炎炎の中で
それは彼が13年前に経験し、今でも脳裏に過ぎる出来事。単純な「恐怖」や「トラウマ」といった言葉では言い表せない記憶。死と、呪いと、血と、火と、そんな人間が本能的に生命活動において拒絶するような要素があの時のあの場所、松代の外れの街でそれは起こったのである。
彼はその事件が起こる直前、母親と寝ていた。この時の年齢は3歳、まだ幼く、母親の手をその小さな手でギュッと握って布団で寝ていた。しかし、彼の眠りは浅く、外界の変化にすぐ気づくくらい寝つけていなかった。部屋の壁に吊るされた古びた時計の針がカチカチと音を静かにたてる。一定のリズムで音が彼の眠りの浅さをおびき寄せる。
「んっ...まだ夜?もううるさいよ時計さん..。んぅぅ。」
目を擦り、時計と部屋を微かに照らす豆電球がボヤけた視界に入った。部屋は薄暗く、豆電球と上窓から入る僅かな月明かりが彼に部屋の奥行きを認知させた。
「....お母さん。寝れないよぉ。」
少年は握っていた母親の手から両手を離し、背中を揺さぶる。しかし、母親は揺すっても反応が薄く、熟睡していたようだ。そして、また揺する。すると母親が微かに反応する。
「んっん....。」
「.....お母さん。疲れてるのかなぁ?....ねぇ、お母さん?」
微かに反応はしたがそれ以上は何もない。どうしようもなくなった彼は若干の尿意を催し、襖を開けてトイレに向かう。出た廊下をやはり寝ていた部屋と同じく暗かった。ほこりっぽい廊下を小走りで渡って、5mくらい先にあったトイレにたどり着く。用を済ませ、またヒトヒトと小走りで廊下を渡る。すると、彼は視線を廊下にあった窓に向ける。
「何....あれ?」
彼は窓越しに映るその不思議なものに興味を惹かれた。洗面台においてあった子供用の台座を窓の手前に置く。彼はその台座に乗って、窓に手を当てて体重をかけた。顔を近づけてそっと外のそれを覗いた。その瞬間、ゾワっという感覚と未知に近い感覚の恐怖が駆け抜けた。急いで窓から離れ、転びかけながら台座を降りた。
「...ひっ..。オバケだ。オバケ..お母さん。..お母さん。」
彼は廊下の床を大きな音を立てながら母親の居る寝ていた部屋に走った。急いで襖を閉めると布団に飛び込み、母親に抱きつく。その小さな体は恐怖によって震えて半泣きになっていた。
「うぇぇん...お母さん怖いよ。外に何かいるよ。何かくるよ。」
「んっう..どうしたの宗ちゃん...。怖いものでも見たの?」
流石にさっきの揺すりと、先ほどの足音で母親も起きていた。勢い良く布団に飛び込んでくる彼を抱きしめた。彼は母親に蹲り、手を母親の背にあて抱きついた。母親はよしよしと彼の背中を撫で落ち着くのを待つ。3歳児とはいえ、急に息子が泣き出したことに母親は少し心配となり、天窓を見上げる。その窓越しの視界には静けさに満ちた夜空が天窓いっぱいに広がっていた。
「宗ちゃん、大丈夫よ。お母さんが着いてるから。だから、安心して。」
「....お母さん。怖かったよ。」
「大丈夫...大丈夫よ。あなたは私は守るもの。」
彼が落ち着いたのに母親は胸をそっと下ろして、ため息を一つつく。視線を抱きついていた彼に向けると目蓋が重そうになっているのに気づいた。どうやら母親の腕の中で落ち着いたのが眠気をさそったようだ。母親は頭を軽く数回撫で、彼を横にして寝かしつけた。
「宗志郎...やっぱり貴方も感じてしまうのね、...この体質は遺伝なんて言葉言い表わせないもの。」
そうすると母親も横になり、掛け布団を再び広げて眠りにつく。今度は二人とも深い眠りにつけたようである。そうして眠りの深淵に入っていた。深く、深く、眠りに。
