アップルジュースで鶏を煮る
先回、ずいきの話をしたら、熊本では別の意味があるとご指摘がありました。なるほど、言われてみれば肥後で暮らしていればわざわざ肥後ずいきとは呼ばないはずです。日々、勉強ですね。というわけで、
今日もずいき(芋がら)を食べます!
まぁ前回だいぶ消費したので残りは少ないんですけど、少ないなら少ないなりに使い道があるのが随喜です。流せ随喜の涙の精神です。これって熊本だと下ネタに分類されるんでしょうか。存じ上げておりませんが、料理に移行です。
突然ですが、実は最近、贈答品の崩しでフルーツジュースを頂いたんです。みんなどこかの誰かの愛で生きてる。尊し。もらったのはキッコーマン印のデルモンテ濃縮還元ジュースたち。多い。単品で飲んでも良いんですけど、金曜ですし、
こいつで鶏と芋がらと
そこでわたくしが選んだのはアップルジュースでしたの! だって、そうでなくって? 思いついたはいいものの経験はなく、たぶんこうなるだろうなの予想がいまいち信用できませんもの。少しでも無難なものを選択したいところ。わたくしちきんですわ。鶏だけに。ふふふ。
ではでは、まずは芋がらを水で戻して、唐揚げ用のカット鶏もも肉の水気をキッチンペーパーでお
果物を使った料理の場合、油はサラダ油かバターがオススメですの。オリーブオイルだと匂いが混じりフレーメン反応ですのね。まぁ、ゴマ油だとなんとかなるのはエビチリのおパイナポゥが証明していますけれど、わたくしあれは民もお姿をご覧になりたいでしょうし窓辺に吊るして差しあげたらいかがかしらの精神ですわ。ギロチン! ふふ。
古き良きヨーロピアンジョークが飛び出たところで、鶏ももさまを鍋にイン!
そういえば中世では熱した油を罪人の足元に流し踊らせる鶏という刑がありましたの、とかもっともらしくて創作に使えそうでなくって? メモしておきましょう。わたくし料理中はこんなことばっかり考えてますわ。あ、創作の方でしてよ?
んでは、ぎゅっとしぼった芋がらを入れて、牛蒡を入れて、味付けは……酸っぱいんだからお酢系……味ポン? かしら? プラスでりんごジュースですわ。柑橘と混ざる分には平気でしょう。あら。だったらオリーブオイルでも良かったですわね。脳内にメモメモですの。りんごとオリーブはありですわ。きっと。
さて、煮込んでいる間に――金曜日ですし、少々お酒をつくりましょう。ふふ。今回用意したのはこちら! 四大ドラインジンのなかでも四回蒸留ですっきり辛口に仕上がっております、おタンカレーですわ! おタンカレーはおビーフイーターやおボンベイサファイヤに比べて……比べて……ドライ感がありましてよ! わたくしのように気品あふれる酔っ払い向けですのね。
というわけで、おタンカレーをグラスに半分、残り半分をこちら! 戴き物のキッコーマンさまおデルモンテ濃縮還元百パーセントマンゴージュースで埋めます。これで緩慢に脳を破壊しにかかるジンマンゴーのできあがりでしてよ。んん! おいちい! ちなみにこちらおタンカレーのアルコール度数が四十七度ですので、初心者は四分の一くらいに薄めるのがオススメですわ。
あ。あと他にもマンゴージュースを使った料理がありましてよ。たとえばグラスの半分ほどマンゴージュースを注ぎ残りをビールで埋めますの。ビールを薄めて甘くするので、わたくし馬の糖尿と呼んでいますわ。フルーティですのね。ふふふ。
といったところで、できましたわー! 随喜の鶏ごぼうアップル煮!
……なんでしょう、この、フレンチっぽくオシャレに食材名と調理法を表記するだけの名前に反した田舎っぽい煮物は。ま、まぁよろしくってよ! おそらく冷ますとお芋がらのアントシアニンの影響で赤い差し色も入ってオシャレになりますわ!
ではひとくち!
……
※ワンポイント刑罰
古代から中世、意外にもわりと最近まで、世界全域で刑罰の内容はむちゃくちゃですわ! わたくし幼少の砌では娯楽としての処刑なんて野蛮な話は嘘だと信じておりましたの! でも考えてみれば、娯楽でもないのに多種多様な処刑方法が考案されるわけありませんわよね! やっぱり人間ってやべーですわー!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます