第4話 続 結婚相手の条件
彼氏のいない菜々子の話をうまいこと
聞き流し、私は結婚が決まったもう1人の友人、ともみにも話を聞いてみることにした。
私「ともみは結婚相談所だったよね?
私も相談所に少し興味あるな。入会に審査があったりするんだっけ?」
ともみ「そうそう。よく知ってるね(笑)
ネットの出会い系みたいのは手軽そうだけど、今ひとつ信用できなくてさ。
手軽な分、噂にはヤリ目的の奴もいるとかって聞いてたし。だから対面窓口で担当者がつく結婚相談所にしたの。入会前は身元証明提出したり、面談もあったよ。就活ならぬザ・婚活って感じ(笑)」
私「本気で結婚したい人には安心して探せそうで良いね。私も探すならネットより結婚相談所のほうがいいな。ともみの条件はなんだったの?」
ともみ「私の場合は年収。よくさ、好きな人と一緒ならお金がなくても幸せって人いるじゃん?私は絶対そんなことあり得ないって思うの。
必要最低限の暮らしができればいいなんて、人生設計大丈夫!?って思っちゃう。
だって二人きりの時点ですでに必要最低限の暮らししかできないとしたら、それ以外の楽しみは全部我慢するか、無いものとして歳をとるんだよ?それに時間が経ってから子どもがほしいってなってもお金がないからね…
じゃさ。
人生の選択肢がない未来なんてイヤ。
何かしたい、何かするとかって、絶対お金必要でしょ?って思ってる。私達がおばあちゃんになる頃なんて、年金も当てにならないわよ。納めるだけ納めさせておいて、きっと受給年齢だって70歳以上になるって思ってる。もう昔とは違うよね。国が保証してくれる時代は終わったわよ。現実見ないと。」
私「すごい真剣に結婚と向き合ってたんだね…。私なんて、自分の将来設計すら真剣に考えて無かった気がしてきた。年金のことなんて意識したこともないよ。」
さおり
「あんたは年金とか言う前に、前の恋愛引きずりすぎ!(笑)
ほんとに一生独身でいるつもり?」
菜々子・ともみ
「確かに!」
全員に突っ込まれて、すこしハッとした。
この先本当に一生ひとりでやっていくにしても、結婚するにしても、自分がどうしたいか真剣に考えてみたことなかった。
さおりもともみも、自分はどうしたいのか、すごく明確な基準を持ってる。
それってすごい…。
これを機にわたしも少しずつ結婚するのかしないのか考えてみることにした。
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