第1話 惨劇は再び ⑥

 目的地はひたちなか市だった。ショッピングモール敷地内にある映画館で、人気の恋愛映画を見る予定なのだ。映画のあとはそのショッピングモールで買い物を楽しむ、という流れである。

 はぎしょうたが運転するSUV――特機隊第六小隊二号車は、午前八時ちょうどに神宮司邸の正門を出ると、田んぼの間の狭い舗装路を西へと向かった。晴天の日中であるため見通しは良好だが、緊急事態でもなければ道も道だけに、言わずもがな速度は抑えられた。

 矢作も助手席の恵美も職務中であり、特機隊専用サマースーツを着用している。運転席の後ろに着く瑠奈は半袖カットソーにジーンズという姿であり、ショルダーバッグとスポーツキャップを膝の上に載せていた。彼女の髪型は今日もポニーテールだ。その隣の蒼依はサマーワンピースであり、膝に載せているのは、つば広ハットと、瑠奈のものとおそろいのショルダーバッグだ。

 カーエアコンが快適だった。公共交通機関の乗り換え時に暑い思いをするのなら、むしろこれでよかったのかもしれない。

 真夏の太陽に照らされている田園をサイドガラスの外に見ながら、瑠奈は物憂げな表情を浮かべていた。特機隊の警護がつくから――ではなく、自分の意見に真紀が聞く耳を持たなかったから、ということらしい。

 せっかくの外出なのだ。蒼依は辛気臭さを払拭したかった。

「そういえば、矢作さんの運転する車に乗るの、瑠奈は初めてだよね?」

 問うた蒼依に、瑠奈が顔を向けた。

「何度もあるよ」

 表情に変化はない。歯牙にもかけない様子だった。

「ああ……そうだったっけ」

 笑みを作ってはみたものの所在なく、蒼依は自分側のドアガラスの外を見た。

 そよ風に揺れる稲穂の群れの上をトンボが飛んでいた。酷暑の中にあっても、自然の営みは至って静かだった。

「不服はあるだろうけど、我慢してね」

 わずかに顔を向けて、矢作がそう言った。彼の横顔は苦笑を浮かべている。瑠奈の心境を慮ったのだろう。

 矢作は特機隊第六小隊では最年少の二十七歳だ。しかし彼が特機隊隊員として希代であるのは、特殊な資質を有しているためである。彼はけんなのだ。

「わたしが不服なのは、お母さんの態度です」

 瑠奈は言いきった。この場では適当に言い繕っておけばよさそうだが、彼女にとって重要な問題であるのは事実なのだ。

「会長の心配はもっともよ。理解してあげなさい」

 正面を向いたまま恵美は言うが、その威圧的な口調に蒼依は憂慮した。

「つまりこの警護は、おとといの失踪事件に幼生が絡んでいる可能性があるから、ということなんですか?」

 瑠奈はそう尋ねた。しかし蒼依には、挑発したようにも感じられた。

「おとといの事件はまだ調査中よ。幼生が絡んでいるかどうかは、まだわからない。だから今日の警護は、念のため、と受け取っておいて。それ以上は言えないわ」

 いつもの調子で返された。蒼依も含めた神宮司家側と特機隊との間では、問題のない範囲で情報を共有するという約束があるが、この件は、問題のない範囲を超えているのかもしれない。単に「調査中のレベル」なら気を病むこともないが、いかんせん特機隊の行動は秘匿されるケースが多いのだ。

 道は雑木林に突き当たり、そこが丁字路となっていた。どちらを行っても同じ道に合流するが、神津山南インターチェンジへと向かう二号車は、その丁字路を左折した。

「また、いますね」

 矢作の一言に恵美が「ええ」と答えた。

 南へと向かう二号車の前方、左側の空き地に、白いコンパクトカーがこちらに後ろを向けて停まっていた。そこを通り過ぎる寸前に、コンパクトカーが練馬ナンバーであるのを蒼依は確認した。運転席には人が乗っていたようだが、そのサイドガラスは閉じてあり、反射する風景のために男女の区別さえ見極められなかった。

