~あとがき~
~あとがき~
この文章は物語とはなんの関係もありません。
興味のない方は飛ばしてください。
更には本編のネタバレが含まれます。ご了承ください。
皆さんこんにちは、作者の味のないお茶です。
この度は本作『腹ぺこお嬢様の飯使い ~隣の部屋のお嬢様にご飯を振舞ったら懐かれた件~』を読んでいただいて、本当にありがとうございます。
10/20から投稿を開始し、こうして第一章を書ききれたのは読者の皆様のおかげです、ありがとうございます!!
さて、これまでの作者の他の小説。修羅場ってる。や、アプローチを受けてる。を読んでる人は予想してたかもしれませんが、あとがきの時間でございます。
シナリオの節目のタイミングで、作品についてとかをお話する。
そんな作者です。
さて、本作の腹ぺこお嬢様は海皇高校シリーズの三作目でございます。
ですが、アプローチを受けてる。のシナリオとは違い、他作の主要キャラは物語に絡むことは無いです。
この作品のコンセプトは
『甘々ジレジレ両片思いラブコメ』
でございます。
ひたすら美凪優花ちゃんと海野凛太郎くんの甘々な日々を書いていくお話です。
そうなると、他作のキャラは物語に絡まないですよね。
山野先生や根岸先生など、先生キャラは必要に応じて出て来ますが、基本的には名前だけの存在になるかと思います。
唯一絡みがあるのは超絶ブラコン兄狂いの美鈴ちゃんくらいかな?
美凪をヤキモキさせる役割を担いそうです。
当人はお兄ちゃんしか見てませんが。
明日から始まる第二章では、さらなる甘々な日々がやって来ます!!
お砂糖いっぱいでお送りする腹ぺこお嬢様の第二章!!
どうぞお楽しみに!!
味のないお茶でした!!
( ´ ▽ ` )ノシ
と、ここで終わらないのが『カクヨム版』のあとがきでごさいます。
せっかくですので、ちょっと内輪ネタのようなノリの番外編を書いていきます。
そう言うのが苦手な方はお引き返しください。
では、興味のある方はお進み下さい。
~番外編~
『十年間片思いしていた幼馴染に告白したら「アンタを男として見たことなんか一度も無いから無理!!」と振られた俺が、昔イジメから助けた美少女にアプローチを受けてる。』
のあのシーンの現場に二人がタイムスリップしてしまった件。
ある日の帰り道。俺と美凪はスーパーで買い物をしたあと、いつもとは違う道で帰っていた。
『こっちを通れば近道ですよ!!』
と、言う美凪の言葉を信じた形だ。
「なんだかジメジメしてるな。気分が悪くなってくる」
「ですがここを抜ければ私たちのマンションの前に出るんです!!」
なんてことを言う美凪。
すると、俺たちの目の前に『怪しげな風貌の婆さん』が露店を開いていた。
「なんだ、こんな所に露店があるぞ」
「変ですね。私が前に通った時はこんな露店は無かったです」
俺と美凪はそう言いながら、その店の商品を確認する。
『一年前に行けるペアチケット』
『一万円』
「う、うさんくせぇ……」
「あはは……これはちょっと」
俺は少しだけ笑いながら、婆さんに言った。
「なぁ、婆さん。これは本物ですか?」
「ちょ、ちょっと隣人さん。それを聞くのは……」
俺の質問に、婆さんはニヤリと笑い、こう返した。
『お買いになった方だけがわかるのでごさいます……』
「……いい商売してるじゃねぇか」
ちょっと興味が湧いてきた。
ぶっちゃけ一万円はかなり高価だが、買えないわけじゃない。
この生意気な婆さんにひと泡吹かせてやりたくなったのもある。
俺は財布を取りだして、一万円札を突き付ける。
「買うんですか!?」
「一緒に過去に行こうぜ、美凪!!」
俺はそう言って、婆さんから『一年前に行けるペアチケット』を購入した。
『お買い上げありがとうございます』
婆さんはそう言うと、店ごと俺の目の前から消えた……
「き、消えました……」
「ホラーかよ……」
だが、俺の手の中にはチケットが存在している。つまり、夢では無い。
