第18話 警察官に話しかけられたら怖くない?

前回のあらすじィィィ!!!!

ネガの部屋に来た阿久津は、ネガの服を強奪!その後に妹リリィのエロ本発見!そして部屋を出ようとした2人の前には警察官の2人!その後どうなる、2人の行方はこの後直ぐ!是非見てくれよな!


部屋を出るとそこには2人の警察官がいた、警察官は家から出て来た阿久津達の様子を目にすると、何やらコソコソと2人で話し始め、話が終わったのか年寄りの方の警察官が、警察手帳を見せながら話しかけてきた。


「えーっと実はこの辺りで、不審者の通報があってね。何というかその人物は配達員のフリをして、マンションに不法侵入したのち、扉を叩き大声で暴言を吐いたと思ったら、そのまま無理矢理扉をこじ開け、小学生らしき少女を誘拐しようとしたのかその場で担ぎ上げ、その少女が暴れたのに怒ったのか、その少女を担いだまま部屋に入り、その後部屋からは少女と思われる子の悲鳴が聞こえたらしいんだけど。コレって君のことじゃないかな?」

「知らんな、俺は単に遅刻した同僚を連れに来ただけだからな」


警察官を無視して先に進もうとしたが、もう1人の若い警察官に行手へを遮られてしまった。


「おい、邪魔だぞ若い方さっきも言ったが、俺は遅刻した奴を連れて行く途中だ、という事は時間がないんだ、そのぐらいは老いぼれの跡をつけることしかできない、貴様の平凡な脳みそでも理解できるだろ?いや、理解出来てないから、こうやって俺の行手を阻もうとしてるんだったな」


そう言われた、若い方の警官は先輩の方へ目線で助けを求めた。

阿久津に話をしても無駄だと悟った先輩警官は、ターゲットを今も阿久津に担がれた状態のネガに変えた。


「お嬢ちゃん、この人が言うには君とこの人は仕事の同僚ということだけど、それは本当なのかな?」


そう聞かれたネガは、初めて話しかけられた人+相手が警察官ということもあり、ガチガチに緊張していた。


「ア…ア……ア………ハ……ハヒ」


緊張のあまりまた顔を真っ青にし、視線をあちこちに移動させながらそう答えた。

それを見た先輩警官は、若い方の顔を見て首を横に振った。


「はぁ、もうこれでわかっだろ。じゃあ俺らは急いでるから、先に行かせてもらうぞ」

「残念ですがそれは承諾できかねませんね」


先輩警官がそう言うと、若い方と一緒に阿久津の隣に移動して、無理やり阿久津とネガを近くの交番まで連れて行った。


その結果、阿久津の態度がすごく悪くなった。


善意で同期を助ける為に、迎えに来たらその同期は阿久津に反抗し、妹のエロ本まで所持していた始末、更には全く謂れのない罪で警察に連行されるはで、本当に機嫌が悪くなっていた。


その結果、先ほどの警察官の目の前で、阿久津は足を机に乗せて、スマホをいじっていた。


「それじゃあ事情聴取を開始するけど、まずはそっちの男性から名前や年齢、職業を話してもらおうか。」


〜10分後〜


ネガが本当に阿久津と仕事の同僚で、遅刻した自分を迎えに来てくれたことが判明した。


自分達が間違っていたと、警官2人は阿久津達に頭を下げるが、そんなことてまは、阿久津は一切許す気にはならなかった。なので交換条件を提示した。


「許して欲しければ、俺らを仕事場まで送れ」


そう阿久津に言われた若い方は、初めの方は当然の如く断っていたが、話が進むごとに阿久津にほぼほぼ脅しの様な提案などされた結果、先輩警官の方が折れ阿久津とネガは、事務所までの足を手に入れた。



