第4話

 いままで下戸だったのに、さいきんいきなり喉が開いた理由がまったくわからず、まったくわからない神秘にかまけて日頃ビール、焼酎を飲みまくっている。しかもグイグイいける割には翌日の朝、二日酔いなどもまったくなく、鼻唄でるんるん歌いながら猫に餌をやっている始末。こんな人間が許されるものか。昨日だか一昨日だかにジョイスのことを書いたがジョイスも終生酒クズの人生の人だった。晩年はそれのせいで十二指腸潰瘍でポックリいった。さすがにジョイスのような酒クズにはなりたくないけれども。

 

 猫は素晴らしい。猫といっしょに生活してるとはにゃはにゃあ、と、思わず自分も無形の流動体と化して何にも手がつけられなくなる。またしても猫を可愛がりながら酒を飲む。もう人生それだけでいい。とすら思うがそうわいかねんだわ。


 

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