ハーレムシャワー えっちすぎて鼻血をふいて死にかけた俺

 ほぼ全裸で天音と共にシャワーを浴びる。

 まるで島脱出のご褒美であるかのようだ。生きて脱出できて良かった……。


 しかし、こうして対面して洗いっことか緊張しかない。


「早坂くん……またマッチョになったね」

「……最近よく動いているからな。勝手に鍛え上げられるんだ」

「そうなんだ。勇ましくて、たくましい体……好きだな」


 その細腕を伸ばし、これまた細い指で撫でてくる天音。そ、そんな腹筋を人差し指で……。天音め、俺を興奮させてその気にさせる気か……!?


「そ、それは嬉しいな。天音こそ、最近肌がツヤツヤだよな」

「お肌のケアは欠かせないからね。乙女のたしなみだよ~」


 そんな談笑をしながらも、天音は俺の体を丁寧に洗ってくれる。肩、肘、お腹……膝と隅々を。

 俺はくすぐったい感覚に耐えながらも、天音に身を委ねて癒された。



「……最高だ、天音」

「良かったぁ。久しぶりに早坂くんのこと洗ったから、ちょっと心配だった」

「北センチネル島でお風呂に入っている暇なんてなかったからなぁ。こうして、ゆっくりできる時間ができて俺は嬉しいよ」


「うん、これからはのんびりできるね」



 見つめ合いながら、俺も天音を洗っていく。

 天音の肌はツヤツヤで滑らか。

 傷や染みはひとつもなく、純白しかない。なんて美しい肌なんだ。どうしたらこんな白くなれるのだろう。


 もっと触れたい。

 許されるのなら、禁断の場所も。


 俺は我慢の限界を迎え、天音のイケナイ部分に手を伸ばして――。



『……ガチャッ』



 シャワー室の扉が開いた。

 やっべ、ロックし忘れたああああああああああ!!



「やっぱりですか」



 そこには呆れ顔の北上さんの姿があった。しかも、バスタオル巻いて半裸じゃないか!!



「「ちょ、北上さん!?」」



 俺も天音もただただ驚いた。



「抜け駆けは許しませんよ、天音さん」

「……う。そういうつもりはなかったんだけど、たまたまよ」

「どうでしょうかね。怪しいものですが」


 疑いつつも北上さんがシャワールームに入って――きやがった!! ちょ、狭ッ! 窮屈きゅうくつすぎるって!!


 てか、俺……



 天音と北上さんに挟まれてサンドイッチにされてるううううううう!!



 あ、


 あ、



 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!(心の叫び)



 や、柔らかいモノが当たってるううううう!!


 前も後ろも、なにもかもが幸せすぎて死にそう……!!



「ちょっと、北上さん! 早坂くんが白目剥いて、鼻血も吹いて失神してるって! ていうか、狭すぎるって」

「天音さんが抜け駆けするせいです。あたしだって啓くんを癒して差し上げたいんです。逃がしませんよ」


「だ、だからって入ってくることないじゃない!」

「そんなこと言って、啓くんを誘惑して独り占めだなんてさせません」



 とか言って、北上さんは俺に抱きついてきた。



 ぬおおおおおおおおおおおおおおあああああああ、やべやべやべばばばばあッッ!!!(←感触がヤバすぎて脳が焼き切れる寸前の俺)



 生きるって素晴らしいな!

 しばらく失神したフリでもしているか……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る