「今のってまさか、無貌教……」

 尋ねようとして、蒼依は言葉を吞んだ。二日前の失踪事件も不分明なのだ。ならばこれも答えは得られないだろう。

 瑠奈が蒼依を見て小さく首を横に振った。事情を察したらしい。詮索を控えろ、という意思表示だ。

 右へと分岐する道が現れた。直進すれば田んぼ沿いに南へと向かうが、二号車は右の道へと進んだ。

 緩い傾斜の上りとなった道が、雑木林へと入った。この雑木林を抜ければ工業団地の中の幹線道路へと合流することができる。そして幹線道路を南下すれば、神津山南インターチェンジはすぐだ。

「話しておいたほうがいいんじゃないですか?」

 そう口走った矢作が、悩むような表情で恵美を見た。

 一方の恵美はため息をつく。

「そうね」恵美は頷くと、首を右にひねって横顔を見せた。「さっきの白い車、乗っているのは無貌教信者ではないわ。でも、あなたたちも気をつけてね。ナンバーを洗ってわかったんだけど、彼は――」

「尾崎さん」

 恵美の言葉にかぶせた矢作が、進行方向を向いたまま眉を寄せた。

「どうしたの?」

 問うた恵美が矢作の横顔を覗いた。

「幼生が……ハイブリッドがいます」

 矢作が答えた直後に、車内に緊張が走った。しかしカーナビゲーションの画面はセンサーの画面に切り替えておらず、二人の特機隊隊員はセンサーグラスをかけていない。また、幼生が圏内に存在すれば、かつエンジンがかかっているか電源が入っている状態ならば、特機隊専用車のセンサーは警戒アラームを鳴らすのだ。どうやら矢作の見鬼としての能力が働いたようだ。センサーの圏外に幼生がいる、ということである。

 不可視状態にある幼生の姿を視認する能力、幼生の気配を察知する能力、幼生の雌雄を見分ける能力、これら三つのすべて、もしくはいずれかを有すれば見鬼とされる。もっぱら、見鬼が最初に有するのは幼生の姿を視認する能力だ。いずれにせよ、相手が幼生であれば、純血種かハイブリッドかを問わず見鬼の能力を発揮できる。

 蒼依と瑠奈も見鬼だ。しかし蒼依は未だに覚醒しておらず、それらの能力を発揮できないが、彼女が見鬼の資質を有していることはすでに発覚している。瑠奈も見鬼としての能力は弱いが、不可視状態の幼生を視認することは可能だ。もっとも、対象の存在する位置が不確定であるのなら、気配を察知する能力が必要となる。今回の場合、蒼依はもとより瑠奈も幼生の位置を把握するのは困難なわけだ。

 恵美がスーツの内ポケットからセンサーグラスを取り出し、それを装着した。矢作も同様にセンサーグラスを装着する。

 ゴーグルタイプサングラスに酷似したこのセンサーグラスは、特機隊専用装備だ。通常モードに設定すれば瞬時にUVカットが施されるためサングラスとしても使用可能だが、本来の目的は不可視状態の幼生を視認することである。加えて、「敵が可視状態でもその弱点である脳を見つけ出す」という機能と、対象の幼生の雌雄を判別する機能、その幼生が純血種かハイブリッドかを判別する機能、も有している。左右のテンプルにそれぞれ三個ずつ備わるボタンによってモードの切り替えなどの操作ができ、レンズに案内が表示される。テンプルに内蔵されているスピーカーと胸ポケットの内側に取りつけてある小型マイクとを併用すればインカムとして使用でき、各モードにおいての録画機能も有しているが、それらの操作もテンプルのボタンによってなされる。

