーティーだというのに。一体どうやって脱出するのだ?」

「よぉタケノコガール、よく来たな。」

「お前はサイバー高校生!お前がここに閉じ込めたのか?」

「そうだ。しかしこれだけは言わせろ。これはお前を救うために来させたんだよ。今見ている世界はお前の現実の世界の未来だ。お前は今から世界を救ってもらう。」

「俺は聞いていないぞ、そんな世界を変える事などしたくない。早く帰させろ。」

「なぁに簡単さ。今から1時間何しても良い。何をしてもだ。しかし、その行動によって世界が変わる。悪いことをするか、良い事をするのはお前次第さ。命を賭けたゲームの始まりだ!」

そして命を賭けたゲームが始まったのだった。

「世界を救うという事は多分良い事をやりまくれば良いという事だろう。まずは地域の掃除をしよう、その後に公衆トイレの掃除をしよう。これで世界は救われる。」

タケノコガールは掃除をしまくった。いつもなら絶対しないことを。

そして1時間がたった。

「結果発表といこうじゃないか、はぁぁ。想像した通りだよ、タケノコガール。この世は綺麗事じゃないんだよ。????お前!!!燃えるゴミのところにビンを入れているではないか。貴様は悪魔!ゴミ収集車の人に悪いと思わないのか?しかし自分で今さっき、悪い事をすると良いと言ってしまったからには…うぅん。」

「ビンって燃えなかったんだ、また賢くなった。やったぜ!」

「元の世界に返そう、しかし平和な日常が続くと思わないで欲しい。お前がのびのびしている時でも世界は動いている。そこに敏感になって欲しい。そしてあっちの世界の俺ともっと仲良くなってくれ、よろしくな。」と

サイバー高校生が言った瞬間目の前が暗くなった。

朝、目覚ましの音で起きた。

今日は待ちに待ったパーティーの日だ。一体何が起こるのだろうか、それとも何も起こらないのだろうか?その先はまだ誰も知らない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る