ー彼が再び目を覚ましたのはまだ日の登らないくらい時間帯。時計の針はすでに0時を周り、新しい日付になっていたが深夜もまだ暗い3時過ぎだった。おぼろげな意識の中、最初に聞こえてきたのは母親の必死になって起こす声だった。
「宗ちゃん!宗ちゃん!....起きて。宗志郎!!」
「んっ...。今度は何?まだ暗いよぉ。」
先程とは反対の立場となり、今度は彼が起こされる役となっていた。母親は眉間にシワを寄せ、冷や汗のかいた必死の表情で彼を起こしていた。体を大きく揺さぶられ、彼はおぼつかない足取りで立ち上がった。すると母親はギュッと彼の両手を握り、彼のまだ目蓋が上がりきっていない瞳を見つめる。
「いぃ宗志郎。ここから早く避難するわよ。これ最低限だけどリュック背負って!」
母親はパジャマのまま、彼にリュックを背負わせて自身も最低限必要な荷物を整えて部屋をでた。彼が見て怯えていた窓にはオレンジ色と赤色の灼熱に染められた街の景色が写っていた。母親はその光景に視線をやると顔をしかめる。すると、廊下につながる広間から一人の女性が出てきた。
「瑞季ちゃん。大丈夫?!宗志郎くんも!」
「君枝さん!無事だったんですね?」
「はい。私たちは。お父様や静華は!?」
「わからないわ。今は避難を優先しましょう。」
広間から出てきたのはこの家に使用人として使えていた君枝さんだった。母親は宗志郎の片手を強く引っ張りながら玄関を目指して走る。そして、君枝さんは大きめ伸ばすタオルを取り出して母親に渡した。
「瑞季ちゃん。これ!」
「これってバスタオル?どうして?」
「外は凄い煙と火花が飛んでいるわ。まともに外に出たら多分ひどい火傷をするわよ。だから肌を守る目的で、ちゃんと燃え移らないように水で濡らしてあるから。」
「...ありがとうございます!いったい何があったんですか?!」
「私も火事の匂いで気づいてさっき飛び出してきたから詳細な事はわからないわ。..でも、この感じ、相当強烈な呪詛の感じだわ。」
「呪詛...。まさかお父様達が!でもなんで...。..ううん!今は一刻でも早く逃げましょう君枝さん。」
そうして彼と母親、君枝さんの3人は一目散に逃げ出した。
玄関の扉を開け、外からの風が入り込む。入ってくる外界の空気は熱風と化し、蒸し地獄の様な温度だった。彼は母親に抱き抱えられ、君枝さんから渡されたバスタオルの中に蹲っていた。
「お母さん。どうなってるの怖いよ。暑いよぉ。」
「宗ちゃん...暑いけど我慢して。少しの辛抱よ。」
彼は包まれていたバスタオル越しに外の様子を見ていた。灼熱の淀みが大きな陽炎を作り、50m先すら歪んで見える。火の手は至る所で上がり、3人がいたすぐ近くにも迫っていた。少し広い道沿いに出たら、そこでは逃げ惑う人たちが歩道で我先に逃げようと大きな渋滞を作っていた。互いに生命の危機を感じ、罵倒し合う。されど進まない。そんな行動と目的が矛盾するところは命が幾つあっても足りなかった。中には渋滞の圧迫で押しつぶされた人が車道に倒れ込んだり、痛いと泣き叫ぶ子供の声が聞こえてきた。3人はこの渋滞の波に恐る恐る入り、進み始めようとする。
すると、火災流が突然通りを横切る。数十m先を横切ったそれは、そこに詰まっていた人々を一瞬にして焼き捨てる。焼かれた人々は悲鳴や断末魔に近い奇声を上げながら車道に転び出て、助けを求めた。されど何を逃れた人たちはその光景に恐怖を覚えて、進んでいた方向とは逆に走り出す。しかし、後ろから進んでいた人と差し詰め状態となり火災流はどんどん彼らに近づいていた。このパニックの光景に母親は違和感に気づく。
「これって...。普通の火災じゃないわ!!火災の波が意思を持ったようにああなるなんて...。」