 見鬼のすべての能力を有する矢作がセンサーグラスを装着するのは、標的となる幼生が可視化している場合にその脳を見つけ出すためだ。見鬼には、可視化した幼生の体内を透視する能力はないのである。無論、インカムとして使用できるという利点も、彼がこれを手放せない理由の一つだ。

 恵美がカーナビゲーションの画面をセンサーの画面に切り替えた。対幼生モードに設定したらしいが、彼女は「三百メートル圏内に反応はないわ」と告げた。特機隊専用車のセンサーは、性能上、それ以上の広域は感知できない。とはいえ、センサーグラスの有効感知距離の百メートルよりは性能が高い。また、センサーグラスは、構造上、顔を向けている方向を中心として上下左右のそれぞれに四十五度の範囲しかカバーできないが、特機隊専用車のセンサーはルーフの内側の四隅に一つずつ搭載してあり、上下を含む全方向をカバーできるのだ。

「急いだほうがいいかもしれません」

 矢作のその訴えに恵美が「ええ」と頷きかけたその瞬間、二号車の車内に電子音――警戒アラームが鳴り響いた。

「来た!」

 恵美の叫びを受けて蒼依と瑠奈は車外に目を走らせるが、雑木林の暗がりにそれらしき姿は窺えなかった。もっとも、不可視状態の幼生を視認することのできる瑠奈が見えないのでは、見鬼として覚醒していない蒼依に見えるはずがない。

 センターコンソールを見れば、センサーの画面の中央に光点が点滅していた。そのほかにもいくつかの表示があるが、蒼依にはそれらの意味がわからない。

「真上!」と叫んだ矢作が、アクセルを踏んだ。

 スピーカーからの警戒アラームに小さな警戒アラームが加わった。二つのセンサーグラスが放っている音だ。百メートル圏内に入ったという証しである。

 車体が路上から弾き飛ばされたのは、その直後だった。


 蒼依は左のリアドアから恵美によって、瑠奈は右のリアドアから矢作によって、糞尿のにおいが漂う車外へと、それぞれ強引に引き出された。手荷物を取るなどの余裕は、蒼依にも瑠奈にもなかった。

 二号車は道の左側に外れ、雑木林の下生えにフロントを突っ込んで沈黙していた。傾斜のある柔らかい地面にタイヤを取られてしまい、道に戻れなかったのである。よく見れば右のフロントフェンダーがへこんでいた。

 そんな二号車を置き去りにして、二人の特機隊隊員は蒼依と瑠奈を神宮司邸の方向へといざなった。

 恵美と矢作に背後をガードされつつ、蒼依は瑠奈とともに走った。そして、「振り向いてはだめ! 前を向いて走りなさい!」と恵美に声をかけられたそばから、蒼依は走りながら振り向いてしまう。

 二号車の手前の路上に二本足の何かが立っていた。こより状にねじれた疑似骨格に、臓物や筋肉が部分的についている。それら内臓や筋肉が、徐々に増えて――否、可視化していくのだ。悪臭をほとばしらせる元凶が可視化する過程だった。

「幼生……ハイブリッド?」

 隣を走る瑠奈が声をうわずらせた。やはり彼女も背後を見ている。彼女にはあの幼生の本来の輪郭が見えているに違いない。

「二人とも急いで!」

 叫んだ恵美が走りながらスーツの内側から小型拳銃を取り出した。そして足を止めて振り向き、拳銃を両手で構える。彼女に並ぶ矢作も、同じように拳銃を構えていた。

 幼生の完全なる顕現を目にする前に、蒼依と瑠奈は正面に顔を向けた。特機隊隊員ではない自分たちにできることは、恵美と矢作の邪魔にならぬよう、即座にこの場を離れることだ。