「ど、どうしますか?」
「どうするも何も、使うだろ。せっかく買ったんだから」
俺はそう言うと、美凪に買ったチケットを渡す。
使用方法は何故か頭に流れ込んできた。
二人で同時にこのチケットを破る。これだけだ。
「せ、説明をされてないのに使い方がわかる。こ、怖いです……」
「まぁ、何があっても俺が傍に居るよ。じゃあ、破るぞ!!」
ビリッと俺と美凪はチケットを同時に破った。
……………………………………。
「ここはどこだ……?」
「私たちの住んでる場所の近くにある……こ、公園みたいです」
美凪に言われて周りを見ると、確かにそうだ。
「一年前かはわからないが、知ってる場所には出たみたいだな」
「り、隣人さん!!公園のベンチに誰かいます!!」
美凪に言われて公園のベンチを見てみると、
「え?あれってうちの高校の生徒会長じゃないか?」
「ですよね!!それに隣の女の人は副会長と会計を兼任してる女性の方ですよね!!」
どうやら二人は何かを話してるように見えた。
「少しだけ今より若く見えませんか?私たちと同年代に見えます」
「確かに……」
そう言われてみればそうだな……
なんて二人を眺めていると、会話の内容が聞こえてきた。
『桜井霧都は北島永久を心の底から愛しています。俺の恋人になってください』
「うひゃぁーー!!!!隣人さん!!告白ですよ!!」
「これって見てていいのかなぁ……」
なんて思いながらも、目が離せない。
他人の色恋って気になるよな!!
そして、何やら二人で話したあと……
キスをした。
「チューです!!チューしてますよ!!」
「本格的に覗き見してるのが申し訳なくなってきたな」
テンション爆上がりの美凪は俺の背中をバンバン叩いている。
すると、キスをしている女の人と目が合った。
や、やべぇ!!覗いてるのがバレたか!?
その女の人は俺を見ながら視線だけで言葉を放つ。
『貴方にはこんなこと出来ないでしょ?』
『いくじなし』
『甲斐性なし』
そんなことを言われてるような気がした……
「み、美凪……そろそろ帰るか……」
「そうですね。お腹も空いてきましたから」
俺と美凪はそう言うと、キスシーンの現場から逃げるように遠ざかる。
『邪魔よ!!退きなさいよ!!このバカップル!!』
その横をツインテールの女の人が駆け抜けて行った。
「今の人、泣いてましたね」
「何かあったのかな?」
もしかしたら、生徒会長のことを好きだった人。かも知れないな。失恋したのかなぁ
なんて思った。
ちなみに帰りの手順も教わってないのに頭の中にあった。
「じゃあ帰ろうか」
「はい!!」
俺と美凪はそう言って、手元に残っていたチケットをもう一度破った。
…………………………。
「戻ったのか……」
「そうですね」
気が付くと、最初にチケットを破った路地に立っていた。
婆さんから買ったチケットは手元にはもう無かった。
「不思議な体験でしたね」
「そうだな。まぁ一万円分の価値があるかは微妙だけどな」
パチモンを押し付けられた。という訳では無いのだろう。まぁ誰かに言っても信じては貰えないだろうけどな。
「よし。じゃあ帰ったら夕飯にしようぜ!!」
「はい!!今日も美味しいご飯をよろしくお願いします!!飯使いさん!!」
追記
「マジかよ……」
家計簿をつけるために、財布を開いた俺。
婆さんに叩き付けた一万円札が、財布の中にあった。
美凪と二人で見たあの光景。
それが同時に見た夢なのか、現実なのか、わからない……
~番外編~
『十年間片思いしていた幼馴染に告白したら「アンタを男として見たことなんか一度も無いから無理!!」と振られた俺が、昔イジメから助けた美少女にアプローチを受けてる。』
のあのシーンの現場に二人がタイムスリップしてしまった件。
~完~
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