第10話 最終回 一つだけ約を
中華街で買食いをしたり 美味しい中華の店などは、地元の7海苔達の案内で完璧
たか子さんも、女性陣と仲良くおしゃべりしてるので安心
明日はどうするのか が話題となり
「俺は久しぶりに舞いたくなってるから 涼子さんを連れて実家」心太さん
「それは?」と訊くと
「J53が初めての車とか、スタート地点が別次元のオープン海苔に出会う
舞で表現しないと それも出来そうな興奮ですしね」
「心太がこうなると、どうしようもないな
明日は良平さんを囲んで沼津まで行って 昼飯食ってとか」ケータハムのケント
「いいねぇ それでいこう」と7海苔達で合意されていく
7を並べてのツーリング 興奮しか無い
たか子さんと二人で、美味しい魚も期待が出来ると「お願いします」となる
「あ、悪い 俺 明日 中央道経由で佐久に寄って鯉食ってくから」化け物
その場に居た全員が「はい??」となる
「佐久の鯉がこの時期美味いんだよ 寒鯉だしね
鯉のお土産を買って帰って おめでたの、ひろ子さん達に食べさせないと」
おめでたの女性に鯉、聞いたことはある
皆も、そうれはそうだが とは思う
「あの車、80km/hでの巡航じゃん
中央道でもスピード違反しないし 距離も変わらないしね」
いやいや海沿いの東名は、そろそろ暖かくなってきてるが
中央道は山廻り、そこら中に雪が残っている
「良平さんも来る?」
誘われても困る
「一度は7で囲んでのツーリングを楽しんで貰わないと」バーキンの緑
「そうそう」と7海苔達がツーリングに誘ってくれるというか庇ってくれる
「私も一度は この皆さんの仲間で ツーリングをしてみたいので」
かなり苦しい 拒否宣言をする
「そうだよな せっかくだから楽しんでね」と引いてくれる
翌 日曜日の朝イチ ホテルレストランが開くと同時に皆で朝食
朝食後、ラフな格好の上にヘリハンのオイルスキンを着てレイバンを掛けた二人
「じゃぁ お先に」と中央道経由で帰っていく
心太さんも涼子さんも 皆も 私達と同じ様に呆然と見送る
「マジかぁ〜 あれで中央道廻りで帰るだと」
「あの高山陣屋前の写真の通り」
「世の中 化け物が居るわぁ」
と呆れ返る7海苔達
「今日の舞は 一歩は進む 修練して仕上げる 皆も見に来てくれ」心太さん
「そりゃ、進むだろ あれを見たんだ」と7海苔の男と女
「沼津から帰ったら、夕方 練舞場に顔出すわ」とケータハムTC
「呆れ返っていてもしょうがない 良平さん さあ付けるよ」
グラスファイバーのポールを付けてくれる7海苔達
ポールの先には2枚の旗
「これは、意味があるのですか」と尋ねると
「まず低いからトラックとかに轢かれるのを防止するために目立つ旗」
「旗は 国際信号旗で UY 演習中 私を避けよ という意味」
「俺達 浜っ子 海の民でもある なので海の旗で」
ありがたい、こう言う知識は やっぱり7海苔だ 深い
「キレイに付いた 着替えて 沼津に飯行こう」
皆で着替えて、リーダーのバーキン7の黄色のブリーフィングを聞く
「あれ、良平さん こう言うのに慣れてるね」と訊かれる
「さっきの化け物達に、峠を走る度に
インスペが大事 走るのは答え合わせと 叩き込まれましたから」
「と言う事は、中央道も インスペ済で あの格好でか」と呻く皆
12台の7でのツーリング
「良平さん ハンドル速く切りすぎ クイックだからもっとじわっと」
「アクセルもいきなり開け過ぎ もっとじわっと かぶるよ」
「この速度だと4速ね エンジンを回しておきたい」
「ちょっと前が詰まった 3速に落として回そう」
つるんで高速を走っているだけなのに指摘されまくりで
色々と無線で入ってくる 勉強になる
金曜日は、体の休憩もしたかったのと、エンジンが吹けなくなり
プラグ交換を二回もした 外したプラグは真っ黒
心太さんの指示でプラグ交換の練習と予備プラグを積んでいて助かった
しかし今日は、無線でガンガン指摘が入り
慣れてくるとエンジンも好調になる
沼津の港 皆で食事 これもやっぱりオープン海苔の顔と知識で
あちこちの店に挨拶しながら
「新しく仲間になった、名古屋の良平さんとたか子さんご夫妻
また来るから、その時もよろしくね」と紹介をし続けてくれる
こうやって顔と知識を先輩後輩で繋げていくのか ありがたい
たか子さんと二人で感心して居ると 今日の店が決まる
