第8話 たか子さんのお誕生日会
奥飛騨酒造に到着して、店に入る
「心太くんが頑張ってくれたから約束通りニ本奢る 好きなの選んで」化け物
「ゴチになります」心太さんと涼子さん
「おっさん専務がニ本であれば うちからは三本 好きなのを」たか子さん
「見栄ではなく それだけの事をして頂いた」と続ける
「いいのかなぁ」と心太さん
「オープンカーでのドライブ 軽く考えすぎていました 心太さんの配慮とか
もう異次元の話 それを実地で教えて頂いた 昨日の舞もありますし」
「黙ってもらっておけ」化け物が爆笑して 妾も爆笑
釣られて「ゴチです」と爆笑する二人
中くらいの値段の 純米酒を選ぶ心太さん そのひとつ上下のを選ぶ涼子さん
酸味とか、好みで選んでいる YK45は値段は高いが、スッキリし過ぎ
純米の火入れとか生とかろ過の有無で 本数が買えるから、目先を変えて選んでる
大吟醸は醸造用アルコール入りで避けてるな と 妾に説明してる化け物
しかし、遠慮してしょぼいのを買おうとしてると勘違いするたか子さん
「心太さん しょぼいのでは私の見栄が晴れません ガッツリ行って下さい」
「ゴチです が、この蔵の隠れ一番がこの純米酒 高ければい良い訳ではないので」
と返され、思いっきり凹むたか子さん
奥飛騨酒造を出発し、心太さんのバーキン7に先導と案内をされ
飛水峡のエールに到着して、お茶をして解散となる
「心太くん 鈴鹿とかダートとかもあるから またな」化け物
「それは車を貸してもらえると お世話になります」心太さん
二台は出発していく
残る二人
「良平さんのオープンドライブデート ここまで奥が深いとは 想定外
お祖父様の拘りのどうこうなぞ ゴミの世界線」
「なにに置いても 深すぎますね あの枠は おっさん専務は化け物枠と
思っていましたが 涼子さんに心太さんも その枠でしたし」
「良平さんも山崎土木の次期 あの枠に行かないと おっさん専務枠は無理でも
心太さんの枠には 頑張って行きましょう」
と言われるが、日舞のええだけ上の上 普通にステージで舞えばええだけ
「昨日 たか子さんが 化け物は化け物を呼ぶ と言われましたが その通り
私は 普通の一般人ですので あの枠は無理です」と弱音を吐く
たか子さんも少し考えて
「そうですが 涼子さんの枠に行けと言われたら私も頑張るしか無いわけですし
さて帰りましょうか 今晩は お漬物がおかずで夕食です
あの二組のお勧めの 色々な種類のお漬物 きっと美味しいですよ」
頑張って加減速をスムーズにを一生懸命頑張って家まで帰る
でもやっぱりバーキン7やPA10に引っ張ってもらうのとでは違うと言われる
家に着き、お風呂に入って「ふう」としてるとご飯が炊きあがる
涼子さんが「今日の夕食用に選びました」との漬物が並ぶ
漬物だけではと思うが、食べ始めると ご飯をお変わりしていて満腹
たか子さんもお変わりして満腹 二人で動けず 風呂も入ったしで
ササッと片付けて 寝てしまう
翌月曜日 朝に漬物の残りを食べてると昨日ほど感動がないし、塩辛い
たか子さんに訊いても同じ感想
二人で一晩で味が落ちた とは違う気がします 悩むが時間で出社する
朝イチに涼子さんの件を花田専務にねじ込まないと とアポを取り向かう
おっさんと花田さんの両専務がゴソゴソとガンチャートを見ながら相談中
「あ、また花田さんの頭痛の種が来た」と笑って迎え入れられる
花田専務に事情を説明して、花田専務も諦め顔で、了解をしてくれる
おっさん専務にお漬物の件を訊いてみると
「当たり前 一泊二日の初のフルオープンのドライブデート たか子さんに気を使う
挙句に俺らも混じってのツーリング 家に着いたら緊張も抜けて ヘロヘロの筈
塩気のキツイ漬物で塩分補給しながらの夕食が美味しい
今朝は、ある程度回復してるので 塩辛い その選定の漬物だよ」
となにを不思議がってるのかのレベルで答えられる
「あ、花田さん いま部屋に栗きんとんと 良平さん曰くの塩辛い漬物があります
仏様立入禁止の看板掲げときますから 食べに来て下さい」
「おっさんのお勧めの栗きんとんに漬物ですか 3時に空きますので」
「川根と知覧と伊勢がありますが」
「伊勢で」 「じゃ 用意しときます 良平さんもどうぞ」
もう、漬物の話は終わって次の話に変わっている
私にしてみると、人の心理状況から体調から読み切っての、お土産選び
そしてズバッと当ててこられて目眩しかしないのに
そんな、高い壁を感じながら 何度か下道で恵那を目指すが途中で断念をして
屋根を〆て菊水堂で和菓子を買って帰る、を繰り返して 2月の結婚式となる
たか子さんと涼子さんは隔週でエステ通いをしてS字まで押し戻すと
当然なかがよくなり、休日には横浜の中華街に行ったりする仲になっていた
結婚式は 主賓席の化け物が 絶対揉め事起こさせない体制で守ってくれて安心
2月14日 たか子さんのお誕生日会 三谷温泉の旅館で一同揃うが
涼子さん達が来ていない
たか子さんのハンディに入感 涼子さんがもうすぐ到着との事
「さぁさぁ お迎えにあがりますよ」とたか子さんがエントランスへ案内する
エントランス横の駐車場のコーンが退けられ、使用可能状態となる
かなり五月蝿い吸排気音の車が二台 登ってくるのが音で解る
左折して バーキン7が入ってくる 心太さんだ でも一人しか乗っていない
また左折して バーキン7が入ってくる 涼子さんだ
エントランス横に バーキン7が二台並ぶ
二人してサベルトを外し ハンドルを外して降車して装備を解除して
「お誕生日 おめでとうございます」と心太さん涼子さん組の挨拶
「そして 新たなバーキン7海苔の誕生も」と涼子さんがキーを渡してくる
「え!!!」としか反応が出来ない
「正式に嫁となりましたので、車は嫁が選ぶのが正解
涼子さんと心太さんの案内で横浜のマルカツさんに行って用意しました
ロードスターなどと、ぬるい事を言っているのはダメ
肚を決めなさい」とたか子さん
おっさん一派の爆笑と「頑張って」の合唱が遠くに聞こえる
良平さん ロードスター編 完
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さて、この先 バーキン7編かと思わせて
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