阿久津が自信満々にスタジオを出てから既に50分以上が経っており、残された冠はさすがに少し心配をしていた。

それを見抜いた美咲の提案により、冠は事務所の外に出て、深呼吸をしたりして自分の心を落ち着かせていた。


「流石にネガちゃんに、いきなり公式放送は無理だったのかしら?それにあのゲロ男は50分も、一体全体どこで何をやってるのよ?もうそろそろ1時間よ」


そう1人でポツリと呟いていると、一台のパトカーがコチラに向かって走ってきた。

この辺りで事件かしら?と、そのパトカーを見ながらボーッと考えていると、パトカーはどんどんこちらに近づいてきていた。

事務所の近くで犯罪が起きたと思った冠は、その体に少し緊張が走った。

そんなことを考えている間もパトカーは進んで行き、それはいつしか冠の居る事務所の駐車場に停まった。

流石に自分が所属している事務所に、パトカーが止まるとは思っていなかった冠は、驚きのあまりその場で硬直し、その視線をパトカーに集中させていた。



パトカーに乗っている阿久津とネガは、嫌がらせの為に外を見て、しょうもない交通法の違反者を探して、それを無視するんですか?と若い警察官を煽っていた。


「ほらほら、見ろよアレ自転車が反対車線通ってるぞ?止めなくていいのか?おいおいあっちは、赤信号になったのに、走って渡ってるぞ?」


阿久津は大声で指摘しながら笑っており、ネガが違反者を見つけると、それを阿久津に告げ口し、またしても阿久津がそれを大声で言う。

そんな事が、交番から事務所までの間ずっと続いており、若い警察官は額に青筋を立てており、赤信号のたび深呼吸をして、どうにか自分を落ち着かせていた。


パトカーに揺られる事大体10分ぐらいで、阿久津達は事務所に着いた。

駐車場には長身の女性が1人がおり、パトカーの私物化をしているところをあまり見られたくないなと思いながらも、さっさと後ろで騒いでいる奴らを降ろしたい警察官は、パトカーを駐車場へと駐車した。


パトカーが止まったことを確認すると、阿久津は再度ネガを脇に抱え、後部座席の扉を勢いよく開け放った。


「ご苦労だったな、これでお前らの所業はチャラにしてやる。わかったならさっさと自分の巣へ戻れ」


手をしっしとしながら阿久津がそう言うと、警察官は後部座席の扉を閉めてどこかへと走り出した。


阿久津がそんな事をしていると、後ろから長身の女性冠が、阿久津達の元へと来て話しかけて来た。


「あ、あんた達パトカーでここまで来るって一体全体どうしたの?」


流石に焦っていたのか、冠は阿久津に対しても、苛立ちなど一切湧く事なく、純度100%の心配をしていた。

だがそんな優しさ、阿久津には関係無い。

阿久津はそんな事どうでもいいだろ?と自分達を心配してくれていた冠に告げると、ネガを担いだまま事務所に入って行った。

その、自分の心配を全く持って意に返さずに事務所に入っていく阿久津を見て、一瞬うれしそうな顔を見せたのち、やはりイライラが勝り阿久津に対して、罵詈雑言を言いながら、阿久津達の後を追う様に事務所の中へと入って行った。



事務所に、着いてからネガはやっぱり怒られるんじゃ無いかと心配で、阿久津の腕の中で震えていた。

そんな事お構いなしな阿久津は、どんどんと事務所内を進んで行き、目的地である今日収録するスタジオに着いた。

もしネガが1人でここにやって来ていたら、多分扉の前で10分以上は居ると思うが、阿久津は特に何も考えず、まさに自分の家の扉を開けるが如く、何の感情も湧かずにその扉を開いた。


扉の中には、大勢のスタッフさん達がおり、阿久津達が部屋に入って来た事を確認すると、一斉に阿久津達の周りを囲った。

ネガが怒られると思い、自分の腕で顔を隠すが、やはりそこは阿久津だ、自分達の周りを囲んだスタッフ達に一言邪魔だと告げ、その輪を簡単に崩して自分達がラジオをする為に用意された場所へと移動し、そこにネガを置き自分も始めにここに来た時座っていた椅子へと腰をかけた。

その後冠もスタジオに入ると、ネガが怒られる隙もなく、ミーティングが始まった。


そこでは、今回するラジオの進め方などを話したり、問題のラジオの名前をどうするかなどを話し合い(阿久津と冠が自分の案を押しと通そうとした結果、またしても殴り合いが発生しそれをスタッフ達が力づくで止めた)、そんな事を話し合っていると、時間はすぐに経ち、ラジオを開始する時間になった。


「それではUPライブ公式放送、虫ゲロ障(仮)の放送を始めたいと思います。」


1番偉そうなスタッフのその掛け声で、公式番組虫ゲロ障(仮)の配信が始まった。


ーーあとがきーー


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