食事を済まして、私達は名古屋に 彼らは横浜に 散開していく
浜名湖までノンストップで行ける
流石 化け物のご推薦のウエアと7海苔達の運転指導
ただ、浜名湖で休憩で、たか子さんはトイレが大変だと愚痴っていた
浜名湖を出て、渋滞もなく一気に家まで帰れる 運がいい
家に帰りガレージにバーキン7を仕舞い、オイル量のチェック
心太さんにも化け物にも「長距離の後は必ずやること」と教えられている
ホントはもっと沢山あるらしいのだが、素人の私ではこれが精一杯
心太さんに「新車なので心配は要らないのでは」と言ってしまい
「新車だからこそ見るのです」と叱られたのは、未だに意味がわからない
風呂に入り、お土産で頂いた 沼津のお弁当をたか子さんと食べて爆睡
4月になり、花見も終わった頃に
「来月までに、思い出の下呂へ行きましょう
しばらくバーキン7のナビに座れなくなるかもなので」たか子さん
「はい?」
「赤子がお腹に居るかもなので 明日にでも病院に行ってきます」
固まっていると
「今の女余りの時代 妾を作るのも甲斐性ですので構いませんが
一つだけ約を
妾とのデートはJ53とは言いません、バーキン7でお願いします」
おめでたの喜びをも吹き飛ばす たか子さんの発言
甲斐性とかと言われても、物凄く高いハードル
「それは、美香さん 涼子さんクラスを口説けと」
「そうですね 美香さんは別格としても
その様な方々とおしゃべりをさせて頂きましたから
頑張って下さいね」
確かに、横浜での会食には 7のナビに座る女性達が10名以上居た
でも、その女性たちですら 惚れた男の車が7だっただけ
自身で進んで、7のナビに座った訳ではない と明言していた
「頑張って下さいね と言われましても」
7海苔達も
オープンで口説きに行った女性には30分で降りられビンタを喰らった
との証言をしてるし
化け物のJ53に往っては10分で降りられてビンタ
私もロードスターでご機嫌斜めも経験してる
更に悪条件な二番でいいと言ってくれる女性は幻だろうが頑張ってみる
今は春 気候もいい 天井も青空
ポジティブに生きよう、ビンタを喰らい続けて探そうと決意する
良平さん バーキン7編 完
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヒューマンドラマ としての 外伝 オープンカー編は完結です
ご愛読 ありがとうございました
ーーーーーーーーーーーーー
心太さんに「新車なので心配は要らないのでは」と言ってしまい
「新車だからこそ見るのです」と叱られたのは、未だに意味がわからない
ーーーーーーーーーーーーー
これは、新車 組が甘かったり精度が出てなくオイル漏れとかのエンジンが多数
というか車自体が そう言う車 買ってから直しながら乗る車
一番いいのは2〜3年落ちの中古車と言われてまして 新車と同じ値段
初回車検の排ガス検査もやってある 壊れる所は だいたい壊れて直してある
マルカツで諦めて帰って 中古車本で見つけて即電話したけど 売れた後でした
最後ファンタジーにw
9話10話は元ネタはあっても 完全にファンタジーの世界
J53に乗って10分で降りられビンタ これが一番のファンタジーです
まだ摩利支天が化現して舞うほうが現実性がある
そもそもデート仕様にドレスアップした娘
J53の前も倒した幌もなし 乗ってくれませんでした
その場で ビンタもなしで 呆れ返られ 解散でした (n=2)
バーキン7は乗り込んでいないのでサラッとしか書けませんが
車両の動きとかはホントに13:1のラリー車の47が下向くクイックな動き
アクセルだって下手に開けるとかぶるウェーバーとか大変な目に合いました
ウェーバー キャブから後ろなんて見てない 開けたらガスを送り込むだけ
アクセルをNAのつもりで開けた良平さんは 東名で2回もプラグ交換する羽目に
ファンタジーの本編の TE25編は、まだまだ続きますので
よろしくお願い致します
オープンカーと言うパンドラの箱に残った最後の希望を
ロードスターで屋根開けてデートして口説いて
結婚したやつは作者の居た異世界では現実に居ました!!
おっさんん車夜話外伝 オープンカーにまつわる色々な物語 栗原慎一 @kurihara_shinichi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます