第5編『山を登る』

たくさんの人々が山を登っている。


その頂上ちょうじょうに希望があると信じて。


迷う者も現れる。


あきらめる者もいる。


私はどうだろう?



『迷っているかどうかさえわからない』



私が歩むこの道は正しいのだろうか?


間違った道を歩み続けているのだろうか?


きっと正しい道はあるのだろう。


でも私はその地図を持っていない。


彼らはどうだろう?


私は辿たどり着いたこの場所で知った顔に出会う。



中間点。



『ああ、この道はあっていたのか……』

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