「瑞季ちゃん!こっちはマズいわよ。車道の反対側に出ましょう。」
「っ!ハイっ!そうしましょう。..頑張って宗志郎!!」
3人は人々の渋滞を無理やり抜け、通りの反対側に出た。母親は今も広がる火災の波を見て違和感を再び感じた。普通火災は木造建築や密集地域で燃え広がりやすい性質は持ってはいるが、この大規模火災では明らかにそれ以上に燃え広がり、かつ人が集まっている方向に自ら意思を持っているように広がっている。これに母親は思い当たる節があった。3人はまだ火の気がない、路地に出て別の通りを目指した。それでも火はどんどんと燃え広がりこちらにも近づいていた。
「.....お父様。何をしたの...この火災、人為的なものにしか。」
「瑞季ちゃんこれってやっぱり...御当主様が関わっているの?人的に発生したって事?」
「....まだ、わかりませんけど。でもあの炎は意思を持っていた。より...多くの人達を焼き殺す為に。そんな意思があったように見えました。」
「そう...。あれが事故であるとするのであれば...情報社会の今では隠しきれないわね。」
「....春嶺院が何をしたというのかしら?」
3人は道が坂道になっているところで一旦走りをやめて、息を整える。落ち着いて自分の着ていた衣服を見てみると煤や灰の汚れが至る所についていて、肌にもそれらがついていた。巻いていた冷たかったバスタオルも熱風によってあったかくなり、焦げがついていた。するとバスタオルから彼が顔を出し指をさした。暗い深夜の景色に異様に赤色に染め上げられた一部の街並み。延焼によって大きく空に飛び出した煙は、日の明かりに照らされてその大きな巨体の明暗を晒してた。煙臭く、生の実感などとうに薄れたような感覚が彼らを包んだ。
「...お母さん。あれ、さっき窓から見たやつだ!怖いヤツ!恐ろしいヤツ!」
「どうしたの宗志郎?!あれって....?」
彼に言われて母親は、指差した方向を見つめる。すると母親はギョッとした。恐怖によって開いていた瞳孔がそれによってそう以上に開き、絶句した。すると続いて君枝さんも大声で叫んだ。
「そんな!!やっぱり春嶺院の仕業だったの!御当主様や静香ちゃんは?無事なの?!」
「...妖隗....。やっぱり、お父様、みんなが仕組んでやったの!?」
3人が目にした先には煙の間を這うように巨大な影のようなものが暴れていた。それはひと目で死を予感させるような地獄の化身、少なくともこの世のものでないことは誰の目にも明白だった。その巨体は推定でも300m近くになると思われ、上半身しか煙から出ていなかったが、それでも数百m離れているこちらからでも容易に視認できた。母親が妖隗と呼んだそれ頭部からは2本のツノが生え、影のようでありながら透けて実体を確認できない体でもひと目で「鬼」と認識できた。
「ようかい?」
彼は2人の反応に興味を示し、連呼して読んでいた妖隗について聞いてきた。母親は彼の純粋な質問に上手く答えることが出来ず、慌てて君枝さんが彼に説明し始めた。
「えぇと。妖隗っていうのはね、みんなが怖がっている妖怪と似たような存在よ。だからあれは怖がっていい存在なのよ宗志郎君。」
「そうなんだね。」
「うん。それが妖隗なのよ。」
すると母親が青ざめた表情で唇を震えさせながら、若干早口で興奮気味でいう。
「...君枝さん。あれはそんな生やさしいものじゃありません。奴らはそこに居るだけで周囲に呪詛を巻散らして命を根絶やしにしていく。生命とは対そのものです。春嶺院でも妖隗の顕現はタブー中のタブー。第一の禁忌に抵触します!」
「瑞季ちゃん...。この子はまだ3歳よ。どう真実を伝えたって全てを理解できる歳ではないのよ。」
「....ッ。すいません、私あれを見てパニックになってて。」
「...いいのよ、あれを見て正気でいられる人間なんていないわよ。むしろ、見ても表情一つ変えない奴がいたら、そっちの方が鬼よ。」
「..ありがとうございます。」
母親は君枝さんに諭されて、落ち着きを取り戻した。しかし、そうしている間にも火の手を着々と広がり、こちらにもなお近づきつつあった。気づけばさっきいた通りも完全に火の海となり、多くの屍を作りながらこちらに近づく。中には焼死ではなく、妖隗から出された呪詛によって生命活動そのものが拒絶され嘔吐しながら死んでいた屍もあった。広がる地獄。おおよそ現実とは受け入れがたい状況に母親は焦りを感じ、何かを唱え始めた
「....照合、開始。」
「....瑞季ちゃん、これって。」
彼を腕から下ろして、地面に手を当てる。そして目を瞑り、その唱えを言い続ける。
「聖痕、起動。我が肉体を返し、これを掴む。器にこの呪詛を注ごう。秋津洲の血はここに、生贄としてこれを捧げる。これは等価交換である。神代の迷い子よ、その名を明かせ。その活動の代価は既に散った生命なり、しかしてこの命の消費に意味は無く。ならば、彼らに報いる為、その名を私に晒せ。春嶺発祥・神類看破。....神類判別、確認。」
母親は長い詠唱を読み終えると、立ち上がり妖隗の方を再びみる。その表情はどこか笑っていたのであった。それは諦めからくるものだった。眉を八の字にして君枝さんと彼を見つめた。
「.....これは完全にアウトですね。どうやったて凌ぎ様のない絶望。あれは今のままじゃあ倒すのは無理です。だから責めて来たところの扉を閉じなきゃ。」
「瑞季ちゃん。判別の結果って何だったの?」
「...あれはやっぱり鬼の類です。それもかなり高位の鬼、酒呑童子。それが今現れている妖隗の正体です。」
「酒呑童子ってあの?日本三代妖怪の筆頭的な鬼の?」
「えぇ。でも、正確に言えばあれは童子切童子。大江山に潜んでいた個体のものです。あれを止めるには誰かが人柱に何ないと。」
「.....まさか!?あなた。...それをやる必要があるかどうかこんな事を!?」
「はい...。こうするしか今、みんながいない状況だとこれしか出来ないんです。」
そうすると母親は彼に近づいて、しゃがみ込んでギュッと抱きしめる。彼は母親が何を言っているのかはわからなかったが何かの決意をしたことだけはわかった。
「お母さん。どうしたの?何で泣いているの?寂しいの?」
「ううん。お母さんは大丈夫よ、宗ちゃん。ごめんね、私、母親失格だね。でも貴方のことだけは絶対に守ってみせるわ。だから、どうか....私を...私を...許して。」
「お母さん....?」
母親は彼に抱きつきながら涙腺にせき止めていた涙を流し始めた。すると君枝さんが空かさず、母親の行為を止めに入る。
「止めなさい!!瑞季ちゃん。...あなたはまだ...。このこと以外に果たさないといけない責任があるわ。...その子だって。宗志郎君だって、まだ3歳でしょ。母親失格だなんて、たかが3歳児の母親が言うには早すぎるのよ!」
「...それでも!!止めないといけないんです。理由はまだ分からない。でもここで、誰かが人柱になって止めないとこんな地獄が永遠と続く。私たち以外にあの妖隗を制御することも、対峙することも不可能です!だから、ここわ私しかどうにかすることは出来ないんです!」
「瑞季ちゃん...。あなたはそれでも...この子の務めを果たすべきだわ。」
「....。」
母親は彼から手を離し、立ち上がる。そして泣いて溢れていた顔を手で拭き、彼に笑顔を送る。君枝さんはそれをただ見ていることしかできず、彼の手をそっと寄せて抱き上げる。
