第3話 秋のドライブデートへ行きたい

女性とのドライブデートでオープンは地雷だらけとの認識はしたが

やっぱり綺麗な奥さんを横に乗せてオープンは憧れだ


たか子さんに話をすると


「気候もいいですし、旦那様の憧れ 映画で見てもいいですし行きましょう」


かなりの乗り気で答えてくれた


気候も良くなり、おっさん専務達の披露宴も、かなりな状態であったか修了した

近場の紅葉狩りにはまだ早い 平湯まで行ければ完璧だろうが

距離が伸びると地雷の数が増える未来しか見えない


下呂辺りの温泉なら、そこそこの紅葉だし 片道2時間

途中休憩ポイントのドライブインもある

行きも帰りも山側を仰ぎ見て貰えば、ガードレールの地雷は回避できる


それに私には 涼子さん と言う 最強のオープン乗り の知恵袋が居る

涼子さんの席に出向き「相談があるので」と切り出すと


「いいですけど ここではなんですし 定時後に何処かで」と言った所で

「うーん 専務と二人だとねぇ なにの相談ですか」と訊かれる


「秋のドライブデート オープンで行きたいので 涼子さんの知恵を」と答える


「それなら奥様も同席で それなら行けますよ」と笑う


「有り難い たか子さんも呼びます お会いしたいと言ってました

 リヴァイを押さえます 18時30分で 

 会社からはタクシーで チケット3枚を渡します」


「一度家に帰って、装備を持って行きますので19時で」と話を打ち切らる


装備??? ドライブで装備って何だ

とりあえず桂さんに頼んで リヴァイを押さえてもらう


「桂さんも一緒にどう」と訊くと 


「私より 同期の坂井先輩の方がよろしいかと」と逃げを打つ お局様は怖いらしい


「坂井さんを呼べばおっさん専務も呼ぶ言い訳になる 女性ばかりに私一人は辛い

 桂さん 坂井さんとおっさん専務の予定も押さえて どうせ暇してる」


でも、本人が行くのが一番と、おっさん専務室に向かう

ドアを開けると、思いっきりの天王様が居る 


しかし今、天王様を気にする状況ではない オープンドライブデートのためだ

気にしたら負け と 用件を話し始める


「おっさん専務 緊急の用件で今晩の夕食を リヴァイでお願いしたい」


「また どうしたんです とりあえず座って コーヒーでも」と返され


「坂井さんも 一緒に聞いて欲しいので」 と三人に天王様で話が始まる


秋のオープンカーでのドライブデート その指南を涼子さんに受ける

男が私一人では辛い なのでおっさん専務も と話すと


「カッコいい オープンカーでドライブデート いいですね」と坂井さんは乗り気


おっさん専務は? 見ると かなり渋い顔


「ロードスター なら 屋根〆るとの逃げ場もあるし なんとかな」


屋根を締める前提になってる 


「まぁ バーキン7の女が指南するんだ たか子さんも覚悟が出来るだろうし

 ひろ子さんの夢はぶち壊れるだろうが 事実は事実と認識しないとな」


とおっさん専務に言われて ひろ子さんも??? となっている


「ひろ子さん 俺の予定は大丈夫だよね」


「大丈夫です 空けましたし 夕食もその様に連絡してあります」


「美香ちゃんはパスさせるね 10代が混じるとややこしい」


「え、なんです その10代が混じるとややこしいとか」ドンドン不安になる


「そんなん S字が二人に逆バンク 美香ちゃん1コーナーが見えない年令

 私はまだ10代なので とか言われたら大火事だ

 女性陣の眉間に一気に深いシワだ」


解説されても???


「ひょっとして日焼けで肌が」とひろ子さん


「オープンだ 屋根は開いてる 屋外だろ 直射日光での日焼けで次のコーナーへ」


また、巨大な地雷 涼子さんの15分限定はそう言う意味も


「涼子さんのアドバイスは 深い はい しか無いですね」


「そうしたほうが安全だ あとは女性の「大丈夫」は信用しない事

 たか子さんがその場で言ってもな 涼子さんのアドバイス通りの行動な 

 皆で 涼子さんとイッパイで」となったところで神田幹事長が来て


「おっさん メーデー 救援してくれ」と二人で幹事長室へ向かって出ていく


「ひろ子さん おっさんってオープンカーの経験があるのですか

 私のロードスターも昨年の9月の新発売で即買った

 それ以前は国産でオープンカーは10年以上前のフェアレディしか

 ないはずなのですが」


かなり時空が歪んでロードスターの発売が10年前倒しw


「謎の多い人なのよ 日土研にしても仏教界にしても車にしても料理にしてもね

 でも、間違った事は言ってなかった 涼子さんと食事を楽しみましょう」


19時 リヴァイに集まる 5人


「今日はよろしくお願いします」と良平さんとたか子さん


「まず 食べよう 美味しいものが喉を通らなくなる前にな」とおっさん専務


「また おっさん専務 そんなに脅して ロードスターごときで」と涼子さん


「それはバーキン7のナビに座る女の感覚 世間のテーブルから落ちてるよ」


「それも そうですね」と笑う二人


美味しい料理が出てくるが あまり味のしない私 たか子さんも同じ様だ


ひろ子さんは「行かなければいい どうしてもなら妾が代打」と軽い


食事を食べ終わると おっさん夫妻と涼子さんはビールに入る

が、緊張で呑めない良平夫妻


涼子さん講座が始まった


まず帽子 つばの大きめのキャップ サイズは髪の毛を全部しまえる事

さらっと髪の毛を纏めてキャップをかぶる


これで、髪の毛の痛みは相当抑えれます


サングラス 必需品です


バーキン7だとコレも とバンダナで顔半分隠す


長袖長ズボン 必ず 肌を露出させない が基本です


スポーツタオル これで襟首をカバーします これも日焼け防止


後はメイク 

埃や汗で1時間でメイクが崩れます

スキンケアは休憩の度にオールインワンで回数勝負 

UVプロテクターとリップ程度で我慢です


凝ったメイクしてもどうせ見せません UVケアの性能を重点にして下さい

宿に付いてから、落ち着いてメイクするしかないです


これを とA4三枚 図解入りで今の説明が書いてある

二部あり 呆然としてるたか子さんと余裕のひろ子さんが受け取る


今宵も深けたようで


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涼子さん講座

若い時に知っていれば、もっと違った人生だったかもね

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