第7話第五目標完了!未だに好感度は増量中!

「明日から夏休みに入りますが皆さんは羽目を外さないように。一学期は様々なことがありましたね。クラスメートの4分の1近くの生徒は退学となりました。学校もこれを受けて少しの悪評が立っています。それを増長しないように皆さん一人一人が注意して行動するように務めてください。以上です。起立。礼」

そこまで告げると生徒たちは順々に教室から抜けていく。

だが、白河恵だけは教壇に立っていた俺に話しかけてくる。

「先生…ちょっといいですか…?」

その言葉を受けて二人して教室を抜けた。

「生徒指導室に行きますか?それともここで話せるような内容ですか?」

「ふたりきりが良い…」

少しだけ俯いた表情で話しかけてくる彼女に頷くとそのまま生徒指導室に向かう。

中に入り教室の鍵を閉めると彼女は俺に抱きついてくる。

「どうしました?何か辛いことでもありましたか?」

その言葉を受けて彼女は涙ぐんだ表情で俺を見上げていた。

「お母さんが…」

その一言を耳にして俺は内心でほくそ笑む。

「里央さんがどうしましたか?」

「うん…。家で先生の話ばかりして…きっと先生と再会して気持ちが再燃したんだよ」

それに肩を竦めてみせると彼女は未だに俺を離そうとしなかった。

「先生は私よりお母さんが良いですか?」

「何を言っているのですか。白河さんは生徒ですよ」

「じゃあお母さんが良いの?」

「そういうわけじゃないですよ。里央さんは元カノってだけです。よりを戻すような事はないのでご心配なく」

「じゃあ、まだ恋人にもなっていない私にはチャンスがありますか?」

その言葉を耳にして計画が順調に進んでいることを確信する。

「同年代の男子と付き合うのをお勧めしますよ」

「ヤだ!先生とが良い!」

「一応考えておきます」

そんな風に答えると彼女を引き剥がした。

「こんな姿を他の生徒や先生に見られたらお互い大変ですよ…」

そう口を開いたところで生徒指導室の鍵を開ける音が聞こえてきた。

(やばい!隠れないと!)

引き剥がせているのだから慌てる必要はないのだが妖しい密会だったので誰にも目撃されたくはなかったのだ。

「白河さん。こちらへ」

静かに声を発すると掃除ロッカーの中に二人して隠れる。

息を殺して気配も殺して静かに身を潜めているとお互いの熱い吐息が顔や耳に当たる。

「あっ…!くすぐったいっ…!」

彼女は耳を軽く押さえて甘い声を漏らした。

「すみません。注意します」

ヒソヒソした声を出して会話を進めると生徒指導室に入ってきた教師は資料を手に持って部屋から出ていった。

鍵が閉まる音が聞こえてきて俺たちはロッカーから出る。

外に出ると彼女は正面から熱い抱擁と口付けをしてきて俺は驚いたふりをする。

「これは感謝の印です…!いじめから守ってくれた感謝です…!あと、もし良かったら夏休みも会ってくれませんか?先生が居ないと不安で…」

その言葉を耳にして何度か頷くと連絡先を書いたメモを彼女に渡した。

「不安になったらいつでも電話を掛けてください」

「いいんですか!?」

「えぇ。大丈夫ですよ。いつでもお待ちしています」

などと笑顔を向けると彼女は顔を明るくさせた。

「それじゃあより良い夏休みを」

そこまで告げると彼女は生徒指導室を後にする。



(それにしても思った以上に計画が進み続けてしまった。元夫にも痛い思いをさせたいな。今度探ってみるか。最終的にどの様に捨てて痛い目を見せるか…それを考え続けなければな。富も地位も名声も奪うような何か手はないかな…?そう言えば里央は社長だったな…。株を買い占めて俺のものにしてしまえば…。そのためには金がいるな。金を用意して奴らを離散させなければな。もっとやれることはある。やってやる!)


そこまで思考すると翌日からの夏休み中に金策の伝手を当たるのであった。


第五目標完了。 256/100 限界突破! 恵の好感度は未だに上昇中!


第六目標、恵を抱く。 88/100


EXミッション 金策 目標金額3千万円 また里央の会社の株を占有する Rio’sの大株主になる 貯金と万馬券を当てた金を注ぎ込む 96/100

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