「瑞季ちゃん。....あなたは、」
「いいんです私は。秋津洲の家はもともとシャーマンの家系。巫女であるならばこの世のものではない魔性と対峙し、それらから人々を護る。これが私の本来のあるべき姿なんです。」
「巫女だからって...。」
「それに...。この子は瀨在の子。私は秋津洲の人間。いずれはあの武家の当主としてその使命を背わなければいけない子です。私は妾としてあの人に嫁ぎましたけど...、後悔はしていません。秋津洲の血が残るなら家の復興を果たせましょう。」
「それは....そうですけれど。でも、それだとあまりにも報われないわ。」
「....私にとっての救いはその子が、宗志郎が生き残ってくれることです。自分の子供が武家の棟梁になるのですから後悔は何らありませんよ、君枝さん。」
母親は君枝さんに一礼すると、彼のほおにそっと手を寄せて最後に呟く。
「また、いつか会えるよ。ねっ、宗志郎。宗睦さんによろしく伝えてね。」
「お母さん?」
そう言って母親は2人の前から消え去り、炎の中へと飛び込んでいった。それが彼、宗志郎と母親の秋津洲瑞季との最後の会話となった。このやりとりの数分後、突如として白い光に火災現場は包まれた。それが何だったのかは分からない。しかし、これを機に火災は鎮静化して明け方には大方が消化されていた。
朝方、残された宗志郎と君枝さんは地域の避難所として開設されていた学校の体育館に避難していた。そこに母親の姿が戻ってくることはなく、代わりに多くの消防・救急隊員、そして応援に駆けつけた松本駐屯地の自衛隊がいた。そして自衛隊員の中に宗志郎と君枝さんは見慣れた人物を見つけ出す。
「あっ。君枝さん!あの人、おじさん。おじさんだよ。」
「....あっ...。本当だわ。あの人は..宗睦さん..。」
2人はその人物に手を振り、気づかせる。その身振りに瀬在宗睦は気づいた。宗睦は瑞季の嫁いだ瀬在家の嫡男で次期当主の人物だった。そして、2人の元に駆け寄る。
「宗志郎!それに...えっと君枝さんでしたっけ?」
「はい。...そうです。この子の母、瑞季の使用人をしていました。」
「していた?」
「はい。今回の出来事は彼女が、この子の母親が人柱になることで顕現していた妖隗を閉じてことを治めました。」
「ッ!...瑞季さんが人柱に...。それに妖隗が顕現していたんですか。」
「この事は他言無用にお願いします。まだ、真相が掴めていない状況、春嶺院も秋津洲家もどうなったかはわかりません。この事は瀬在家もいい話ではないでしょう?」
「..はい。確かにこの事は静かにことが治る時まで黙っていましょう。」
そう会話を終わらせると君枝さんは最後に宗睦に向かい、こう呟く。
「最後に瑞季からメッセージというか遺言とは言いたくありませんが、宗志郎を頼みますと。宗睦さんへ。」
「宗志郎を...私がですか。....そうですか、瑞季さんが。...クッ..わかりました。おって伝えます。今は救助と支援の任があるのでこれで失礼します。」
この出来事はのちに松代事件と呼ばれた。この事件が何がきっかけで起きたのかは定かではない。しかし大きな犠牲を出し、とある親子の関係を終わらせたには間違いなく、また、新たな親子の縁が結ばれた出来事でもあった。この後、宗志郎は瀨在宗睦の養子となり異母兄弟であり、親子という関係となった。そして、この事件は瀨在宗志郎の人格形成と人間関係に大きな爪痕を残したのは言うまでもない。
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