ターサイの誤謬
お久しぶりです。いや本当にお久しぶりです。実に十日ぶりくらいですけれど自炊をサボっていたわけでなく、取り立てて書くような料理をしてなかっただけなんですよね。ついでに興奮するような出来事もなく。平和でした。で。
ターサイです。
もはや話の辻褄を合わせる努力すら放棄ですよ。悲しいかな日々の自炊なんていうのはそういうものです。使ってる食材が変わるだけで、基本は名もなき炒めもの。あとは適当に食材をぶっ込んだ汁ものなんです。エブリデイオッケーな食材といえばしめじ人参あと何か。
というわけで、ターサイと豚こまを炒めます。
さすがにね、同じことを繰り返す日々の自炊でそうそう興奮したりしませんよ。もう無です。虚無。ターサイって知ってますか? 緑〃している白菜という葉っぱ成分の多い小松菜っていうか、引くほど緑な中華食材です。名前からわかりますね。町中華で青菜炒めとして提供されている食材はターサイかチンゲンサイか小松菜です。
……ようはアブラナですわ!!
ふふ。やっぱりブチギレてしまいましたわ。だって自炊レベルは1のくせに外食だけは高レベル認定する
以前も書きましたけれど、中華系の料理の基本はなんぼ入れてもええおニンニクにお生姜ですわ。あとおゴマ油。技術的な部分でいうと中華の基本は回鍋肉のホイコー部分。つまり回し鍋。いったん炒めたお肉をお皿にあげてお野菜を炒めてーのお肉戻し炒めですわ。ちょー簡単なわりにお店風味が漂う謎技術ですの。
ってわけで、ターサイをぶった切っていきますわよ!
おターサイはとりあえず根本一ミリくらいカット。なんか硬そうですし。でもって一枚一枚エクセレンスな腕力でぶち剥がしていきますわ。いえ叩いてはいないので引っ剥がす感じですわね。ぶちぶちっと。お玉ねぎなんかと似ていて剥いでも剥いでも連なっておられますので、てけとーなとこで芯ごと四つ割が正解でしてよ。
したらば軸を揃えて五センチくらいのところで……一枚一枚、手にとって、並べて、揃えて……は?
面倒くせーですわぁぁぁぁぁぁ!?
なんで!? なんでわたくし先にぶった切ってから剥ぎませんでしたの!? いったいどういう理屈で唐変木ムーブかましましたの!? むっかっつっくっダメムーブですわー!
わたくし久々に自分に苛つきましたわ。何も考えていない自分に。ええ、ええ、嗤ってくださいまし。わたくし思いつきで食材を購入し勢いで調理を開始するので似たようなことが度々おきますの。ニンニク薄切り!
ゴマ油をステパンにひいて火にかけ、煙が立ったら豚肉に塩! 投入! おニンニク投入! ターサイ! は早いですわ!! ええ。実はこのおターサイ、火が通るのがめっちゃ早いんですの。だから肉がだいたい炒め終わるくらいで投入が正解でしてよ。あと葉っぱの方は炒め終わりに投入して止め火の勢い。
お味噌汁の出汁ベースをつくりながらの余談タイムですわー!
といっても、何を話そうかって、わたくしの愛するヤクルトさまのCMに声の方で出演されていた
……被っとるやん!
ええ。わたくし名前だけは存じ上げていましたが、まさかお嬢様言葉をあやつるVの者とは……。わたくし戦々兢々でしたの。こういうのは有名所がひとつできるとパクリ認定されるのが世の常ですものね。なので、せっかくですから投稿されている動画をひとつふたつ見ましたけれど、安心!
サロメさまとわたくし、お嬢様性の根本がまったく違いましてよー!!
というかサロメさま、わたくしのような木っ端が言うのもなんですし、ヤクルトさまのCMで自ら敬称づけは変だからしゃーないにしても、何をもってサロメなんてトンチキな名前を採用しましたのー!? わたくしそっちにびっくりですわー!
と叫んだところで完成でしてよ!
……ビビるほどの安牌
でも、なんというか、レシピとかお店の味とか細かいアレコレはいったん忘却していただいて、シンプルに油ニンニク生姜と塩コショウがあればだいたいどうにかなるっていう優しい現実を、自炊初心者の御方にも知って頂きたいものですわね。
※ワンポイントサロメ
にじさんじ所属の壱百萬天原サロメさまではなくて、新約聖書にでてくるサロメの話ですわ! アイラから亡命逃亡したオスカー・ワイルドの戯曲でご存知の方も多いであろうサロメですけれど、新約聖書での所業は現代パンクもドン引きするレベルのパンクですの! 壱百萬天原サロメさまもいつかヨハネに
それはそれとしてヤクルトさまのCMに出といてスワ(以下自主規制)。
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