第8話 言論の自由

「お姉ちゃん、地区大会だよ」

 部室でダラダラしてしいると。

 妹のみつかがチラシを持ってくる。

「あー今、だるい」

 そう、だるいのであった。関係は逆だがドラ〇もんがの〇太君の事を面倒みるのが嫌になった気分だ。

「お姉ちゃん、死ぬの?」

「あぁ、今の時代九十まで生きたら死ぬよ」

「お、お姉ちゃんのバカ!」

 ゴロゴロと転がるわたしを妹のみつかが体を揺する。

「おや、なかなか、楽しそうな事をしているな」

 正美さんがやってきて、わたしの隣に転がる。

「お嬢さん、わたしも揺すってくれないか?」

「はい……」

 困惑する、みつかだが頼まれた事と割り切って正美さんを揺する。

「何だ!これ、新手の風俗か?」

 木舞部長が現れて羨ましそうにしている。

「お姉ちゃん、これ以上は増やせないよ」

 上下関係の厳しい体育会系なのでくじ引きで決める事にした。

「お姉ちゃん、意味不明な一行があるよ」

「あ、ぁ、作者の微妙な人生のネタだ、気にするな」

「あーこの作品、作者出過ぎ、飽きられるよ」

 うぐ!耳の痛い言葉だ、純正ギャクなど自由でなくてはけない。

「ま、この国には言論の自由はないからな」

 正美さんが渇いた呟きをする。

 この作者、応募作品には使えないネタを分かっているのに使うのであった。

 うーん、ネット小説最高!

「それでいいの?」

 妹のみつかが真剣に聞いてくる。

「正直、何処までOKなのか分からない」

 はて?多分、校内でゴロゴロと転がる事は大丈夫なはず。

 と。思い首を傾げる。

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