 炭酸飲料のプルタブを外したときのような音が、立て続けに四回、鳴った。軽減された銃声である。

「うわっ!」

 矢作の声だった。その彼の体が、蒼依の腰をかすめて道の前方へと転がった。

「矢作さん!」

 叫んだのは恵美だ。

 仰向けに倒れた矢作の横で、蒼依は思わず足を止めた。瑠奈も合わせて足を止める。

「矢作さん、大丈夫ですか?」

 声をかけた蒼依は腰をかがめようとしたが、上半身を起こした矢作は左手を横に振って制する。

「早く逃げるんだ!」

 そして矢作はセンサーグラスを外してそれを投げ捨て、片膝立ちで再度、拳銃を両手で構えた。

「蒼依!」

 瑠奈に諭され、蒼依は彼女とともに走り出した。しかし、どうしても振り向いてしまう。

 矢作の後ろ姿越しに見えるのは、全身を体毛に覆われた巨躯だった。二本足であり、身長は二メートルを超えるだろう。全体的にはゴリラを彷彿とさせるが、長い触覚を有するその頭部は、カミキリムシのようにも見えた。太くて長い両腕の先端には、巨大なかぎ爪がそれぞれ一本ずつ備わっている。そんな化け物が前屈みになり、矢作に向かって走ってくるのだ。

「矢作さん、喉よ!」

 恵美が叫んだ。おそらくその幼生の弱点――脳の位置を伝えたのだろう。

 足元がおぼつかなく、蒼依は正面に顔を戻した。

 背後で例の銃声が一回だけ鳴った。

 瑠奈が「だめ!」と声を上げたのは、それと同時だった。

 蒼依と瑠奈の前方、およそ三十メートルの路上に、四つ足の生物がいた。首も胴も四肢も尾も、すべてが細長い。体毛はなく、まるで、カナダ産の猫であるスフィンクスのようだ。もっとも、その頭部は猫とは似ても似つかない形状だった。長い首の先端は巨大な口で占められており、頭頂部から伸び出た細長い器官の先端にまぶたを有さない単眼があるのみだ。無毛の化け物は、頭部をこちらに向けて身動きもせずに獲物――蒼依と瑠奈を待ち構えていた。

 蒼依と瑠奈は前のめりになって立ち止まった。逃げ道があるとすれば、左右の雑木林だけだ。

 背後の情勢を確認するため、蒼依は振り向いた。

 喉から紫色の体液をほとばしらせる二本足の化け物が、うつ伏せに倒れていく途中で、右腕を横に振った。そのかぎ爪が、立ち上がろうとした矢作を襲う。矢作の頭部が炸裂し、首から上を失ったグレースーツ姿が仰向けに倒れた。

 現実とは思えなかった。しかし、うつ伏せに倒れる化け物の隣には、頭部を粉砕された矢作が仰向けに倒れている。

「嫌あああ!」

 悲鳴を上げた蒼依は、二つの亡骸のほうへと左腕を引かれた。

「逃げるの!」

 瑠奈だった。

 無毛の化け物の存在を思い出し、蒼依は瑠奈に従った。

 矢作の頭部の残骸をはっきりと目視できる位置まで来たとき、背後で音がした。化け物が追ってくるのを、蒼依は悟った。

 前方に立つ恵美が、こちらに向けて――否、蒼依たちの背後の敵に向けて拳銃を両手で構えた。その銃口が上を向いた。

 蒼依の左腕を引く瑠奈が、二つの亡骸の手前で立ち止まった。

 蒼依も足を止める。

 上空に向けられた拳銃が、一度だけ弾を放った。

 直後、蒼依と瑠奈に尾を向ける体勢で、無毛の化け物が着地した。その化け物の右前足と右後ろ足が矢作を、左前足と左後ろ足が二本足の化け物を、それぞれ踏みつけており、二つの遺体はどちらも内臓をぶちまけていた。

 射撃は外れたらしい。

 無傷の化け物が、単眼のついた器官を数倍もの長さに伸ばして大きく横に振った。鞭のようにしなったそれが、恵美の体を雑木林の下生えに弾き飛ばす。

 悪臭が強まった。

 無毛の化け物に踏みつけられているゴリラもどきが、幾筋ものうっすらとした湯気を立てていた。体の崩壊が始まったのだ。

 蒼依と瑠奈は動けなかった。蒼依の左腕をつかむ手が震えている。

 無毛の化け物が、長く伸ばした器官を頭上に大きく振り上げた。恵美にとどめを刺すつもりらしい。踏ん張ったせいなのか、矢作の内臓はさらに路上にあふれ出し、ゴリラもどきに至っては湯気の勢いが増していた。

 不意に、蒼依と瑠奈の横を、一台の車が後方から前方へと走った。蒼依も瑠奈も、車が接近していたことさえ気づかなかったわけだ。

 車は白のコンパクトカーだった。そのコンパクトカーが急ブレーキをかけ、左へと車体を反転させた。アスファルトを切りつけるタイヤが二つの亡骸を蹴散らし、車体が無毛の化け物をはるか前方へと撥ね飛ばした。

 コンパクトカーは路上を塞ぐように横向きに停止し、その助手席のドアが開いた。助手席に乗っている者はおらず、運転手の男が手を伸ばして開けたのだった。

「早く乗るんだ! 急げ!」

 男は蒼依たち二人に大声で告げると、運転席側のドアを開けて車外に出た。恵美のほうへと向かったらしい。

 コンパクトカーの向こうを見れば、路上で横臥位になっている無毛の化け物が、四肢をでたらめにせわしなく動かしつつ、立ち上がろうとしていた。

「急ごう」

 涙声の瑠奈が、再び蒼依の左腕を引いた。二人はコンパクトカーへと走った。

 ふと、蒼依の左腕を引く手が離れた。

「ひゃっ」と瑠奈の声がした。

 振り向いた蒼依が見たのは、濃灰色の太くて長い何かに胴を巻かれた瑠奈が、その何かとともに空に舞い上がっていく光景だった。

「瑠奈!」

 叫んだ蒼依は、右肩をつかまれた。

 息を吞んで振り向けば、コンパクトカーを運転していた男だった。

「何をしているんだ。早くしろ」

 言い募る男の肩越しに見れば、ドアが開けっぱなしの助手席に恵美の姿があった。彼女はぐったりとしており、意識を失っているようだ。

 状況を鑑みればこの男の指図に従うのが正解である、と承知しつつも、どうしても諦めきれず、空を見上げてしまう。だが、瑠奈も彼女をとらえた何かも、すでに視界になかった。

 寸刻で意を決した蒼依は、男とともに走った。男が助手席のドアを閉じると同時に、蒼依は左のリアドアを開けて後部座席に飛び乗った。運転席に着いた男がドアを閉じたときには、路上の先で、四つ足で立つ無毛の化け物がこちらに正面を向けていた。

 急発進したコンパクトカーが、無毛の化け物に向かって加速した。男はコンパクトカーの進路を変えることなくアクセルも踏み続けた。

 どうして化け物のほうへと行くのか、理解できないまま、蒼依は加速度に耐えながら歯を食い縛った。

 衝突する寸前で男はハンドルをわずかに右に切り、コンパクトカーは化け物をかすめて狭い道をさらに加速した。

 蒼依は振り向いた。

 後方の路上でこちらに向きを変えた無毛の化け物が、バランスを失ったのか、またしても転倒した。

 速度を落とす気配のない中で、蒼依は震えながらシートベルトを装着した。この震えが瑠奈がさらわれたことによるものなのか、矢作が殺害されたことによるものなのか、幼生の出現によるものなのか、効きすぎている冷房のせいなのか、整理などできる状況ではない。だがおそらくは、それらすべてが要因となっているのだろう。

 コンパクトカーは雑木林を出ると、一時停止はおろか徐行さえせずに幹線道路へと飛び出した。ほかに幹線道路を走っている車がなかったのは、幸いだった。

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