苦しくなる小説

最初の夢の部分は読んでいて苦しくなってしまいました。
はじめは妹の心臓を病院に運んだ時に医者の「もう使えない。」というセリフで、えそれだけ?と思ったのですが、家に戻って妹がまだ少し生きていたこと、心臓を戻そうとする私、母の態度、これら全ての描写で一気に独特の世界観に引き込まれていきました。なのでこれ以上読み進めるのが耐えられないと思っていた所で夢だったという展開がきてとてもホッとしました。
私小説ということでとてもリアルで読み応えがありました。